9月30日(土)晴れ |
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山小屋デビュー |
さて、ネックだった山小屋。ゆうちゃんに「ここに泊まれればもうどこでもOKよ」と、言われるくらい遊仙閣は昔ながらの山小屋。 |
今はログハウス風のしゃれた山小屋もあるというが、下は板敷きで、ござがしいてある。 2階へは90度のはしごを上がる。 |
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苗場山夜明け |
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そこにはやっと歩けるくらいの隙間しかなく、布団が敷きつめられ、一人分のスペースが60〜70センチしかない。 |
それでも、今日はすいているほうらしく、とことどころ空きがある。 |
顔も洗えず、水は歯磨き用にコップ1杯だけ。 |
こんなことは山小屋では普通だと言われた。 |
坪場 |
4時に起き、初めてのヘッドランプをつけてトイレに行く。 |
灯りははしごのところに1つついているだけ。外はまだ真っ暗だ。キーンと冴え渡る空気の中、まだ星がきらめいていた。 |
5時40分。待ちに待った御来光。東の空がだんだんオレンジ色に変わってきた。 |
でも、今朝は山の上の雲が邪魔をして、なかなか太陽が姿を見せなかった。東には谷川連峰、南に滋賀高原の山々。そして南アルプス、西には北アルプス。地平線のような大地の向こうに、連なる青い山々。胸がキューんとなるような風景だった。 |
山小屋に泊まったからこそ味わうことが出来た、朝の空気と景色だった。 |
6時半出発。木道は霜が降り、凍って滑りやすい。すばらしい景色に名残惜しみながら、坪場まできた。 |
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年配の男性二人に「おねえさんたち、急いで下りないでコーヒーでも飲んでいきませんか?」と誘われ、私たちももっともっとここにいたいと思っていたところだったので、頂くことにした。 |
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秋の気配 |
果物やお菓子までごちそうになり、ゆっくりと最後の景色を楽しむことが出来た。なんと一人の人は80歳だという。ゆうちゃんと、私の知らない山の話に話が弾んでいた。 |
6合目までは急な岩場が続く。今日は土曜日なので、もう大勢の人が登ってくる。3合目までは狭い尾根の樹林帯で木々はそろそろ秋の気配。 |
1時間ほど林道を歩くと、小赤沢に着く。 |