9月5日(日)雨 |
 |
心配していたが、朝からやっぱり雨だった。 |
大黒屋の食事はおかずは少ないが、ご飯はとても美味しかった。朝食前にもう一度温泉を楽しむ人もいた。温泉は古い檜作りで、窓の外は沢なので気持ちがいい。 |
しっかり雨対策をして7時過ぎに宿を後にした。 |
|
|
シラタマノキ |
 |
隣の『煙草屋』の間を抜けて登山道になる。隙間から古い木造の湯船が見えた。『大黒屋』でよかったわね。という声が聞こえた。 |
樹林帯を20分ほど登ると、三斗小屋温泉の源泉である噴気口が白い煙を上げていた。 |
エゾリンドウやシラタマノキが多い。スッーとする匂いがすると思ったら、花博士が「シラタマノキはサロンパスの匂いがするよ」と教えてくれた。 |
隠居倉(インキョグラ) |
まん丸い白い花は、本当にサロンパスそっくりだった。 |
急坂を過ぎ樹林帯から抜け出ると、茶臼岳が目の前に見えた。雨なのに展望は悪くない。1時間足らずで隠居倉についた。ここは那須岳がぐるっと見渡せる、展望の良い場所だ。 |
 |
那須岳の最高峰、三本槍岳は目の前にある。名前からすると、鋭鋒を思わせるが、なだらかな山だ。 |
|
熊見曽根より見た茶臼岳(右)と朝日岳 |
 |
 |
緩やかに登ると三本槍岳の分岐、熊見曽根だ。今回は時間の関係で、三本槍には行かれないが、天気がよければこの稜線歩きは楽しそうだ。 |
雨は気になるほどではなく、このくらいなら雨の中を歩くのもよいものだ。 |
朝日岳より下る(鎖場) |
|
それにこんなに周りの山々が良く見えるとは思わなかった。今歩いてきたところも、これから行く朝日岳のそそり立つ岩峰も良く見える。雲の切れ間から那須の町まで見渡せた。 |
朝日岳山頂に向かって黄色いペンキマークが続いている。 |
最後の急坂の手前にベンチがあり、ここで荷物を降ろし、空身で朝日岳山頂を往復する。山頂は風が強く、早々に下山する。 |
 |
朝日岳を巻くように下るが、ここは那須岳一番の難所、ガレ場と鎖場が続く。 |
以前来た時にはここが結構怖かったが、今回はなんでもなかった。私も少しは進歩しているのかもしれない。登山学校のメンバーは猛者ぞろいなので、このくらいではお散歩コースかもしれないが。 |
尾根道には珍しいオヤマボクチというアザミの親分のような花があった。 |
オヤマボクチ |
|
峰の茶屋で休憩を取り、下山はループウェイを使わず、茶臼岳を巻きながらバスの待つ駐車場へと向かう。 |
 |
下山後は、元湯鹿の湯で汗を流した。この温泉は、昔ながらの湯治場という趣で、木で出来た四角い湯船が並んでいる。41度から46度まで温度が分かれているが、一番熱いお湯は手を入れただけでやけどしそうだった。温泉好きには人気だそうで、日曜のためかとても混んでいた。 |
途中の蕎麦屋に寄り、冷えた生ビールで乾杯した。バスの中で来年の山行計画や企画係を決めたり、和気あいあいとしながら帰路についた。 |
|
|
ススキとエゾリンドウ |