歩程:3時間30分 |
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町外れにあるエギュ・ディ・ミディ展望台へのロープウェイ駅へ向かう。アズミさんは町の人に知り合いが多く、あちこちで声をかけられる。50人くらい乗れそうなロープウェイで3842mを目指す。アルプスでは4000m級の雪山にロープウェイや登山電車が縦横無尽に作られている。地震がないことも幸いしているというが、100年も前に造られたというので驚く。 |
途中で小さいロープウェイに乗り換え、30分で展望台へ。 |
展望台へのロープウェイ駅 |
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シャモニーが標高1036mなので2800mを30分余りで登ってしまう。ガイドさんが高山病をを心配するが、誰も具合の悪くなった人はいなかった。 |
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雲が多くせっかくの眺望が得られないかと心配になる。そこからさらに大きな高速エレベーターで一気にテラスに到着。たくさんのテラスがあるが、私たちは”テラス・モンブラン”へ。 |
標高差2800mを登る |
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右手山頂がエギュ・ディ・ミディ展望台 |
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ガイドのアズミさんは何度もここからスキーで滑ったというから、すごい人なのだとあらためて思う。モンブランも何度か登頂したそうだ。 |
待っていたようにくもがサーっと切れ、真っ青な空に光り輝くモンブランが姿を現し大歓声が上がる。昨日は一度もその姿を見られなかったモンブラン。あまりのタイミングのよさに消えないうちにと、皆あわててシャッターを切る |
バックはモンブラン |
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数年前三浦洋一郎さんのお父さんが、99歳の高齢でモンブランを滑降したことがあったが、あれはここから滑ったそうだ。テレビで見た時はサポートする人がたくさんいたし、そんなにすごいところのようには見えなかったが、目の前の場所だと聞くとさすがに驚く。私には自殺行為にしか思えない。
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それにしても寒い。パーカーの下に薄手ダウンを重ねたがそれでも寒いと思ったら、マイナス4度だった。目の前の雄姿はやはり10分ほどでまた雲に隠れてしまった。天気がよければ、スイスのマッターホルンやモンテローザも見えるという。 |
この雲の上には、町にあるようなおしゃれなカフェがある。 |
3842mの展望台 |
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日本と違い山の上でも値段も街と変わらない。トイレもきれいだ。皆冷えた体をホットチョコレートやカプチーノで温めた。でも私たちはユーロをほとんど使い果たし、小銭をかき集めて1杯のカプチーノを分け合って飲んだ。
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ロープウェイで下り始めたら、なんと初めて見る”ブロッケン現象(山頂で太陽を背に霧や雲に向かうと自分の影が映る現象)”見られた。丸い虹の中に乗っているロープウェイが写っている。 |
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雲上のカフェ |
ブロッケン現象 |
【 赤い針峰群展望ハイキング】 |
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ロープウェイを標高2317mのプラン・ド・レギューで降りるとまだ雲の中だった。 |
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モンタンベールまでお花畑の中を3時間のハイキング。スイスの花はなぜこうも色鮮やかで美しいのか。ワスレナグサ、ゲンティアナは美しいブルー。日本では見られない青色の花が多い。 |
ここにも昨日見られたアルペンローザのローズピンクの大群落がいくつもある。 |
ゲンティアナ(アルプス三大名花) |
プラン・ド・レギュー |
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岩の上にマーモットが可愛い姿を見せた。マーモットは1年の間で地上で活動できるのは夏の間のわずか3ヶ月だそうで、あとは土の中で過ごすそうだ。巣穴と見られる穴もあちこちに見られた。 |
途中の草原でランチタイム。今日はサンドウィッチと水、ネクタリン、スィーツまで入っていた。外で食べるお弁当は格別おいしい。 |
最後の登り |
青空は時おり見えるものの雲が多く、午前中に行った”赤い針峰群”と呼ばれているエギュ・ディ・ミディなどのパノラマは見られなかった。 |
しばらく上りが続き、モンタンベールにつく手前にメールドグラスという大氷河が見られる。 |
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氷河は地球の温暖化の影響で、毎年50センチも後退しているのだという。古い写真を見るともっと町の近くまできているそうだ。 |
氷河のクレパスで、アイスクライミングの練習をしている人たちがありのように見えた。 |
ここまで登山電車がきている。この電車も100年も前にイギリス人が、氷河見物のために造ったのだというから驚く。 |
コースにある標識 |
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昨日歩いたコースを向かいの山側に見ながら、登山電車は急坂をシャモニーへと下る。 |
今日はこれからツェルマットへ移動するので忙しい。2日間楽しくガイドをしてくれたアズミさんに別れをつげ、3時にホテルを出発しツェルマットへと向かう。 |
バスの中で添乗員さんがするスイスの説明を、子守唄代わりに聞きながら(ごめんなさい)バスはテッシュに到着。 |
氷河をバックにアズミさんと |
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ツェルマットにはガソリン車は入れないため、ここで電車に乗り換える。駅に着くとホテルの電気自動車が荷物をとりに来ていた。私たちはホテルまで歩く。5つ星ホテルには馬車が迎えに来ていた。 |