久しぶりの大菩薩 |
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久しぶりに甲斐大和駅に降りた。このバスも定着してきたようだ。 |
乗客が揃えば定刻前でも出るが、今日は少し足りない。次の電車を待って、5分前に発車した。 |
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上日川峠 |
富士山 |
バスにあったパンフを頂きに行ったJさんが、運転手さんに「大弛峠までバスがあったら利用する?」と聞かれたそうだ。…バス運行を検討しているようだ。 |
大弛峠への林道は整備されたが私達の運転では不安だ。バスが運行されれば行動範囲も広がりとても便利になる。大月から大峠までのバスも検討してほしいものだ。 |
上日川峠に着くと、2台目のバスもやって来た。1個\100(格安)の立派な桃を横目で見ながら、福ちゃん荘へ向かって森の中を登る。やっぱり涼しい。夏の日帰り山行は大菩薩に限る。 |
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開けたところに出ると、富士山の眺めがよい。今日は曇りがちで展望は期待していなかったが、晴れてきた。 |
大菩薩峠は見晴らしもよい。南アルプスの峰々が大展望だ。この間登った仙丈ヶ岳もはっきりわかる。 |
イケマ |
大菩薩峠(1900m) |
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ベンチで冷たい甘夏ゼリーを食べ、ゆっくり展望を楽しんで出発。 |
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あっけない登りで、これからはほとんど水平道か下りだ。 |
今回体調にいまいち不安がある二人なので、ゆっくりペースで、こまめな水分補給を心がける。 |
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大菩薩湖 |
丹波へ向けて下る |
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静かな丹波道 |
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皆メインルートを行ったようで、あんなに賑わっていたのに、丹波方面に行く人はいない。 |
MBKを担いで登って来る人がいた。最近どこの山でも見かけるようになった。 |
バイケイソウ |
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荷渡し場 |
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荷渡し場という古い標識があった。昔はここで、荷物の受け渡しでもしたのか? |
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更に下ると、木が刈り払われた小広い尾根に出た。カタカナでフルコンバと書かれている。面白い地名だ。北側、奥秩父方面が望める。 |
フルコンバ |
小菅方面への道が分かれる。 |
奥秩父の山並み |
登山学校に入った時、1回目の登山が小菅から大菩薩峠だった。その時、ゲーム形式の自己紹介をしたのがここフルコンバだった気がする。 |
この辺りまでは石ころ道だったが、ここからはほとんど平らなMBKも走れそうな道になった。 |
森林浴 |
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緑が豊かで、大きな木が多くとても涼しい。広葉樹が多く紅葉の頃や、新緑もよさそうだ。ミツバツツジもたくさん見られるそうだ。 |
きれいな蝶が飛んできた。アサギマダラだ。でも花は少ない。 |
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緑の水平道 |
大木の根 |
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豊かな森の中を歩き始めて3時間。新しいベンチが三つあり、開けたノーメダワに着く。カタカナ名が多いが、どういう意味なのか。 |
お昼休憩にはちょうどよい。今日は暖かいスープとサンドウィッチ。 |
ノーメダワ |
丹波、小菅分岐(地図にはない) |
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涼しい風が吹き抜け、ずっと座っていたいような気持のよいベンチだ。 |
地図にはないが、ここにも小菅方面への道があり標識もあった。 |
ここからは今倉山(サカリ山)の南面を巻きながら下る。 |
広葉樹の大菩薩丹波道 |
今倉山(サカリ山)南面巻道 |
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右手には牛ノ寝通りの尾根が平行して見える。 |
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昔道中の無事を祈願したのか、お地蔵さまがあった。 |
ブナやミズナラなどの大木にダケカンバも混じる。時々白い花が落ちていた。見上げるとヒメシャラだ。 |
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お地蔵様 |
巣箱 |
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後ろからトレイルランの人が追い越して行ったが、疲れたのか歩いていた。このコースで会った人は2人だけだった。 |
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少し水が流れている沢があった。ほとんど伏流水となっているようだ。 |
石垣が積まれた道 |
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沢(伏流水) |
追分に着いた。北面が開け、雲取山から鷹ノ巣山へと続く石尾根と、手前には去年歩いた丹波天平(タバデンデイロ)尾根が望めた。 |
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ここは、小菅、丹波、山道と4方向に別れていた。北側へ下って行く。 |
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追分 |
石尾根(雲取山~鷹ノ巣山) |
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沢音が聞こえ始めた。木橋や石を渡り、マリコ川源流のワサビ沢を何度か越えていく。 |
徐々に高度が下がり、沢から離れると藤タワに着く。 |
マリコ川源流ワサビ沢 |
空に突き上げる巨木 |
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高尾天平(デンデイロ)行く? |
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貝沢、高尾天平、林道を経て丹波へと3つの分岐になっている。 |
最初時間も短く、楽そうな貝沢へと下る計画でいたが、去年歩いた天平繋がりで、高尾天平が気になる。 |
藤タワ |
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藤タワ分岐 |
気になったら行かずにはいられない私達は、少し時間はかかるが高尾天平に登り、丹波に下ることにした。 |
一応高尾天平のことも調べたが、最近登山道をブルドーザーでならし、つまらない道になってしまったとか。それでも自分の目で確かめたい。 |
標識には『緩やかな尾根が続くコース(東急ホテルズの森)』と書いてある。 |
4WDでも入れそうな砂利道を登ると、山頂はほとんど平らな道が続いている。森の中に東屋もある。砂利道はここまでだった。 |
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バスの時間までまだ十分あるので、甘いきんつばでゆっくりおやつタイム。バスは一日4本しかない。 |
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高尾天平(1036m) |
高尾天平登山口 |
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下りは、あまり歩かれていないようで少し荒れていた。今日一番の急登を下り道路に出ると、ローラー滑り台があった。丹波天平に行った時、山の上にお城(丹波山城)が見えたが、驚くことにそこがスタートになっていた。町おこしのために巨費を投じて造ったそうだが、夏休みで日曜日なのに閑散としている。 |
橋を渡り、時間があるので丹波バス停まで歩いた。アイスクリームでも食べたかったが、1軒あるお店は休み。他にはな~んにもなかった。 |
丹波は湧き水が豊富な村で、あちこちから水が湧きだしている。バス停の近くの水場で、冷たい水に手を浸し一息ついた。汗がすーっと引いて行く。長丁場を無事歩き通せてよかった。 |
やっぱり大菩薩は夏でも涼しい。この道は季節を変えてまた歩いてみたい。 |