鹿島槍ヶ岳2889m・爺ヶ岳2670m(北アルプス) -kashimayarigatake/ziigatake- |
8月22日![]() |
||
〜雨の山行〜 | ![]() |
|
未明から雨音。3時半起床。雨はやんだが、天気はあまりよくない。予定では爺ヶ岳山頂で御来光、朝食の予定だったが、無理そうなので小屋ですませてから出発することになった。 |
||
今日の行程は爺ヶ岳から冷池(つべたいけ)山荘まで行き、ザックをデポし、鹿島槍山頂を往復する。 | ||
早朝の種池山荘 | ||
![]() |
最初から雨具を着、ザックカバーをかけて出発する。目の前の爺ヶ岳は見えるものの、他の山はガスっている。わずかに布引山が見えるだけだった。やはり雨は時おり降ってきた。 | |
爺ヶ岳南峰へ向かう途中で、ライチョウが姿を現す。まるで道案内でもするように、登山道の先をちょこちょこ歩いていた。 | ||
地図にもこの辺り、ライチョウ多いと書いてある。 | ||
爺ヶ岳南峰 | ||
南峰は巻いて行こうというリーダーに、何分もかからないので登ってから行きたいという声が多く、登ることにした。 | ![]() |
天気なら富士山まで見えるらしいが、あいにく何も見えない。それでも山頂に着いたら、雨がやんだ。 |
トウヤクリンドウ | ||
南峰を下り、中峰へ上り返す。ガレ場には、少し終わりかけのコマクサとトウヤクリンドウがたくさん見られた。特にトウヤクリンドウはこの先ずっと咲いていた。爺ヶ岳は中峰が最高峰で、2670mある。 | ![]() |
|
冷乗越(つべたのっこし)まではハイマツ帯を緩やかに下る。ここは大谷原へ下る赤岩尾根分岐になっている。昨日登りに一緒だった、3人が登って来た。夕べは冷池山荘に泊まったが、この天気なので、鹿島槍登頂をあきらめ、下山するのだという。 | ||
爺ヶ岳中峰2670m | ||
冷池(つべたいけ)山荘は右側が切れ落ち、そのうち崩れてしまいそうな崖の上に建っている。山荘辺りは雲が湧くのか、近いのにすぐに見えなくなる。種池山荘よりも標高が低く、最後はだいぶ下る。 | ||
冷池山荘で宿泊手続きをし、びしょ濡れの荷物を置かせてもらい一休みした。 | ||
この天気であきらめたという男性が朝からビールを注文していた。 | ||
この天気では私たちの中にもやめたいという声もあった。リーダーの励ましと、せっかくここまできたのだから行けるところまで行ってみよう!という皆の言葉に全員意を決し、再び濡れた雨具を着た。 | ||
![]() |
時おり、強く頬を打つ雨と、あえぐような急登にくじけそうになりながらも、見事なお花畑に励まされ布引山(2683m)を登った。雨に濡れたマツムシソウ、ハクサントリカブト、ミヤマリンドウ、タテヤマウツボグサ、チシマギキョウと紫の花たちがそれは美しかった。そして初めて出合ったタカネビランジ。ずっと憧れていた花だった。 | |
今までの急登を思うと、布引山から先の登りは思ったほどではなく、全員鹿島槍ヶ岳南峰の頂きを踏むことが出来た。 | ||
鹿島槍ヶ岳(2889m)登頂 | 小屋からちょうど2時間だった。山頂は風もなく、小雨になった。 | |
展望は全くないが、記念撮影をし登頂できた喜びに浸った。北峰に行くのは取りやめになった。 | ![]() |
|
下山する頃になったら、雨も上がり時々青空が顔を出した。 |
||
布引山への稜線を境に、右側の雲はすっかりなくなり、左側は真っ白な雲で覆われ、見事に二つに分かれた。山頂に人がいるのがわかる。 | ||
下山時の布引山(山頂には人が) | ||
![]() |
雲の中から、剣、立山連峰がどんどん姿を現し始めた。 | |
向かいの稜線上には夕べ泊まった種池山荘が見える。 | ||
天気が回復し、登頂できたうれしさで、小屋へ向かう皆の足取りも軽い。 | ||
冷池山荘は2004年にリニューアルオープンし、とてもきれいな小屋だった。こちらも7人で広い個室が与えられた。個室だとメンバーだけなので気がねなく、ゆっくり眠れてうれしい。トイレも水洗で洋式が多い。喫茶室、展望室もあり炊事室も広かった。 |
||
稜線上に種池山荘が見える | ||
手洗いや顔を洗う水は雨水、飲料水は沢の水を引いているそうで、1リットルは無料、それ以外は1リットル150円だった。 | ![]() |
|
ちょっと気になったのは、両方の小屋ともトイレの水道にペーパータオルが備え付けてあったこと。ごみの持参を呼びかけているのに、使って捨てるたびになんだか気が引けた。 | ||
![]() |
||
![]() |
立山連峰 |
![]() |
![]() |