9月29日(金)晴れのち曇り |
苗場と言えばスキー場しか思いつかなかった私だが、今回ゆうちゃんの誘いがあり苗場山に行くことになった。 |
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驚いた山頂! |
そして、友人からも「そんなこと言っていたら、どこも行けないでしょう」と言われ続け、ネックになっていた山小屋泊まりも初体験してきた。 |
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和田小屋(登山届) |
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今回のルートは東京方面から便利な”かぐら・みつまたスキー場”の和田小屋までタクシーで入り、『祓川(はらいがわ)コース』を登り、『子赤沢コース』を下ることになった。 |
昨夜は娘のマンションに泊まり、東京駅始発の上越新幹線に乗った。1時間半で越後湯沢に到着。こちらは昨日まで雨が降っていたらしく、登山道はちょっとした沢のようになっているところもある。苗場山はそれでなくても山全体が湿地だという。 |
スキー場を横切り、シラビソ林を抜けると視界が開け、下ノ芝という広々としたところに出た。ここからは木道を歩く。中ノ芝まで来ると、谷川連峰や眼下のカッサ湖が見渡せた。 |
神楽ヶ峰から望む苗場山 |
ナナカマドやゴゼンタチバナは赤い実をつけ、リンドウも咲いている。 |
神楽ヶ峰で持参のお弁当を広げる。ここまで登ると、やっと苗場山が雄大な姿を現した。でも、神楽ヶ峰は前衛峰でせっかく登ったのに、いったん下らなければならない。 |
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下りきったところに、雷清水という水場があり、今夜と明日の水を補給する。空のペットボトルが置いてあり『余裕のある人は小屋まで水を運んでください』の立て札が立っていた。山全体が水を含んでいるのに、山頂付近には飲料水がないのが不思議だ。 |
ここから1時間ほど急登を登りきると、見たこともない世界が広がった。そこは天上の楽園とか空中庭園などと言われているが、2145mの山の上にどうしてこんなにも広い高層湿原があるのか。広大な台地に大小の地塘が散りばめられ、草紅葉に輝く草原は山の上とは信じられない。 |
幻想的な世界にしばし呆然と立ちつくしてしまった。 |
中ノ芝 |
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今夜の宿「遊仙閣」到着、13時。早く着いたので小屋に荷物を置き、広い山頂の一番端はどうなっているのか見に行くことにした。延々と続く木道を南の端まで行ったら、そこは切れ落ちた崖になり、赤湯へと続く道だった。スケッチをしたり、広い山頂をゆっくりと楽しむことが出来た。3時近くになったら、気温10度と寒くなってきた。 |
ゆうちゃんが食事は自炊にしようといい、材料は持参した。夕食はビーフシュー、カルボナーラ、ポテトサラダ、フランスパンにチーズ、ソーセージと豪華版だった。今は簡単で軽い素材が何でもそろっているらしい。 |
苗場山頂、点在する地塘 |
夜、外に出ると満天の星空。こんなにたくさんの星を見るのは久しぶり。でも、震えるほど寒くなってきた。 |