8月27日(月)晴れ時々曇り |
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かねてから憧れていた穂高行きが実現した。 |
今回は未熟な私たちだけでは心配なので、山岳ガイドのmishimaさんに同行してもらう事にした。 |
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リッチな始まり |
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行きのあずさの中で、『どちらまで?』と聞かれ『ホダカです・・・』と答えるのに、少し照れてしまった。まさか私が本当に穂高に登れるようになるとは思ってもいなかった。 |
松本からタクシーで上高地へ。登山の始まりがなんとリッチな帝国ホテルのランチ。 |
梓川沿いにさかのぼり今夜の宿、横尾山荘に到着。 |
驚いたことに、ここの山荘はジャグジーのお風呂つき、トイレもウォッシュレットあり、部屋も個室で食事もおいしい。(今回は空いていた時期と、三島さんの計らいもあり、3日間とも個室がとれた。)
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8月28日(火)晴れ
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穂高連峰の美しさにウルウル |
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天気予報では今週は曇りベース。でも今日は雲ひとつない青空。 |
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屏風岩を廻りこみ、シラビソの林を抜けると、北穂、ゴジラの背中などのスカイラインが見えてきた。本谷橋を渡ると急な岩道に変わった。 |
ナナカマドをはじめ、チゴユリ、ゴゼンタチバナ、オオヒョウタンボクも赤い実をつけ、チングルマはピンク色の穂を風になびかせ、穂高はもう秋の気配。 |
傾斜がますますきつくなると、涸沢ヒュッテのシンボル吹流しと赤い屋根が見えてきた。 |
ひたすら急な登りをあえぎながら進むと、ひょっこり涸沢ヒュッテに到着。 |
吊尾根と大雪渓 |
テラスに上がると、そこは日本とは思えない雄大な景色。目の前に現れた穂高連峰と180度に広がる、カールの美しさ。目頭が熱くなり、ゾクゾクするような感動に言葉を失う。 |
だれかが『涸沢はそこにいるだけで心が満たされる』と言っていたが、本当にその通り。 |
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横尾山荘のお弁当、クロワッサンサンドとフルーツ、ジュースまでついたオシャレなランチをゆっくりすませ、お花がいっぱいのパノラマコースを進むことにした。
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しばらくはアキノキリンソウ、イワギキョウ、イワツメクサ、ウサギギクなど花々と雪渓を楽しみながら、登る。 |
そしていよいよ今日一番の難所、ザイテングラードにとりつく。鉄梯子、鎖なども出てくる。目印のペンキの道しるべに従い、三点支持を確保しながら、急な岩場を注意深く登る。 |
パノラマコースを行く |
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ザイテンバットレスから見下ろすと、涸沢ヒュッテは小さくなり雪渓が大きく広がる。 |
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岩の上で皆でバンザ〜イ!シャッターを押してと頼まれた男性にも同じポーズをすすめる順子さん。恥ずかしそうにバンザイをしていた。 |
ザイテンバットレスから見下ろすと、涸沢ヒュッテは小さくなり雪渓が大きく広がる。 |
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ザイテングラード |
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前方にはこの間登った常念岳が静かに見守ってくれているようだ。 |
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見上げると、雲ひとつない空に北穂、涸沢槍、涸沢岳、奥穂、吊尾根、前穂とどこからでも周り中ビューポイント。 |
さすがに3000mの急登はきつい。明日の下りを心配しながら、何とかクリアしてやっと穂高岳山荘の石畳のテラスに到着。感激で3人で抱き合って喜んでしまった。 |
空身になり、涸沢岳(3110m)に登る。 |
雲上のテラスにて |
頂上からは北穂、大キレット、南岳と続き、振り向けばジャンダルム、奥穂、前穂と3000mの山々が連なる。 |
大きなザックを背負った若者4人が槍からきたと、ほうほうの体で到着。そのうち2人はひざを痛めたらしい。ひどく怖いところがあったそうだ。西の空が茜色に染まった。明日も天気はよさそうだ。 |