9月26日(土) |
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秋の同期会山行 |
今年で5年目の同期会山行は、1泊で西穂独標から焼岳を縦走することになった。私はどちらも以前行ったことがあるが、今回、地図を広げて見て、繋げて歩けることを初めて知った。 |
この会は、春と秋に年2回の山行をしているが、ほとんどの人がその時だけ顔を合わせる。だが、皆楽しい人ばかりで、和気あいあいとしている。 |
バスで、新穂高温泉へと向かった。途中のしらかば駅までバスが入ったので、いきなり2階建てロープウェイへ乗り込める。 |
今日はあいにく雲が多く、ロープウェイからの眺望はあまりよくない。 |
新穂高ロープウェイ |
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ロープウェイを降りると、空気はひんやりしている。仙石園地をぬけ、登山道へ入る。 |
傾斜は増し、山荘まで1時間半の急登を登る。 |
ここは、冬でも登ることができるため、見上げる木の上に、案内板が設置されている。 |
紅葉の始まり |
西穂山荘へ向け登る |
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シラビソの森 |
ゴゼンタチバナ実 |
西穂山荘 |
西穂山荘へ着くと、見覚えのある広いテラスで大勢の人がくつろいでいた。私たちも手続きを済ませ、部屋に荷物を置いてから、サブザックを持って、独標を目指す。 |
Jさんは体調を考え、今日は体力温存すると、小屋に留まることになった。 |
3パーティーに分け、出発した。リーダーは山の会にに入っている人たちなので、カラビナ、ロープ、スリングなどの装備をし、大きいザックを背負っている。(ご苦労様です) |
山荘がちょうど森林限界にあたる。小屋の前から、いきなり大きな石だらけの急坂を一登りする。 |
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丸山に登ると、視界は開け、噴煙を上げる焼岳、目の前には霞沢岳、眼下には梓川の流れが広がる。 |
午後になったら、雲が切れ始め、ダイナミックな展望が広がる。 |
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西穂山荘と焼岳 |
上高地と霞沢岳 |
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これから目指す独標へ向け、長い急坂が待っている。 |
標高が上がると、台形の姿をした独標や、三角形のピラミッドピークにも、人の姿が見えるようになった。 |
この会のメンバーは健脚者ぞろいで、急坂にさしかかっても足並みが乱れない。私は、写真を撮りながら、遅れ気味について行く。 |
穂高連峰とダケカンバ紅葉 |
独標に向け急登が続く |
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登って来た道を振り返る |
ピラミッドピーク(左)、西穂独標(右) |
頂上直下の岩場 |
やっと急坂を上り、後を振り返ると、南側は雲に覆われ、上高地側は展望がよい。 |
最後の岩場にさしかかったら、上から小さな女の子(5歳)を連れた、若いご夫婦が降りて来た。パパとしっかりとザイルで繋がれた女の子は、楽しそうににこにこしている。子供はすごい。 |
私は、今月初めに滝子山の寂ショウ尾根でトレーニングできたからか、今回はあまり怖くなかった。 |
大パノラマ |
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5年前に登った時は視界が悪く、ほとんど何も見えなかったが、今日の展望はすごい。豪快な岩峰群が間近に迫り、大迫力だ。 |
それにしても、ここから先は怖そうだ。 |
最初に着いた私たちは、30分近く大展望を満喫した。 |
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西穂独標にて(穂高連峰をバックに) |
西穂独標(2701m) |
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下山時には、待望の笠ヶ岳もやっと雲の中から姿を現した。 |
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3部屋個室がとれ、私たちの部屋は霞沢岳。山小屋の食事は早く、5時から夕食が始まる。 |
外に出ると、ほんのり染まった空に、フワフワの雲海が一面に広がっていた。 |
笠ヶ岳 |
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夕日と雲海(笠ヶ岳) |
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大当たり! |
この時期山荘では、アマチュアカメラマンの写真展が行われ、好きな作品を書いて、アンケートに答えると、プレゼントが当たるそうで、皆投票した。 |
くじ運の弱い私は、何も期待していなかったが、なんと、1等賞(1年間有効の無料宿泊券)が当たった。16人のグループで、合わせて4人も商品がもらえるという高確率だった。 |
食後、調子が悪いと言っていたKさんに、心配していた高度障害が起きてしまった。標高2385mでもだめなようだ。皆心配しているが、どうすることもできない。 |
夕食(けんちん汁がおいしかった) |
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photo by chika.setsuo yukky |