先月またギックリ腰をやってしまい、1ヶ月以上山に行けなかった。初の針治療をしたり、しばらく整骨院通をした。(歳を感じる)良い季節で、あちらこちらから紅葉の便りなど聞かれると、うずうずしてくるがどうすることもできなかった。 |
友人たちと、秋になったら牛ノ寝通りの紅葉を見に行こうと約束してあったので、やっと念願を果たせた。 |
予報ではよくなかったが、雨マークも消え、まずまずの天気になった。 |
また行ったの!?と呆れている人もいるかもしれないが、今年4回目の大菩薩だ。 |
またやって来ました! |
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「甲斐大和のバス時刻表を冷蔵庫に貼っておけば」と夫に呆れられながらも、また通いなれた駅に降り立った。 |
バスは予想通り、臨時が定刻の25分前に出ることが決まった。 |
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秋の小屋平バス停 |
初紅葉 |
小屋平は、すっかり秋の気配。カラマツは、黄金色の葉をすでにほとんど落としてしまっていた。 |
登り始めると、ムムッ、なっなんだ!白くうごめく無数の物体。狭い登山道の右半分、3×05cmくらいのニョロニョロ軍団。気持ち悪いので、踏まないように左端を歩くが、左にまで侵入してきているものもある。背筋、ゾォ~~~、それにしても寒さに向かうとき、一体君たちは何になるの?5分くらい続いた・・・ |
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「てくてくさん、ストック使った方がいいんじゃない」Jさんの言葉に、そうでした。よくなると腰のことなどすっかり忘れていた。Wストックにした。 |
30分ほど登ると、曇り空に真っ赤なカエデが映える。今年初の紅葉が見られた。 |
石丸峠はガスの中 |
牛ノ寝通り下る |
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標高が上がるほど、雲の中に入ってしまい、辺りは真っ白で何も見えない。 |
高校生のグループが追い越して行った。聞くと、私達と同じ小菅に降りるそうだが、この後まったく追い付かなかった。若者は早い。付き添いの先生は大変なことでしょう。 |
紅葉は、標高1900mの石丸峠付近はもうすっかり葉を落としている。 石丸峠の笹原は、夏に来た時は一面緑色だったが、全体に黄色っぽい。笹が紅葉するはずないが、枯れてしまうのか。 |
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石丸峠から、天気が良かったら天狗棚山に寄り道して展望を楽しむはずだったが、今日は望めそうもないので、そのまま牛ノ寝通りに進むことにした。 |
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カサコソと落ち葉を踏みしめながら、フカフカの道を下る。 |
落ち葉道と紅葉 photo by s |
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真新しい標識 |
向かいに見える山々が秋色に衣替えしている。黄色、真っ赤、オレンジ、緑、真っ白なダケカンバの幹が際立つ。 |
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赤い木の実だけ残った木は、ナナカマドのようだ。 |
四季のある国に生まれ、幸せを感じる一時。 |
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青空が顔を出した |
大ブナ |
どこかで、”キ~ン、キ~ン”と言う声が聞こえる。鹿かもしれない。 |
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ほんとに牛ノ寝通り |
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緩やかに下ったり、平道だったり、また下ったり、牛ノ寝通りとは、よく言ったもので、アップダウンも少ないのんびりとした道。 |
登りがあるものと思っていた玉蝶山は、知らないうちに通り過ぎた。 |
牛ノ寝通り |
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榧ノ尾山(1429m) |
ヒヤヒヤするところもほとんどなく、1ヵ月ぶりの私もこれなら大丈夫そうだ。 |
このルートは、樹間から南の山々が少し望めるだけで、あまり展望はない。ちょうど中間地点の明るく開けた所が、榧ノ尾山(かやのおやま)で、お弁当を広げるにはちょうど良い。 |
食後にSさんが、大きなリンゴを男性ならではの珍しい切り分け方で、厚い輪切りにしてくれた。パキッとして、ジューシーでとてもおいしかった。 |
1400mを過ぎると、緑が多くなってきた。全体としては紅葉はもう少し先の方が見頃なのかもしれない。 |
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きっぱりとしたカエデ |
真っ赤な葉と、緑色の葉だけのカエデが目立つようになった。普通紅葉はグラデーションで変わっていくものと思っていたが、こんなにきっぱり赤と緑だけというものは初めて見た。 |
広~い牛ノ寝通り |
赤と緑だけのカエデ |
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広い牛ノ寝通りは、大きなブナや、太いミズナラが両手を広げ、力いっぱい伸びている。私達も森の空気を思いっきり吸い込みながら歩く。今日は暑くも寒くもなく、絶好の登山日和。 |
道にはどんぐり、山栗など落ち、キノコ類も見られ、いつの間にかすっかり秋。 |
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狩場山を巻き、地図にショナメと書かれた不思議な名前の所もわからないうちに過ぎ、開けたところに出たと思ったら、いつの間にか大ダワに着いた。 |
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ここは、棚倉ともいい、壊れた小屋の跡があった。 |
赤と緑だけのカエデアップ |
笠取山や奥秩父方面の展望がよい。 |
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奥秩父方面の山々 |
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奥秩父の展望を楽しみながら、お菓子をつまみティータイム。 |
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長い下りで、ちょっと膝にきていた私は、サポーターを巻いて、小菅に向かい下る。 |
ここは、松姫峠、大マテイ山の分岐になっている。 |
大ダワ(棚倉小屋跡) |
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小菅へ下る |
北斜面には少し色づいた木も見られたが、標高の低い所の紅葉はこれからのようだ。 |
途中ワサビ田の道を分け、モロクボ平で川久保への道と別れる。 |
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小菅に下る最後の杉林は、たくさんの倒木で道が寸断され、木を乗り越えたり、くぐったりしなければならなかった。 |
先月の台風の影響か。 |
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モロクボ平 |
小菅村へ橋を渡る |
橋を渡ると、小菅の湯への近道がある。3時前に到着したが、今日は温泉はパスして、早いバスで帰ることにした。野菜を買ったり、ソフトクリームを食べながらバスを待った。 |
何度行っても大菩薩は、違う顔を見せてくれ飽きることがない。まるで、ホームのようになった。 |