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9月4日(土)曇りのち夕立 |
登山学校の同期会で那須岳に行った。春に高水三山に行って以来2回目になる。 |
メンバーの中にはパン作りの先生がいて、いつも美味しいパンを作ってきてくれる。最近は密かに楽しみにしている人も多い。今日はくるみアンパンと、スィートポテトパンをたくさん持ってきてくれた。早速バスの中でおいしいパンを頬張り、腹ごしらえをした。 |
佐野SAを出てすぐに、SAに忘れ物をした人が出た。幹事の素早い対応で忘れ物は無事に届いていることがわかり、すぐにバスをUターンさせ取りに戻った。 |
今年は記録的に台風が多い年で、影響が心配されたが”自称晴れ男”の会長が「絶対大丈夫!」と言う強い一声があったからか、那須に着く頃には薄日が射してきた。 |
伝説の殺生石を左に見ながら、バスは那須岳山麓駅に向かう。 |
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山頂付近は、足元の岩の間から温かい煙がでている。鼻をつく硫黄の匂いがする。 |
ロープウェイを降りると、今でも活発に噴煙を上げる茶臼岳が見えてきた。森林限界はすでに超えているため、岩だらけの道を山頂へ向かう。 |
どこかでゴロゴロ雷鳴が聞こえ始めた。心配だからと、昼食は小屋のある峰の茶屋ですることにした。 |
ロープウェイを使えば簡単に山頂に立つことが出来るため、観光客も多い。我家も子供が小さい頃来たことがある。 |
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茶臼岳を目指す |
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小屋の手前のガレ場に、鮮やかな青紫のリンドウのお花畑。「あれはたぶんエゾリンドウだよ」と花博士(山野草に非常に詳しい)。この時期那須岳には多く見られるようだ。手前のレースフラワーのような花は、ハクサンボウフウ。 |
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峰の茶屋で、持ってきたお弁当を広げ休憩。今夜の宿、三斗小屋温泉『大黒屋』へと下る。 |
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エゾリンドウ(画像クリックで拡大) |
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ここは三本槍岳、茶臼岳、三斗小屋温泉への分岐になっている。強風で有名なところだそうだ。 |
ガレ場を那須岳避難小屋まで下ると、無問谷の標識があり、辺りは今までの岩稜帯とは一変し、ダケカンバの明るい森になってきた。もう少しするときれいな紅葉が見られそうだ。 |
茶臼岳山頂にて(同期会メンバー) -photo by kura- |
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途中の延命水で喉を潤していると、さっきからの雷鳴が近くなってきたようだ。空はだんだん暗くなり、先頭を行くKさんのピッチが早くなった。この辺りからは道も歩きやすくなってきた。 |
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Kさん家族は、以前この辺りで熊に出会い、奥さんを突き飛ばして逃げたとか。。。 |
とうとう雨が降り出してきてしまった。ここからは宿まで20分くらいだそうだ。もう少しだったのに、雨足が強くなってきた。雨具や傘を出し先を急ぐ。 |
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賑わう茶臼岳山頂 |
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三斗小屋温泉はかつての会津中街道の宿場として栄えたそうで、2軒の宿は「煙草屋」「大黒屋」と湯宿らしからぬネーミングに往時の面影をしのぶ。 |
山小屋というよりちょっとした旅館のようで、全部個室で食事は部屋まで運んでくれる。この温泉は以前は湯治場として、温泉ブームの最近は秘湯としても有名だそうだ。温泉で一緒になった年配の人は、2時間もかけてやって来たのだという。それがここまで来る一番の近道だそうなので、相当温泉好きでないと来られないところだ。 |
中央が峰の茶屋 |
食事をしながら、今年の夏の山行の話に花が咲く。 |
ビックリするようなすごいところを制覇した人、ロッククライミング、沢登りを中心に活動している人もいて、さすが登山学校出身者!一番年長のSさんが一番活躍していて、年齢を思わせない鍛えぬいた体系には目を見張るものがある。 |
自家発電なので夜9時には消燈になるが、そのあとは数箇所にランプが灯る。 |