8月21日(月) |
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夕べは個室で静かだったし、部屋も寝具もきれいで気持ちよかったのでよく眠れた。 |
4時出発のため、3時起床。まだ真っ暗な中、ヘッドランプをつけて出発。昨日白根御池から見上げたが、あの草すべりの急登は、半端ではなかった。 |
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4:00出発 |
鳳凰三山より朝日が昇る |
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直登の草すべりを登る。花畑のはずだが、残念なことに暗くて周りが見えない。ただ黙々と登る。 |
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日の出が近くなり、薄明るくなってきた。鳳凰三山と平行に登っていくと、少し雲が多いが、鳳凰三山の真上から御来光が見られた。 |
歩き始めてから2時間。草すべりを登りきったところで朝食にした。 |
モルゲンロートで真っ赤に染まる北岳 |
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雲の上には富士山 |
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右俣からの道と合い、ハイマツが現れるとやっと小太郎尾根にでる。長い急登だった。 |
尾根に出たら、甲斐駒ヶ岳、仙丈岳、富士山まですっきり姿を現し、大展望を満喫できる。 |
道は少し緩やかになり、多彩な高山植物と展望を楽しみながら歩ける。 |
北岳の花 |
甲斐駒ヶ岳 |
後は仙丈岳 |
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北岳には固有種も多く、梅雨時に咲くキタダケソウはじめ、キタダケトリカブト、キタダケキンポウゲ、キタダケナズナ・・・・などキタダケ名のつくものも多い。 |
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今年は梅雨明けが遅かったからか、この時期でも花が多く、夏の花と秋の花が一緒に見られた。 |
心配していたクマさんの足も大丈夫そうで、これなら予定通り行けそうだ。 |
北岳山頂(後方)まであと少し |
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トウヤクリンドウ |
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標高3000mに建つ肩ノ小屋に着くと、それまで穏やだった天気が、急にガスってきて、風は帽子を飛ばされそうに強くなった。 |
この先はずっと急な岩場が続く。 |
疲れのためか、メンバーの一人がバテてきた。途中で座り込んでしまうのを、休ませながら励まして何とか登りきった。 |
肩ノ小屋(3000m) |
最後の岩陵帯を登る |
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最後は岩場が続いたが、それほど危険なところもなく、時間はかかったが全員北岳登頂を果たした。長い道のりだったが、皆で山頂に立てたうれしさがこみ上げる。 |
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山頂はすっかり雲の中に入ってしまい、あれほどよかった展望はまったく望めなかった。だが、風はおさまり寒くはなかった。 |
これで6回目の登頂という男性も登って |
きた。 |
北岳登頂(画像クリックで拡大) |
イワギキョウ |
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山頂を乗り越えて、北岳山荘へと向かう。こちらの岩場にもたくさんの高山植物を見ることが出来た。イワギキョウやタカネシオガマはひときわきれいだった。 |
今日は高山にしては気温が高い。暑さと疲労のためか、私はずっと頭痛がしていたが、どんどんひどくなってきた。この下りがひどく長く、山荘が遠い。やっとの思いで到着。体力のなさを実感する。 |
バテたもう一人も、辛そうだったが何とか頑張った。山ではよほどのことがない限り、誰に頼るわけにも行かず、自分の足で歩くしかない。 |
急坂の岩場を下り、北岳山荘へ向かう |
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2泊するので、間ノ岳を往復しようと北岳山荘に泊まることにしたが、軟弱チームのため北岳だけで十分という者がほとんどだった。 →photo by charlie |
結局、間ノ岳まで行ったのは、リーダーとサブリーダーの二人だけだった。 |
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あとは小屋で、昨日決着のつかなかった、高校野球の決勝戦、早実VS駒大苫小牧のテレビ観戦で盛り上がっていたそうだ。 |
私は食欲はまったくなく、部屋に着くなり、冷えピタシートを貼り、2時間ほど横になったら快復し、夕食は食べられた。 |
今日の行程は長く、間ノ岳往復は健脚でないと無理だったようだ。小屋でゆっくり休んだのは、明日のためにも賢明な |
八本歯のコル分岐 |
間ノ岳方面 |
選択だったかもしれない。 |