前半の丹沢山へ |
2013/05/18 |
天気も展望もよく、丹沢山頂でゆっくりランチを済ませ、天王寺尾根を制した四天王は、三峰に向けスタートした。宮ヶ瀬湖までは11㎞ある。私達は高畑山分岐から青宇治橋へと下る。 |
三峰といっても大小5つのピークがあり、登りは4時間足らずだったが、下りは5時間もかかる。 |
丹沢三峰 |
 |
 |
緩やかに下って行くと、山頂は全く咲いていなかったシロヤシオが、少し見られるようになった。 |
30分ほどで瀬戸沢ノ頭に着いた。この辺り緩やかなブナ林でとても気持ちのいい道だ。 |
|
山頂付近のシロヤシオ |
瀬戸沢ノ頭(1375m) |
 |
 |
シロヤシオ咲いてた! |
天王寺尾根のシロヤシオはほとんど咲いていずヘコミ気味だったが、三峰に来たら、木も多いし花つきもよく、一気にテンションが上がる。 |
トウゴクミツバツツジも咲き始めた。 |
このコースにしてよかった。 |
気持ちのよいブナ林 |
シロヤシオ |
|
 |
 |
 |
シロヤシオ |
トウゴクミツバツツジ |
シロヤシオ |
二つ目のピーク太礼ノ頭には順調に到着。これが西峰。 |
 |
 |
よく咲いている木があると、「咲いてる、咲いてる。」と撮影タイム。 |
やはり一年に一度は見たくなる。何度見ても心が洗われるような美しい花だ。 |
|
クワガタソウ |
太礼ノ頭(1352m) |
 |
また前方にピークが見える。円山木ノ頭だろうか。 |
 |
一度下って、長い木の階段を登る。 |
足元にはシロバナニシキゴロモ、フタリシズカ、シロヤシオの新芽もたくさん見られた。 |
円山木ノ頭へ |
|
長い階段 |
 |
 |
 |
シロバナニシキゴロモ |
シロヤシオ新芽 |
フタリシズカ(ツボミ) |
円山木ノ頭到着。ここが中峰になる。山頂から1時間20分。 |
 |
 |
朝登って来た天王寺尾根が見えた。 |
ここからは弁天尾根という熟達者向きルートがあった。 |
|
円山木ノ頭(1360m) |
天王寺尾根望む |
 |
 |
梢の間からまた小高い山の連なりが待っている。無名ノ頭と本間ノ頭と思われる。 |
上ったり下ったりなので、あまり高度は下がらない。 |
無名ノ頭は水分補給だけで通り過ぎる。 |
本間ノ頭が見えた |
無名ノ頭(1355m) |
|
あと残すピークは、本間ノ頭だけとなった。 |
 |
 |
アップダウンはきついが、このくらいは想定内だ。 |
危険なところもなく、新緑はきれいで、シロヤシオも多く、まだ蕾も多い。また来たくなるようなよい山だ。 |
|
シロヤシオ咲く尾根道 |
本間ノ頭(1345m) |
|
 |
また急登を登り、本間ノ頭到着。最後のピーク東峰になる。山頂から2時間。まだ半分行かない。 |
冷たいサンフルーツを頂く。Jさんのザックからはいろいろ出てくる。 |
途中から宮ヶ瀬湖が見えた。 |
シロヤシオ5分咲き |
宮ヶ瀬湖望む |
|
東丹沢詳細図を持った人が、北西尾根を本間橋まで下るのだそうだ。いろいろなルートを歩いている人がいるものだ。 |
 |
この長いルートで、単独の女性も数人出逢った。健脚で強い人達なのだと思う。 |
 |
ここから長い下りが始まる。標高がぐんぐん下がる。 |
途中には、ザレ場、ヤセ場、階段、桟橋など気の抜けない道が続く。 |
松小屋ノ頭巻道 |
|
危なっかしい桟橋を渡る |
登山道の真ん中で、地図を広げ迷っている男性がいた。宮ヶ瀬まで行くそうだ。 |
 |
 |
真っすぐな踏み跡があるが、明らかに登山道ではないのだが、迷うときはそのように見えてくるのかもしれない。 |
|
階段あり |
岩場・鎖場あり |
 |
 |
肝冷しの金冷シ |
本間ノ頭から1時間15分。金冷シに着く。 |
緊張を強いられるような所ばかりで、とても長かった。 |
金冷シというのは、他にもあるが、肝を冷やすの語原なのか? まさに肝が冷えた。 |
金冷シ |
崩れかけた道 |
|
標識を過ぎたら歩きやすい道になるのかと思っていたら、まだまだ気の許せない道が続いた。金冷シ標識は危険な道の中間点だったようだ。 |
 |
高畑山分岐、ここで宮ヶ瀬湖方面(4.1㎞)と青宇治橋(2.2km)へとに分かれる。私達は杉林の道を、青宇治橋へ下る。 |
ここまでくればやれやれかと思っていたら、この下りがまた曲者。急なうえに、ガレ場、岩場、鎖場あり、林道に着くまで緊張の連続だった。 |
|
|
高畑山分岐 |
長い下りで膝が心配になった。途中休んでサポーターを巻いた。残っていたミニアンパンを食べてティータイム。緊張をほぐす。 |
 |
 |
マルバウツギやヤマツツジが鮮やかだ。 |
|
マルバウツギ |
ヤマツツジ |
 |
 |
沢音が聞こえ始めた。車のエンジン音もする。やっと終盤、林道は近そうだ。 |
可愛いカタバミや小さなギンランが咲いていた。ほっとする。 |
カタバミ |
ギンラン |
|
 |
全員無事青宇治橋到着。長い一日だった。とても疲れたが、やり遂げた満足感でいっぱいだ。行程10時間20分。自分を褒めてあげたい。 |
林道を15分ほど歩き塩水橋へ戻る。帰り支度をしていると、「ワァー!ヒルだ!」とクマさん。ズボンについていた!今日はいなかったと安心していたが、やはり湿っぽいところにはいるようだ。よく見ると地面を何匹かうごめいていた。刺されないでよかった。 |
青宇治橋 |
|
|
私は三峰を登りきれば、大変なところはほぼ終わったように思っていたが、甘かった。その後が簡単には行かなかった。むしろ後半の下りが大変だった。仲間がいるからやり遂げられた。皆さんありがとう。 |
終わってみると、先月の檜岳に続き、充実感いっぱいの歩き甲斐のある山行だった。丹沢は奥が深く、ブナの森は特に素晴らしい。丹沢山へはまた行ってみたいが、三峰は一度でいいかな。。。 |