檜岳(ヒノキダッカ)山稜はアップダウンはあるものの、ずっと気持ちのいい尾根歩きになる。右手には富士山はじめ丹沢山塊、左手には海を望むことが出来る。丹沢らしい素晴らしいコースだ。 |
好展望の尾根歩き |
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雨山へは急な尾根を登る。真っ白な富士山がよく見えるようになった。 |
標高が1000mを越え、ブナが多い広い尾根は、まだ芽吹き始めたばかり。明るく、思った以上に素晴らしい尾根歩きだ。可愛い花、豆桜が見られるようになった。 |
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ブナ |
雨山(1176m) |
山頂というより通過点のような雨山に着く。北には鍋割山稜、南はシダンゴ山方面か。 |
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北側の巻道には、まだシモバシラがあった。朝晩は相当冷え込んだようだ。 |
昔はよく歩かれていたのか、古い標識や壊れかけたベンチもあった。なぜか赤く塗られた古い標識がある。 |
赤く塗られた古い標識 |
檜岳(ヒノキダッカ) |
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前方に目指す檜岳が見えてきた。 |
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富士山大展望の場所があった。遮るものがなく裾野までよく見える。 |
左は相模湾や真鶴半島、小田原市街が見渡せる。なんて気持ちのいいコース。 |
一度下って、登り返す。 |
富士山 |
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相模湾と小田原市街 |
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檜岳(ヒノキダッカ) |
11時55分、檜岳到着。歩き始めてから4時間15分(道間違いで30分ロス)。 |
雨山峠で会った人が昼食中だった。他に二人休んでいた。(今日出会った登山者たった3名) |
檜岳(1167m) |
ヒメシャラが多い |
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平で広い山頂は雑木に囲まれてあまり展望はよくない。暖かそうな倒木ベンチで私達もお弁当休憩にした。 |
Sさんは数年来の念願がかない、私達もよい山に一緒に来られてうれしい。 |
尾根の右側は鹿柵がある。フェンスに沿って進むとヒメシャラが多くなってきた。何処でも歩けるような広い尾根だ。 |
日当たりのよい所に満開のマメザクラが数本あった。ここでお花見しながらお弁当でもよかった。 |
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マメザクラは下を向いて咲く。見上げると薄いピンクの小さな花が愛らしい。 |
ブナの大木も多い。 |
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マメザクラ(フジザクラ) |
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目指す伊勢沢ノ頭が見えてきた。もう一度下って登り返すようだ。 |
丹沢山塊の間に真っ白な山が見えた。南アルプスか、奥秩父か?昨日は雪が降ったところもあったようだ。 |
伊勢沢ノ頭を目指して |
丹沢山塊 |
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山神(サンジン)峠は、玄倉方面への分岐になっているが、大崩落があり危険の標識が出ていた。 |
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こうして尾根歩きをしていると、去年行った甲相国境尾根を思い出す。今日のように天気が良い日は、きっと大展望でよさそうだ。 |
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山神峠分岐(大崩落あり危険!) |
道標 |
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この辺り道がわかりにくいという人もいたが、道標、テープもあったので無事伊勢沢ノ頭到着。本コース最高点。 |
ミツバコンロンソウが一面咲いている。寄の管理棟に書いてあったが、ここのことだった。終盤のハナネコノメもあった。 |
伊勢沢ノ頭(1177m) |
開いたばかりのカエデ |
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さて、ここからが急な長~い下りになる。 |
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お浸しにしたいような、柔らかな緑の草が群生していた。食べたら大変!トリカブトだったようだ。 |
右手に丹沢湖が見え隠れする。 |
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長い急坂下る |
ジグザグ階段下り |
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標高が下がってきたら、またミツバツツジが見られるようになった。 |
急坂が続き、私は膝が心配。最近着けていなかったが、途中で膝サポーターを巻いた。 |
ガレた急坂 |
崩れやすい道、鎖あり |
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植林へ入ると傾斜も緩み、秦野峠に降り立つ。 |
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下った所に涸れ沢があり、また植林へ。片側は有刺鉄線付きのフェンスがある。 |
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秦野峠(840m) |
涸れ沢渡る |
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今度は、両側が有刺鉄線のフェンスが張られた道を行く。よろっとすると怖い。こんなところで緊張を強いられた。 |
歩き始めてから6時間半。やっと林道秦野峠に到着。 |
両側に有刺鉄線付きフェンス |
林道秦野峠 |
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おやつを食べながら一休みする。 |
これからシダンゴ山経由で行くか、長い林道を歩くかを検討する。 |
最初からここに着いた時の、皆の体力と、気力、天候などで決めようとしていた。 |
皆故障もなく、無事ここまで歩き通せた。まだやる気スイッチが入ったままだったし、長い林道歩きもうんざりなので、全員一致でシダンゴ山経由で寄に下ることにした。 |
シダンゴ山登山口 |
でもダルマ沢ノ頭はパスすることにし、途中まで林道を行く。 |
バンザ~イ!ヤッター! |
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最後の急坂を登ると、アセビが満開のシダンゴ山登頂。ぐるっとアセビに囲まれた山頂は大展望だった。 |
標識の後ろには、私達が今日歩いてきた雨山・檜岳・伊勢沢ノ頭の山稜が控えている。 |
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シダンゴ山・後方は檜岳山稜 |
満開のアセビと表尾根 |
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バスには十分時間があるので、歩いてきたコースを眺めながらゆっくりティータイム。 |
今日は出だしに失敗があったが、振り出しに戻ったのは賢明だった。その後のコースタイムもほとんど地図通りで、予定のバスにも悠々間にあった。 |
今年初めての充実山行だった。気持ちよい疲れと、踏破した満足感で皆の顔もほころぶ。私の膝も、早目のケアで痛むこともなくよかった。 |
寄集落と茶畑 |
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最初は沢沿い歩き、そして展望のよい尾根歩きと、これは丹沢一押しの コースだった。丹沢主脈は大人気でいつも混んでいるが、こちらは歩く人も少なく静かでとてもよかった。いつか季節を変えてまた歩いてみたい。 |