6/3 十文字峠へ |
 |
 |
4時過ぎに起きると、もう空が赤くなっていた。外は寒い。テラスで待っていると、見る見る太陽が上る。久しぶりに見る日の出だ。 |
朝食は5時。身支度をし、予定より早く、6時前には出発出来た。 |
山の仲間はやることが早い。 |
日の出 |
徳さん(中央エプロン)と記念撮影 |
山頂を巻いて行くコースもあるが、雪が多く危ないそうなので、もう一度山頂へ寄ってから行くことにした。 |
徳さんの話によると、徳ちゃん新道は今シャクナゲが見頃だそうだ。バスなのだから下山をそちらにしてもよかった。今更遅いが。 |
 |
 |
甲武信岳(2475m) |
早朝なので、昨日よりずっと展望がよい。南アルプス、その向こうには中央アルプスが白く輝いている。 |
富士山も大きく裾野を広げる。八ヶ岳の峰々。金峰山や両神山と名だたる山々がぐるっと見える。 |
南アルプス |
富士山 |
|
甲武信岳に着いたら、昨日会った山田哲哉さんの撮影隊がいた。日の出から撮っているそうだ。わからない山名を気さくに教えてくれた。 |
 |
 |
甲武信岳は標高では、お隣の三宝山や、金峰山、国師ヶ岳よりも低いが百名山になっている。 |
|
八ヶ岳 |
甲武信岳(三宝山より) |
山名は甲斐、武蔵、信濃の3境だからという説が一般的だが、コブシに似た山容から拳ヶ岳とか、三方山などの説もあるそうだ。 |
 |
 |
40分程で三宝山に着いた。山頂は樹林に囲まれ見晴らしは良くない。ちょっと開けた所から目の前に三宝岩が見える。 |
そこは遮るものはない。時間があるから行ってみようと皆登りに行く。私はまだ頭の芯が痛いので、体力温存。やめておく。 |
三宝岩 |
三宝山(2483m) |
|
 |
三宝山を下るまではまだ雪がだいぶ残っている。徳さんの言う通り、土の下が凍っていたり、雪もグズグズになっているので、時々ズボッとはまってしまうので要注意。 |
 |
しばらく苔むしたコメツガの森を行く。歩きやすく少しほっとする。 |
残雪多い |
|
苔むしたコメツガの森 |
雪もなくなり、少しなだらかな下りになると、歌声が出る。皆元気だ。 |
 |
 |
私の頭痛もすっかり良くなった。 |
男性が楽しみにしていた尻岩に到着。巨岩だ。尻に敷かれたら、のしいかになる。 |
|
尻岩 |
岩場急登 |
 |
 |
この辺りから登ったり下ったり、梯子、鎖場、岩場ありの変化に富んだコースにになった。 |
前方に武信白岩山が見えてきた。山頂に柱のようなものが見える。ここは西側を巻く。 |
切れ落ちた道の下には、シャクナゲが咲いていた。 |
前方は武信白岩山 |
切れ落ちた道 |
|
 |
再び岩場を登ると、展望のよい大山に着いた。眼下には川上村のレタス畑が見える。 |
 |
シャクナゲ咲く、日当たりのよ過ぎる山頂は、暑い。 |
朝も早かったので、中休止。 |
大山より |
|
大山山頂 |
またまた鎖場 |
 |
 |
今までより長く急な鎖場。『ストックしまおう!』前から声がかかる。 |
岩場大好きな人もいるが、ちょっとドキドキ。慎重に、ゆっくり、全員無事通過。 |
この辺りもシャクナゲはたくさんあるが、まだほとんど咲いていない。 |
|
鎖場 |
鎖場連続 |
十文字峠シャクナゲの花園 |
 |
 |
 |
十文字小屋付近見頃 |
乙女の森5分咲きくらい |
|
やっと十文字峠に着いた。小屋はシャクナゲに埋もれている。花は咲いているときと、いないときではまったく違う。こんなにたくさんあるとは思わなかった。 |
乙女の森は、まだこれからというところ。丸太の展望台に登って見下ろすと、森の奥までシャクナゲだ。 |
時間はたっぷりあるので、キノコ汁を注文し早目の昼食。水も美味しいのでとても美味しかった。 |
トイレが新しくなり使用料200円だが、 長居したくなるような快適なトイレだった。 |
 |
 |
あとは毛木平まで八丁坂を1時間半の下り。 |
途中の狭い道で、登って来る人に道を譲った。なんと、山を始めた頃お世話になったガイドのMさんだった。十数年振りか?今年はバッタリ珍しい人に会う。 |
八丁坂下る |
一里塚観音 |
|
最後の沢に架かる立派な橋は、12年前私達が来た時は工事中で迂回させられたことを思い出す。 全員無事毛木平に戻って来た。 |
 |
結構きつい山だった。甲武信岳は、どこから登っても大変な山だ。その中でも比較的楽だといわれている源流コースだが、私はボラから中2日だったのでまだ疲れが残っていてとても疲れた。(だが、どちらも外せない) |
アップダウンの激しい十文字峠への下りも、きつかった。さすが百名山の山は簡単ではない。 |
|
|
新しい橋 |
 |
確か、この辺りベニバナイチヤクソウがたくさんあるはずと車窓から見ていると、まだ開花には少し早いが、大大大群落があった。 |
バスで、川上村の温泉で汗を流し帰路に着いた。バスの後ろは、下山後の楽しいお酒で盛り上がっていた。 |
今回世話人だった私達は、2日間天気に恵まれ、皆怪我もなく無事行って来られほっとしている。帰宅後翌々日は、梅雨入り。よいときに行って来たものだ。 |
ベニバナイチヤクソウ大群落 |
|
|
グッドタイミングで6月半ばより、笹本遼平原作の甲武信岳を舞台にした『春を背負って』が映画化された。本もよかったが、楽しみにしている。 |