熊野古道 大辺路①-3
-kumanokodo(oohechi)-
2020/02/01-02/05
 
2月3日(月)曇り時々晴 13℃ 紀伊富田~富田坂~三ケ川バス停
朝は白浜を8時6分発の新宮行きに乗らないと10時56分までない。3時間近く次が来ない。何がなんでも遅れられない。紀伊富田(とんだ)駅で下車。今日も駅の売店でお昼のパンを買う。
今回、田辺の観光協会に連絡し、「和歌山県街道マップ熊野古道大辺路」を送ってもらった。中辺路の時にも使ってとても役に立った。
紀伊富田駅(無人)
今日は富田橋を渡る。富田の街を歩く。昔のままの路地で狭い。
長澤芦雪ゆかりの草堂寺へ。絵は簡単には見られないとは思ったが、現在は県の美術館に保管されていて、寺にはコピーがあるそうだ。
山門、鐘楼、庫裏も大きな立派な寺だ。
富田橋 これより大辺路富田坂へ
こんな大きな寺に住職が一人住まいだそうだ(まだ若そうだった)。不在のことも多いそうだが、朝早かったからか、御朱印も頂けた。
ここからが那智浜ノ宮へ至る大辺路最初の難所富田坂だ。神社の石垣に沿って登っていく。
草堂寺 富田坂へ(神社の石垣に沿って)
富田坂は世界遺産になっているので、標識も多く安心だ。
一里松跡まで登ると少し緩やかになる。それにしても山歩きと同じだ。
白いふわふわした綿毛があちらこちらに落ちていた。たぶんキジョランだと思われる。(高尾山で初見)
キジョランの種子 富田坂 七曲がり
計画を立てるにあたり、観光協会のマップを参考にしたが、登りに時間がかかり過ぎた。峠の茶屋跡で昼食にするはずだったが、なかなか着かない。
やはり二人とも年を取ってきて、今までのようにはいかない。今日は電車もバスもそれだけしかないのでしょうがないが、次からはもう少し余裕をもって計画しよう。
馬谷(うまんたに)城跡 大辺路富田坂 救3
  峠の茶屋跡はやはり平らで、休むには良いところだったが、20分も余計かかってしまい、小休止のみ。   
峠まではなだらかなアップダウンが続く。木の根道も多い。
 七曲り 白浜方面好展望    峠の茶屋跡
今日は下ったところにコミュニュティバスを予約している。時間が気になる。一日4本あるが、予約しないと来ない。それだけ乗客も少ないのだ。 
林道と交差する広場にはきれいなトイレもあってありがたい。
不動明王 木の根道
     
安居辻松峠   林道合流(トイレあり)  祝の滝分岐
  林道になったが、道は急な下りだ。途中小さな標識に従い、山道に入ったがまた林道に戻る。あまり歩かれた様子がなかった。 
祝の滝へは、時間がないのでパス。三ケ川に沿って歩く。水は流れていない。三日に一度しか流れないのでその名がついたそうだ。 
三ケ川梵字塔も庚申塔も見ただけで先を急ぐ。
民家が見えてきた。バスがくる15分前にやっと三ケ川バス停に着いた。やれやれ。座り込んでコーヒーをいれパンを食べていると、マイクロバスがやってきた。 
 三ケ川梵字塔    
「もう少し先のおばあちゃんを乗せてくるので、休んでいてください。」と言われた。バスは三人だけで発車した。おばあちゃんは日帰り温泉に送ってもらうそうだ。若いときは大辺路富田坂から仏坂を歩いたそうで、ずっとその話をしてくれた。楽しい話を聞きながら、バスはすぐに紀伊日置(きいひき)駅に到着。  
運転していた方に、お二人も温泉に寄って行かないかとすすめられたが、何も用意してこなかったので、電車で帰ることにした。
無人駅で切符も買えないのでどうするのかと思ったら、電車は一番前のドアが一か所開くワンマン運転。バスと同じ乗り方だった。   紀伊日置駅