9月27日(日) |
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西穂山荘~焼岳 |
ウッディで、しっかりした作りの山小屋は暖かく、夜中も全く寒くなかった。 |
不安な雨の音で目が覚めた。4時起床。 |
心配していたKさんの調子は、眠れたので快復したという。一緒に歩けそうだと言うので一安心。 |
朝食はお弁当にしてもらい、まだ薄暗いうちに出発。幸い雨はやんだが、だいぶガスっている。雨が降ったからか、寒くはない。 |
しばらくは下りが続く。まだ目覚めない体にはちょうどよい。 |
この辺り、夏はお花畑になりそうで、立ち枯れの花が多かった。 |
薄暗い中出発 |
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上高地分岐 |
ガスの中 |
割谷山付近の難所 |
すぐに、上高地分岐を分け、シラビソの森の中を下る。キヌガサの池で、キヌガサソウに黒い実がついていた。食べられるというので、口に入れてみたが、甘くなくおいしくない。 |
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ガスっているので、槍見台辺りも全く展望はない。 |
1本道で迷うことはないが、時々ある標識はほとんど消えかけ、今がどのあたりか全くわからない。 |
アップダウンが続き、きつい道になる。 |
消えかけた標識 |
シラタマノキとゴゼンタチバナ実 |
リンドウがわすかに咲いていたくらいで、この時期花はほとんど見られなかった。 |
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明るくなってきた森を下る |
焼岳小屋と焼岳 |
焼岳小屋 |
時間的にそろそろ焼岳小屋に着く頃と思っていたが、何度かだまされ、やっと焼岳小屋に着いた。 |
新中尾峠に建つ焼岳小屋からは、大きくそびえる焼岳の姿が望める。高くそびえる山頂を見上げると、登山意欲が削がれる。地図上は、上り1時間10分となっているが、そのくらいで登れるのだろうか。 |
ここで、やっぱり体調の悪いKさんともう一人の女性が、Nさんに付き添われ上高地に下山することになった。 |
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小屋の前から一登りすると、小ピークに出る。正面に焼岳の全容が現れ、迫力満点。 |
中尾峠から、山頂への登りは砂礫で滑りやすく、傾斜もきつく、このコース最も厳しい登りになる。 |
いたるところから、蒸気が噴き出し、硫黄臭が強まる。 |
山頂へ向け出発(小ピークを越えた辺り) |
シラタマノキ の群生が登山道の両側を埋め尽くす。花をつぶすと、メンソレータムの臭いがした。 |
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西穂山荘や穂高の山並をバックに登る |
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山頂直下の岩場 |
北峰間近の鞍部 |
焼岳北峰2444m |
ペンキを塗ったように黄色い大きな噴気孔の脇を抜けて、一登りすると焼岳北峰に到着。(現在南峰は登山禁止になっている。 )山頂は360度の大展望。眼下には火口湖も見える。 |
山頂は意外と広い。雲は多いものの、今朝出発した西穂山荘の赤い屋根、穂高連峰、笠ヶ岳も見える。 |
たっぷり展望を楽しんだのち、中の湯温泉へ向け下山。ここから約2時間半の下りになる。 |
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火口湖 |
噴煙を上げる北峰 |
笹原 |
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それにしても、今朝の天気がうそのように、素晴らしい晴天。こんな青い空を見たのは久々な気がする。 |
青い空、白く噴き出す噴煙、笹原の緑の海、ダケカンバやナナカマドの紅葉のコントラストの美しさに、何度も振り返ってシャッターを切った。 |
傾斜が一段落し自然林に入ったところで、日差しを避けお弁当休憩。私は、少し前から胃の調子がよくない。食欲はないが、みかんを一つ食べた。それがいけなかったのか、余計気持ちが悪くなってきた。 |
そこからの1時間余りがとても長く感じ、気力だけで歩いていた。中の湯温泉が見えた時には、無事着いて正直ほっとした。 |
紅葉の中を下る |
温泉に着くと、先に着いたKさんたちが笑顔で迎えてくれた。高山病は下山すれば治ると言うが、元気になってよかった。 |
私も一汗流したら、気分もよくなった。 |
天気にめぐまれ、大展望と、紅葉も見ごろ、今年も楽しい仲間と歩くことができ、またよい思い出が一つ増えました。幹事の皆さんの細かい心配りに感謝です。今回行けなかった方たち、来年はぜひ一緒に歩きましょうね。 |
photo by chika.setsuo yukky |