8月22日(火)  |
北岳の花 |
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明け方3時頃に、大雨の音で目が覚めた。明るくなって外を見たら、雨はやんでいたのでほっとする。毎年この山行は、8月20日前後と決まっているので、台風の影響があったりして、雨に降られることが多い。 |
去年まで村営だった北岳山荘(標高2880m)は、芦安が南アルプス市になり市営の小屋になった。水は貴重で、泊り客には一人1リットルの水券がもらえるが、それ以上は1リットル100円払う。歯磨きも自分の水を持っていく。 |
2日目は自炊はしなかったが、食事は山小屋にしてはよいほうだった。クリームスープや味噌汁はお代わり自由で美味しかった。 |
ここは、8人でも個室は取れなかった。 |
北岳山荘出発 |
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ゆっくりと朝食を済ませ、お弁当を作ってもらい、6時半に出発。北岳も間ノ岳も見えたのに、小屋を出る頃になったら、雨が降ってきた。最後はやっぱり雨具を着て歩くことになった。 |
下山コースは、北岳山荘からだと八本歯のコルへ行ったほうが早いが、初心者が多いので、時間がかかっても危険の少ない山頂経由で、二俣へ下ることになった。 |
小屋からの北岳 |
北岳2回目の登頂 |
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降りてくる人がけっこういて、すれ違いに時間がかかる。それでも、昨日の下山時より早い。今朝は私も含め、皆元気だ。 |
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雨は間もなくやみ、暑くなってきた。北岳山頂も穏やかだった。 |
肩ノ小屋で休憩を取っていたら、自分の頭より高いザックをしょった、元気な女子大生6人が来た。今日で8日目だという。 |
北や南アルプスになると元気な若者が |
いる。 |
山頂より下る |
小太郎尾根 |
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小太郎尾根の分岐から、右俣コースへと下る。今日は雲がかかり、展望はよくない。 |
右俣コースも花が多く、楽しみながら歩ける。 |
標高が低くなると、ダケカンバやナナカマドが多くなり、一面マルバタケブキが咲いていた。 |
正面に雪渓が見えてきた。右のそそり立つ岩が、かの有名な北岳バットレスだった。 |
ダケカンバとマルバタケブキの群落 |
雪渓 |
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河原に出たところが二俣で昼食にした。陽射しが暑くなった。 |
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途中で、山頂付近で会った外国人男性が追いついてきた。どこまで行ったのかと尋ねたら、間ノ岳まで行ってきたという。あまりの速さにびっくりした。 |
沢を渡る→ |
この大樺沢沿いは、花が多い。「紫の麗人」とも言われるミヤマハナシノブの美しい群落もみられた。一目で好きになった。 |
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よい天気になり、沢沿いの道は陽射しをさえぎるものもなく、とても暑かった。 |
雪渓とヤナギラン |
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沢の水で顔を洗ったり、タオルを水に浸してまた頭が痛くならないように気をつけた。 |
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ミヤマハナシノブ |
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2時間くらいの余裕はあったはずだが、下りに思ったより時間がかかり、広河原に着いたのは3時過ぎになってしまった。 |
4時にタクシーを予約してあったので(4時にならないとゲートが開かない)ちょうどぴったりくらいだった。やはり何があるかわからないので、十分すぎるくらいの時間の配分は必要ということがよくわかった。タクシーは冷たいおしぼりと飲み物つきでサービス満点。 |
北岳は、威風堂々とした山で、簡単には寄せ付けてくれないが、それだけ奥深く魅力があり、南アルプスの王様のようだった。charlieは登った山に☆をつけているというが、北岳はきっと☆☆☆だったに違いない。 |
広河原吊橋 |
今年は天気も上々だったし、いろいろあったが全員北岳に登頂し、無事に下山することが出来た。1年に一度しか会わない人も多いが、この山行を少しでも長く続けられるように、トレーニングをしていきたいと思っている。 |
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芦安の温泉で汗を流し、来年の計画など話し合った。さて来年は。。。 |