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マイカーの人によく利用されている塩水橋から登る。この時期の土日は早く行かないと駐車スペースがなくなるそうで早立ちにしたが、もうすでに10台くらい止まり、まだ次々とやって来る。駐車場はなく、路肩や広くなった所に停めるため、あまり多くは停められない。 |
健脚そうな男性二人に話を聞くと、ヤマシャクヤクを見にバリエーションルートを登るのだそうだ。ヤマシャクヤクも一度だけ見たことがあるが、普通の登山道では見られなくなってしまったのかもしれない。 |
塩水橋 |
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ヒル下がりのジョニー |
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この時期、もうヒルが出たとの情報もあり、ヒル撃退スプレー『ヒル下がりのジョニー』をJさんが持ってきてくれた。靴に吹きかけ、スパッツをつけ、手首、首筋にはタイガーバームを塗り、万全の対策をした。 虫よけスプレーをかけている人もいた。効くのかな? |
準備をし、塩水橋を渡りゲートに向かうと、標識(丹沢山へ6.6㎞)があらぬ方向を向いている。 |
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ゲートを抜ける(標識が反対方向) |
一昨年来ているT夫妻も心配になり、念のため近くにいた人に聞くと、「ゲートを越え、この林道でいいんですよ。」と言われ、一安心して川沿いの道を行く。風か何かで回ってしまったのかもしれない? |
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この辺りフジが満開で、川沿いにも山の中ほどにも薄紫の花があちらこちらに見える。近くで見ると、かんざしのようだ。 |
本谷橋の吊り橋が見えると、右に登山口がある。 |
フジ満開 |
フジの花と本谷橋 |
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しばらく急階段を登りきると、急な崖を下り、杉林の急登になる。最初から結構きつい。 |
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今日はよい天気で、森の中は爽やかな風が通り、とても気持ちいい。 |
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登山口(丹沢山へ4.9㎞) |
杉林急登 |
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やっと天王寺峠に着いた。一息入れる。丹沢山まで4.3㎞。あ~先は長い。 |
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右に鹿除けフェンスのある急坂になる。 |
ショートパンツで素肌の若者が追い越して行った。ヒルが怖くないのか?チャレンジャーだ。 |
天王寺峠(丹沢山は4.3㎞) |
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鹿除けフェンス |
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樅大木 |
丹沢山まで2.9㎞ |
木の根の登り |
花が少ない森の中だが、ギンリョウソウはたくさん見られた。 |
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ファミリー、カップル、オチビちゃん、透き通るように真っ白でユーモラスだ。 |
瑞々しいブナの大木が両手を広げ、空に伸びている。見上げると光のシャワーを浴び、輝いていた。 |
ブナの王さま↓ |
ギンリョウソウ |
ブナの森 |
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今年のシロヤシオ |
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そろそろシロヤシオがあるはずだが?ときょろきょろしながら歩いていると「咲いてた!」と第一発見者のSさん。 |
葉の中に探さないとわからないくらい、少ししか咲いていない。。。 |
今年はシロヤシオは外れ年だと言われているが、やはり本当だった。 |
「何の花ですか?」と聞かれた。若い人たちは、この時期シロヤシオを知らずに登っている人もいるのだ。 |
12年前に檜洞丸で見た、満開のシロヤシオの印象は今でも忘れられない。あれほどの花はこの先見られないかもしれない。 |
それでもこの先木は多く、花は少ないがシロヤシオの清楚な姿に癒されながら、急坂を登る。 |
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やわらかい新緑に包まれ、気持ちのよいブナの森が続く。 |
徐々にアセビが多くなると、少し平坦になった。こちらは満開だ。 |
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急坂登る |
アセビ |
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樹間から丹沢主脈山稜が見えたが、白い雲に覆われている。雨雲ではない。今日は雨の心配はなさそうだ。 |
深い森の中を歩いていると、健康で歩けることのありがたさを思う。 |
きつくて大変でも歩くのは楽しい。 |
丹沢山まであと1.2㎞になった。 |
ツクバネソウ |
丹沢山へ1.2㎞ |
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堂平分岐に到着。冷たいトマトをいただき丸かじり。美味しくて元気が出る。ウィダーインゼリーも補給。 |
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青々したマルバタケブキの大群落があった。咲いたら見事。 |
マメザクラの木も見られるが、盛りを過ぎている。 |
堂平分岐 |
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マルバタケブキ群落 |
目指す丹沢山頂が見えてきた。 |
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Jさんが一昨年来た時、「確かこの辺りにブナシメジが生えている木があったんだけど? 」と探したら、それらしい木は枯れていた。残念。 |
ブナの森の中に、木の階段が続いている。ここに来て階段は辛い。一歩一歩踏みしめて登る。 |
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丹沢山頂へ向かう |
木の階段が続く |
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右には下山路に使う予定の三峰のピークが望めた。 |
これから、難所の鎖場やガレた急斜面がある。いよいよ最後の登りだ。慎重に足を進める。 |
左に見える端正な三角は、大山のようだ。 |
丹沢三峰山 |
鎖場登る |
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シロカネソウ |
ワチガイソウ |
エンレイソウ |
足元に10㎝ほどのシロカネソウがたくさん見られた。 陽射しが多くなったら花も増えてきた。 |
コバイケイソウの中の木の階段を上り詰めると、やっと稜線に出た。長かった登りも終わる。 |
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山頂付近はシロヤシオは全く咲いていない。マメザクラは、まだ見頃だった。 |
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コバイケイソウの中最後の登り |
丹沢山稜線 |
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右に蛭ヶ岳が見える。小屋も見えた。「今度はあそこに登ってみたい」とクマさんが言う。 |
気になっていたヒルもここまで被害に遭わず、見かけなかった。 |
最後緩やかに5分ほどで丹沢山に着く。 |
マメザクラ |
蛭ヶ岳 |
丹沢山登頂! |
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丹沢山1567m)登頂 |
富士山も見えた! |
みやま山荘 |
歩き始めてから4時間余り。ついに念願の丹沢山登頂。 すでに広い山頂は賑わっていた。小じんまりしたみやま山荘が建つ。評判のよい小屋なので、いつか泊まってみたい。 |
丹沢山の標識の向こうには、たなびく雲の上に富士山が顔を出してくれた。気持ちのいい青空のもと、富士山を眺めながらお弁当タイム。おにぎりと胡瓜の梅酢漬け(私の定番おかず)、サクランボ、最高に美味しい。 |
さて下山。やはり予定通り”丹沢三峰へ行ってみよう”と決まった。 |
後半の丹沢三峰山へ |