前半の仙丈ヶ岳へ |
7月8日(月)晴れ |
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昨夜は夜中に雨が降っていたが、今朝は気持ちのよい天気。 |
朝食前に山頂へ行こうと思ったが、まだ山頂は雲の中なので、日の出は稜線から見た。 |
陽が昇ると、小屋が赤く染まった。 |
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日の出4:27 |
小屋も赤く染まる |
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朝食後、小屋の主人に勧められるがままに、藪沢カールをバックに記念撮影をしてもらい、W先生以外は山頂に向かった。 |
山頂にかかっていた雲もどんどん切れ青空が広がって行く。 |
藪沢カール |
仙丈ヶ岳へ雪渓登る |
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キバナシャクナゲも多い。ミネズオウ、イワウメ、オヤマノエンドウ・・・が群生している。 |
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ガイドさんは、私達にまで山々の説明や植物を教えてくれた。 |
キバナシャクナゲ |
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山頂へ最後の岩場 |
昔は花の仙丈と言われていたが、思っていたほど多くない。仙丈小屋が避難小屋だった頃、周りがテント場になっていて植物を踏み荒らし、壊滅状態にしてしまったそうだ。今は復元中で、その調査をW先生がやっているそうだ。 |
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仙丈ヶ岳登頂 |
小屋からは30分で仙丈ヶ岳山頂に到着。6時25分。素晴らしい天気になった。やっと長年の念願がかなった。 |
南アルプスの山々、中央アルプス、八ヶ岳、妙義山までも見える。 |
見下ろせば、藪沢カールの中央に仙丈小屋がポツンと見える。 |
藪沢カール(山頂より)クリックで拡大 |
仙丈ヶ岳(3033m) |
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大仙丈岳を境に南には雲がかかっている。富士山はまだ見えない。 |
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でもこれだけの展望が得られたのだからもう十分満足。 |
カールの中もお花畑だ。 |
大仙丈岳 |
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オヤマノエンドウ・イワウメお花畑 |
名残惜しいが、そろそろ下山。 |
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振り返れば仙丈ヶ岳山頂にまだ人がいる。 |
小仙丈岳の手前で、もう登って来た若者がいた。朝4時出発だったとか。それにしても早い。「きっと私達途中で抜かれるね。」 |
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右のピークが仙丈ヶ岳 |
朝一番で登る人 |
ここに来てやっと富士山が見えた。北岳山頂にはまだ雲がかかる。南アルプスの名だたる屋根を見ながらの稜線歩きは、高山へ登った時の醍醐味だ。 |
甲斐駒と摩利支天に向かって歩く。谷にはテント場が見える。 |
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ヘリが飛んできた。馬の瀬ヒュッテは悪天候のため、まだ荷揚げが出来ずにいるそうだが、やっとヘリが着いたようだ。 |
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甲斐駒に向かって下る |
馬の瀬ヒュッテ、ヘリ到着 |
私は、昨日から胃の調子が悪く、夕食は食べられたものの朝食は食欲がなくほとんど食べられなかった。(お代わりして食べているクマさんがうらやましい。)歩いているうちに気持ちが悪くなってきた。山では夫と言えども頼るわけにはいかない。自分で頑張るしかない。 |
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小仙丈岳へはまた岩場を登る。 |
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小仙丈岳は、昨日は何も見えなかったが、大展望だ。ようやく北岳も雲が取れ、左には富士山がすっきり見える。 |
しばし休憩。でも私は、気持ちが悪く水もあまり飲めなくなってきた。 |
北岳と富士山 |
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小仙丈岳への登り |
小仙丈岳で休んでいた男性は、昨日甲斐駒に登ったが、悪天候のため9合目で引き返したそうだ。私達はまだよかった。 |
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下っていると目の前にライチョウがいた。小屋の近くでもヒナがかえったというが、姿は見ていなかった。 |
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小仙丈カール |
ライチョウ |
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よい天気で、標高が下がってきたら暑くなってきた。昨日は閉じていたコイワカガミも、太陽を浴び全開! |
普段は休憩中も腰を下ろすことはほとんどしないが、休むたびに座りたくなる。でも座ると簡単に立てない。下りに時間がかかった。 |
富士山に笠雲 |
コイワカガミ満開 |
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やっぱり抜かれた |
2合目で休んでいたら、4時立ちの若者が飛ぶように降りてきた。やっぱり抜かれた。 |
でも何とか無事に下山できた。バスが来るまで1時間近くあるので、ベンチで横になっていたら気分もよくなった。 |
芦安の温泉で疲れを癒し、暖かいうどんを食べすっかり元気を取り戻して帰路に着いた。平日なので渋滞もなく早めに帰宅できた。 |
北沢峠のクリンソウ (私が休んでいるときクマさん撮影。なんと、クリンソウの群落だった。見そこなった。) |
芦安から北沢峠へは、バスを2回乗り換えなければならず、南アルプス林道は、大雨の時は不通になることもあると小屋で聞いた。関東からでも戸台から入る人の方が多いようだが、あの景色は一度見たかった。 |
仙丈ヶ岳の花 |