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平標山と仙ノ倉山 |
東京は最高気温をまた更新しそうな猛暑の中、憧れの山”平標山”へ行った。 |
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今回の参加者は26名と、人気の山だけに多い。今回は珍しく男性が約半数を占める。 |
関越自動車道を越後湯沢で降り、バスは予定通り平標山登山口へ到着。このあたりはスキー場のメッカで、苗場へ向かう三国街道の両側には、ゲレンデが多く見られた。 |
準備をして、9時45分に歩き始める。 |
平元新道登山口 |
岩魚沢林道(一般車通行禁止)はだらだらと長い坂道で、もう太陽はじりじりと照りつけ汗が噴き出す。今日はちょうど標高差1000mを歩く。最初からこんなに暑くては最後まで、体がもつか心配になる。 |
1時間歩き、やっと平元新道登山口に着く。豊富な水場もあり、一息つく。ここからはジグザグの急な階段が続く。 |
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気持ちの良いブナの原生林で、アジサイに似た、ムシカリの白い花が多く見られた。ナナカマドも多いので紅葉の頃も期待できそうだ。黄色のタマガワホトトギス、ツルリンドウも咲いている。スタッフに、暑さ対策の冷却スプレーを首筋にかけてもらう。ひんやりして、少し元気になる。 |
小休止を含み、1時間半で平標山ノ家へ着いた。森林限界で、見晴らしがよく草原状の平標山と仙ノ倉山がやさしく大きな山容で構えていた。谷川、赤城方面は見えるが、今日は雲が多い。 |
最後の登り(山ノ家が小さい) |
ここでお弁当にする。スタッフの持って来てくれた、氷のサービスがうれしい。 |
山頂までは延々と木の階段が続く。 |
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しばらく登ると、右側にキンコウカが一面に咲いている。平標山はキンコウカで花の百名山になったのだという。振り返ると、山ノ家が小さく見える。 |
右への道は仙ノ倉山へのトラバースだが、今日は時間の関係でカット。1時間ほどで平標山登頂。 |
ガスがだいぶ濃くなってきて、目の前に見えるはずの苗場山も雲の中だ。 |
平標山頂 |
標高2000mに満たない山だが、日本海側と太平洋側の分水嶺にあたり、天候が急変しやすく、アルプス並みの準備が必要ということだ。気温が急に下がってきた。20度くらいだろうか。 |
ケルンがつんである広い山頂で、記念撮影をして、松手山へ向かい下山。 |
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ガスが濃くなったり、時々晴れたりする様は、礼文トレッキングを思い出す。 |
こちらのルートは急なガレ場続きというので、靴の紐を締め直し、ストックを用意する。 |
見事に咲いている。ここのお花畑は、何十種類もの花が一面に混ざり合って咲いているのだ。 |
笹原の平坦な道を過ぎると、いよいよ待望のお花畑だ。 |
ミヤマアズマギク、シモツケソウ、ヒメシャジン、ウツボグサ、ミヤマコゴメグサ、ハクサンフウロ、ミヤマアキノキリンソウ、エゾシオガマ、イワイチョウ、シラネニンジン、クルマユリ、 |
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オヤマノリンドウは晴天でもつぼみのように開かないらしい。ダイニチアザミは大きな花が下を向いている。 |
ここでは、皆ペースダウン。あちらこちらから、きれいだ!すごい!素晴らしい!の声があがる。斜面一面どこまでも続く花園。 |
これでこそ、きつい山に登った甲斐があるというもの。 |
花畑を行く |
松手山で小休止を取り、樹林帯の急坂を下る。 |
ガレ場や急坂続きで、ロープが張ってあるところもある。 |
巨大鉄塔の脇を通り、さらに急斜面を下ると別荘地や苗場プリンスホテルが見えてきた。 |
5時過ぎに駐車場到着。コージツ専属のようなバスの運転手さんは何時も熱いおいしいお茶を用意してくれるが、今日は冷えたスイカとメロンの大サービス。体中の水分が抜けてしまったような私達には、どちらもとっても美味しかった。 |
今回行かれなかった仙ノ倉山もお花畑が見られるらしい。次回はぜひセットで登りたいと思っている。 |
【平標山の花たち】 |