熊野古道 大辺路①-4
-kumanokodo(oohechi)-
2020/02/01-02/05
 
2月4日(火)晴 13℃     紀伊日置~仏坂~周参見
今朝も白浜を8時6分発の新宮行きに乗る。昨日見かけた中学生が乗っている。紀伊日置駅には10時頃までバスはない。予約しておいたタクシーで安居の渡しへと向かう。
すでに船頭さんが用意をして待っていてくれた。墨絵のような素敵な景色だった。早速渡し舟に乗り込む。向こう岸まであっという間の距離で、ゆっくり乗っていたかった。(料金 1人¥500 要予約 )
記念の木札をいただく。 安居の渡し
渡し舟は昭和29年に廃止されたが、平成17年に地元の保存会により、復活したそうだ。
今では少し下流には口ヶ谷橋があり、遠回りになるが渡ることができる。私は舟に乗るのを楽しみにしていたので、乗れてよかった。
安居の渡し場 船頭さん
岸に着くと、仏坂の急坂が待ち構えていた。杉林の中はよく整備され、割合明るい。道は九十九折になり、上が見えない。
30分ほどで、桂松跡の標識があった。傾斜も緩み、少し先には仏坂茶屋跡だ。
仏坂の急坂へ 尾根に出た
なだらかに尾根を進むと、いきなり古道は林道に合流する。
よく見ると、反対側に仏坂の小さな標識があった。本当はここに続くらしいが、この先通行できないところがあるそうなので、林道を下ることにした。
桂松跡 コウヤボウキの穂
一時間近く林道を歩くと、下村バス停がある集落に出た。ここからは太間川沿いに周参見駅を目指す。
地主神社の標識があったが、社殿はない。昔からなく、背後の巨岩を含め、森全体がご神体とされていたそうだ。 
仏坂 林道合流  記念撮影
  この辺り石垣が多い。川岸、家の周り、畑の畦道、道路沿いにもずっと石垣が続いている。  
太子堂があった。コンクリート階段がはるか上まで続いている。ちょっとためらったが、登ってみた。ちょうど来た紀勢本線がジオラマのように見えた。
 地主神社    石垣が多い
太間川に沿って 太子堂(長い階段の上)  紀勢本線(2両編成)
踏切付近に梅干工場があった。     
道端には石碑も残っていた。 
ゴールの 周参見王子神社の近くに歴史民俗資料館があり、そこにトイレもあるというので安心していたら、現在休館中と張り紙。でも、外から入れるトイレは使用可だったので一安心。
 石仏  周参見王子神社 
周参見王子神社で3日間無事に歩けたことを感謝してお参りをした。
お昼過ぎてお腹もすいてきた。周参見駅付近に、福寿堂というパン屋さんがあった。息子さんが作り、お母さんが店番をしている店内で、休憩させてもらった。バケットサンドが美味しかった。 
周参見駅は昨年新しくなったそうで、観光案内所とカフェを兼ねきれいだった。そこのカフェでクマさん初タピオカを食す。
偶然、観光協会の会長に話しかけられ、熊野古道のことも教わった。
周参見駅   
今度は5月初めのミツバツツジが咲くころがおすすめだそうだ。  
以前小辺路、中辺路を歩いた時の記録を見ると、一日4万歩も歩く日もあり、宿の到着が夕方5~6時になったこともあった。二人とも70代になり、あちこち痛いところが出てきたり病気をしたり、無理はできない。でものんびり楽しみながら続けたいと思っている。 
せっかく白浜まで来たからと、最後は白浜温泉のホテルシーモアに宿をとった。オーシャンビューでクエ料理、温泉も堪能できた。
   白浜ホテルシーモアより