岩木山1625m白神岳1232m八甲田山1584m(青森)
-iwakisan/sirakamidake/hakkoudasan-
 2004年6月26日(土)〜28(月)
行 程 1日目 羽田7:45−(JL1201)-青森8:55ー岩木山8合目・・・岩木山・・・8合目ー深浦(深浦観光ホテル泊)ー行合岬 歩程:2時間25分
2日目 深浦ー白神岳登山口・・・水場・・・マテ山・・・白神岳・・・登山口ー酸ヶ湯温泉泊 歩程:8時間
3日目 酸ヶ湯温泉ー八甲田ロープウェイー田茂萢岳ー赤倉岳ー井戸岳ー八甲田大岳ー上毛無岱ー下毛無岱ー酸ヶ湯温泉(入浴)−青森20:45−(JL1210)ー羽田22:00 歩程:4時間45分
 メンバー クラブツーリズム(18名+ガイド1名+添乗員)   
 6月26日(土)

白神は憧れの地だったので、クマさんと二人でツアー登山へ参加した。私は東北にはあまり行ったことがなく、青森へ行くのは初めてだった。

 
  岩木山(1625m)  2泊3日で三山へ登る。2日目の宿”酸ヶ湯温泉”は秘湯で有名なとても人気のある温泉だそうだ。東北出身の友人が、とてもよいコースだと言うので楽しみだ。
梅雨で天気が心配だったが、青森空港は小雨、肌寒い(気温18度)。
 バスで岩木山へと向かう。  青森空港
   ツアーの人数は18名と思ったより少なく、大型バスはゆったり座れる。若い添乗員は山経験豊富な女性だ。途中で現地のガイドさんが加わった。
 津軽岩木スカイラインは69曲がりあるカーブをクネクネと登っていく。一時晴れ間がのぞき明るくなったが、登るにつれまたガスの中に入ってしまった。
 ふと外を見ると、ピンクのタニウツギが満開で、紫色のハクサンチドリも道の両側を埋め尽くすように咲いていた。
 8合目の駐車場は濃い霧に包まれている。
 岩木山頂を目指す

バスの中でお弁当を食べて、ロープウェイの乗り場から登り始める。

 一人で参加の年配の男性が、半そでシャツで雨具も持たず靴はスニーカーだった。
 添乗員さんが注意すると、「私が、何年山をやっていると思っているのだ。だからツアーはいやなんだ」と、ビニール傘を杖代わりに持っただけで、出かけようとした。「そんなことを言うならツアーに参加しないでください」添乗員も負けていない。
 参加した以上は最低限のルールは守って欲しい。こういう非常識な人が一人いるだけで、楽しい山行も嫌な気分にさせられる。見かねたバスの運転手さんがウインドブレーカーを貸し、やっと出発になった。
 8合目なのでいきなり急登だ。ここからの標高差375mは、岩と木の山というだけあり岩場が多い。  
 ガイドさんがこの間来た時は無かったという大石が登山道をふさいでいた。2箇所岩場の急登があったが、浮石にさえ注意すればそれほど危険なところはなかった。
 岩木山固有種”ミチノクコザクラ”は今年は早くて、もうほとんど終わってしまったらしい。岩場に一つだけ咲き残りを見つけた。
 展望は全く無かったが、花は思ったより多くハクサンチドリをはじめ、ズダヤクシュ、クルマバソウ、ミヤマガラシ、ナナカマド、マイズルソウ、キンポウゲ、など見られた。
 タニウツギは8合目以上にはなく、ウコンウツギの黄色い花に変わった。   鳳鳴(ほうめい)避難小屋
   岩木山頂には避難小屋と、岩木山神社奥宮が祭られていた。360度の大展望だそうだが、今日は全く何も見えず。雨ではないが、濃い霧のため雨具をつけないと濡れてしまう。
 往路を戻り、8合目の駐車場へ。ガイドさんが案内してくれたところには、ハクサンチドリの大群落があり、その中に一つだけ初めて見るシロバナハクサンチドリが咲いていた。
 岩木山頂    
   岩木山の花  
ハクサンチドリ ハクサンチドリシロバナ ミヤマガラシ タニウツギ クルマバソウ
行合岬(ゆきあいみさき)    
 この日の宿は日本海に面した深浦日本で一番夕日がきれいだと言われている町だそうだ。希望者は夕食後、ホテルのマイクロバスで夕日が良く見える『行合岬』まで連れて行ってくれるという。マイクロバスの運転手さんは、町自慢をしながら案内してくれた。
 行合岬は江戸時代末期、北前船が北海道と能大阪を行き来するとき、この岬ですれ違ったので、その名がついたものだそうだ。
 日の入りは7時10分だそうだが、この天気では少し雲が赤くなっただけで、やはり夕日は無理だった。  行合岬
   運転手さんは花のことは何も言わなかったが、バスを降りると岬に広がるニッコウキスゲの大群落に圧倒された。広い岬も崖もオレンジ色で埋め尽くされていた。  
 先に進むと今度はノハナショウブの群落。櫛形山のアヤメにも負けないような、すごい数だった。
 暗くなり始めたら、沖にはイカ釣り船の灯りが灯る。
 ノハナショウブ  地球が丸いことがわかるように、水平線が丸くカーブしている。  ニッコウキスゲ大群落
 最後のおまけが、思いがけず素敵なプレゼントだった。どうせ夕日が見られないと参加しなかった人たちは、あとで残念がっていた。