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2004年6月28日(月) |
行 程 |
酸ヶ湯温泉8:30−バスー八甲田ロープウェイ9:00〜25−山頂駅9:30・・・田茂萢(たもやち)湿原9:45・・・赤倉岳11:15・・・井戸岳11:25・・・大岳避難小屋12:00・・・八甲田大岳12:20〜13:00・・・上毛無岱(かみけなしたい)14:30・・・下毛無岱・・・酸ヶ湯温泉15:55 |
歩程:4時間45分 |
参考HP:八甲田山歩 |
夕べは星がきれいだと思ったら、最後の1日にやっと晴れた。 |
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今朝は美味しいバイキングをゆっくり食べて、バスで八甲田ロープウェイへ向かった。9時始発の100人乗りのロープウェイで一気に1324mの山頂駅へ。 |
八甲田山は昔、雪中行軍で遭難したことくらいしか知らなかった。ここのすぐ北側に遭難した場所があるらしい。 |
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田茂萢岳と地塘 |
今日のガイドさんは地元の人で八甲田山は庭のようなものだそうだ。冬はスキーのインストラクターをし、他の季節はガイドをしているそうで、他の季節の素晴らしい写真をたくさん見せてもらった。植物にもとても詳しく、花の名前も覚えきれないほど教えて貰った。今日のガイドさんも長靴だった。その方が歩きやすいらしい。
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八甲田はまだ雪が溶けたばかりのところもあり、雪渓もたくさん残っていた。花の種類も多く、ちょうど良い季節だ。アオモリトドマツは枝の先にピンク色の可愛いつぼみのような実をつけている。 |
地塘が点在する、気持ちのよい田茂萢(たもやち)湿原を歩き、赤倉岳への急登になる。 |
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ざっと数えただけでも、40種類以上の花に出会った。 |
赤倉岳の肩は、ミヤマオダマキとオオバキスミレの大群生地。ヨツバシオガマも多い。ここまで登って周りを見下ろすと、ロープウェイの山頂駅が小さく見える。風も爽やかでとてもよい気持ちだ。やはり、登山は天気が一番。 |
赤倉岳、井戸岳と緩やかにアップダウンを繰り返し尾根を辿る。珍しいミヤマハンショウズルも見つけた。エゾイソツツジの白い花も目立つ。チングルマはピンクの穂になっているものが多かった。 |
井戸岳 |
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井戸岳から大岳避難小屋がある鞍部まで大きく下る。無人小屋でトイレもあるので、一休みして八甲田連峰の最高峰八甲田大岳への登りになる。 |
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樹林帯の中を登り、最初の雪渓を渡る。登山道に水が流れていると思ったら、雪解け水だった。2つ目の雪渓を越えるとまもなく、広い大岳山頂に着く。木は何もなく、赤茶けた地面に岩がごろごろしている。 |
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大岳避難小屋 |
山頂は360度の大展望だそうだが、今日は雲が多く、遠くの展望はよくない。岩木山方向も雲が取れない。 |
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日陰がなく暑いくらいだが、山頂でランチをすませ、大岳避難小屋まで下る。ホシガラスがすぐ近くの木に止まり、茶色の斑点模様の姿を見せてくれた。 |
ガイドさんが、本当ならこちらが日本海、白神山地、反対側には太平洋も見える、もっと展望がよければ、北海道まで見渡せると説明してくれた。 |
下山は上毛無岱、下毛無岱と二つの湿原を経て、酸ヶ湯温泉へと下る楽しみなコースだ。湿原ではこの時期、高山植物もたくさん見られるそうだ。 |
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八甲田大岳1584m |
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一帯は濃い緑の針葉樹、アオモリトドマツの林が続く。八甲田山では冬になるとエビの尻尾のような立派な樹氷になり、それはきれいだそうだ。ガイドさんが「冬も良いですよ。」とまた素晴らしい樹氷の写真を見せてくれた。そんな厳しい季節も見てみたい。 |
この辺りの木は片側の枝だけが伸びている。冬の間強風にさらされているので、北西の方角には成長できないそうだ。下のほうは雪に埋もれているので保護され、正常に成長している。 |
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雪渓を下る |
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上毛無岱を過ぎ、長い階段を下る。上から53段目から見る下毛無岱の景色が、ベストショットが撮れるそうだ。(右の写真)。ここは紅葉の時期も素晴らしいようだ。 |
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雪解け直後に咲くミズバショウ、ショウジョウバカマも見られた。下毛無岱はワタスゲが一面に揺れていた。 |
木道を辿り、樹林帯を抜けると急坂の上に出る。ここからは酸ヶ湯温泉が見渡せる。新しい八甲田ホテルがその向こうに建っているが、景観を保つため、ブナの木より高い建物は建てることができないそうだ。 |
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下毛無岱(しもけなしたい) |
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飛行機は最終便のため、もう一度ゆっくり酸ヶ湯温泉に浸かった。 |
バスの運転手さんが水を買うなんてことは考えられないと言っていたが、白神も八甲田も水がとても美味しく納得。 |
空港に向かうバスの中で、添乗員さんが「右後方に岩木山が見えますよ」と言うので振り向くと、最後の最後に津軽富士と言われている形の良い姿をやっと見せてくれた。 |
ミズバショウ |
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八甲田の花 |
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