鼻曲山1650m(上信越)
-hanamagariyama-
年月日 2005年11月8日(火)
メンバー mrs.kimi,tomo,junjun.yukky・・・4名
行 程 八王子7:15−あきる野IC−松井田妙義IC9:40−霧積温泉10:15〜30・・・16曲峠分岐11:25・・・鼻曲峠12:50・・・鼻曲山13:10〜13:50・・・鼻曲峠14:05・・・16曲峠分岐15:05・・・霧積温泉15:30〜16:30−松井田妙義IC−八王子19:30
温 泉 霧積温泉「霧積館」 700円
母さん、僕のあの帽子
どうしたでしょうね?
え、夏碓氷峠から霧積へ行くみちで
渓谷へ落としたあの麦藁帽子ですよ。
・・・・            西条八十
西条八十の詩と、森村誠一の小説『人間の証明』の舞台となり一躍有名になった霧積温泉だが、今では訪れる人も少なく、山深い渓流に2件の宿がひっそりと建っている。2006年5月3日(水)
鼻曲山は浅間山の東に位置し、曲がった鼻のような特徴ある山容で、ふもとからもすぐにそれとわかる。紅葉は、山全体には少し遅かったが、十六曲峠付近はカエデが多く真っ赤に染まり見事だった。
水車が回る『霧積館』 ♪真っ赤だな〜
松井田妙義ICより国道19号と県道で30分ほどで着く。県道に入ると道はどんどん狭く急坂になる。時間帯によってはすれ違うのに大変なところもある。
山深くなると渓谷の紅葉は色づきを増し、見とれるようだった。
霧積館に車を停めさせてもらい、駐車場の奥から歩き始める。
沢を渡り、ホイホイ坂を登ると金湯館に行く林道に出会う。大きな黄色いの標識が、鼻曲山への登山口となる。
黄色くなったブナやカラマツの
明るい道を十六曲峠へと向かう。
まるで商店街の作り物の紅葉
のように真っ赤だった。
上りは紅葉に見とれ、峠にあるはずの馬頭観音を見過ごす。ここで剣の峰への道を分け、左へ折れると尾根に出る。
尾根みちはさらに明るく、霧積ノゾキという眺めのよい場所にきた。右手に大きな立派な山が見えた。これが浅間隠山だった。気温が高く妙義山は霞みがかかったように見えた。
十六曲峠分岐 紅葉のトンネル
気持ちのよいクマ笹の道をのんびり進むと、胸突き八丁の急坂となる。岩場やロープの天狗坂を登り詰めると、やっと平坦な鼻曲峠へでる。一休みして、エネルギーの補給をした。休んでいると風が強くなり、寒くなってきた。
浅間隠山1757m 樹間から鼻曲山が・・・(まだだいぶ先)
鼻曲峠は留夫山から軽井沢へのコース、乙女コースの分岐になっている。
ここから山頂へは東側の急壁を回りこむように20分ほど急坂を登る。
鼻曲山の東峰、大天狗1655mに着く。5分ほど西に行ったところが、小天狗1654mでこちらの方が展望がよい。
噴煙を上げる浅間山、軽井沢の町並み、南には西上州奥秩父、東に妙義榛名、北には浅間隠山の山々が眺められた。
山頂直下の登り 東側の急壁(鼻の先の部分)
鼻曲山登頂 山頂から見下ろすカラマツ紅葉 小天狗山頂よりバックは浅間山
今回は、新潟のmrs.kimiの上京にあわせ、久々のtomoさんと珍しいメンバーで紅葉の鼻曲山山行になった。やはり10月末が見頃だったのか、山頂付近はもうすっかり葉を落としていた。だが、中腹までの真っ赤な紅葉は目に焼きついている。
強い風で吹き溜まりの登山道には、落ち葉で靴が隠れるほどだった。
日が短く、あの曲がりくねった細い道を思うと明るいうちに帰りたかった。でも、この秘湯に入らずに帰るのは心残りだし。。。下山は予定より早かったので、全員一致で入ることに決定。ぬるめの温泉、六角風呂にゆっくり浸かった。多くの文人に愛された山の名湯だそうだが、年老いた夫婦と数人の姿しか見えない、寂しすぎる宿だった。
明るいうちに山道を突破出来、ほっとした。途中で猿の軍団が道を横切っていった。
大天狗より妙義山を望む 今年の秋山は天候に恵まれ、紅葉満喫した。