8月21日 |
|
|
〜第5回親戚夏山山行〜 |
 |
今年で5回目になった親戚の夏山山行は、後立山連峰の代表、美しい双耳峰をもつ「鹿島槍ヶ岳」になった。 |
今回の参加者は7名。初心者から健脚者までいるので、この山行はいつもゆったりペースの行程になっている。住んでいるところもそれぞれ違うため、扇沢の駐車場に集合した。予定より30分早く7時半に出発できた。 |
扇沢の駐車場から15分ほど戻ったところに、柏原新道の登山口がある。扇沢の流れに沿って登る。 |
柏原新道登山口 |
 |
いきなりの急登が続き、早朝出発で睡眠不足の体には辛い。木と石の階段が多く、展望も花もなく、あえぎながら1時間あまり黙々と登る。種池山荘まで標高差1100mあるが、最初の半分くらいが特に傾斜がきつい。 |
時おり振り返ると、扇沢の広い駐車場が見える。30分に一回くらい小休止を取りながら登るが、今回初めての全部自炊で、ザックはだいぶ重い。それでもリーダーが、すれ違う人にテント山行かと思われるような大荷物をしょってくれた。
|
扇沢 |
|
|
道がトラバース気味になり、やや傾斜もゆるくなってきた。稜線上の種池山荘が小さく見え始めた。まだまだ道のりは遠い。 |
 |
 |
ダケカンバやナナカマドの気持ちのよい道を進むと、ケルンへ着く。目印になるものが少ないからか、この後も、一枚岩、石ベンチ、水平道などと標識がついている。 |
|
稜線上に種池山荘 |
ケルン |
 |
はじめに見えた青空も、標高が上がると雲が多くなり時々すっぽりと雲の中に入ってしまった。天気予報はあまりよくない。最後の青空かもしれない。 |
道はガレ場になり、左側が切れ落ちて幅も狭くなった。落石注意!立ち止まらないように、の看板があった。 |
花も多くなり、キンポウゲ、ヨツバシオガマ、シモツケソウ、オヤマリンドウ。山は秋の気配か、オオヒョウタンボク、アカモノ、ゴゼンタチバナなどは赤い実をつけている。 |
ガレ場の急登 |
標高2300mを越えた辺りから再び傾斜がきつくなってきた。もう少し、と思うと頑張れる。 |
稜線上に小屋の赤い屋根が見えた!辺りはお花畑。ウサギギク、ハクサンフウロ、コバイケイソウなどのお花畑が迎えてくれた。すっかり穂になったチングルマは群落をつくっていた。 |
 |
 |
コバイケイソウは3〜5年に1回ほどしか満開にならないというが、盛りを過ぎていたものの、ものすごい量が咲いたようだった。今年はどこも当たり年だったそうだ。 |
|
種池山荘到着 |
種池山荘と爺ヶ岳 |
 |
種池山荘到着12時20分。扇沢から4時間50分。到着と同時に雨がポツポツ落ちて来た。 |
荷物の整理をしていると、北側の窓から鹿島槍の美しい双耳峰が見え、あわてて写真に収めた。そしてこの写真が、この山行中最初で最後の鹿島槍の姿だった。 |
小屋はこの時期空いていて、7人で個室が取れた。自炊の食事室も私たちだけでゆっくり使えた。 |
鹿島槍ヶ岳(種池山荘より) |
|
|
夕食メニュー(豚の角煮、チンジャオロース、マーボー春雨、アルファ米、イワシタの新ショウガ、カステラ、生ビール、コーヒー) |