文学散歩⑰
 2016/03/09/10(土)晴れ
馬込文士村・尾崎士郎・宇野千代・龍子記念館
コース  西馬込駅ー大田区立郷土博物館ー萬福寺ー尾崎・宇野住居跡-龍子記念館ー臼田坂下バス停ー大森駅前ー天祖神社脇「群像」レリーフー大森駅 
 歩行:3時間  行程: 約3.0km  参加者:18名
第15回文学散歩は、都営浅草線「西馬込」駅に1時に集合した。馬込は大正末期から昭和初期まで多くの作家や芸術家が暮らしていた。
都会から離れた馬込は、九十九谷と呼ばれ、起伏に富んだ地で、尾崎士郎、宇野千代夫妻が中心になり、芥川龍之介、室生犀星、萩原朔太郎、も移住した。山本周五郎、川端康成、佐多稲子、村岡花子も住み、戦後は山本有三、三島由紀夫もこの地に暮らした。  
  馬込商店街では、早速、甘党が「菓子司わたなべ」で文士村まんじゅうを買い求めたり、案内地図を頂いて出発した。
 大田区郷土博物館 先生のレクチャー 
小林古径(日本画家)近くに古径公園がある。 
 
室生犀星(詩人・小説家)   室生犀星の墓 萬福寺 
宇野千代は「馬込のモダンガール」と呼ばれ、断髪したり、麻雀を好み、ファッション雑誌「スタイル」の創刊と女性実業家であった。また、男性遍歴も多く波乱に富んだ生涯だったといわれる。  
宇野千代  尾崎士郎 
川端龍子の作品は初めて見たが、巨大で迫力ある絵に衝撃を受けた。ここはいずれゆっくりまた見に来たい。 
    川端龍子記念館 
大森駅向かいの天祖神社の階段を登ると、文士村住人の群像レリーフがあった。  
現代のように情報網がない時代、作家や文化人たちは同じ地域に住み、交流することで情報交換し合ったようだ。 
馬込文士村の住人達   尾崎士郎・宇野千代(馬込放送局と呼ばれていた)
昭和初期、文学の世界は転換期を迎えていた。麻雀に続き、ダンスが流行り文士たちは集まり、気を紛らわそうとしていた。
昭和6年「大森相撲協会」発足。退廃的ムードが漂っていた文士村に、住民の入れ替わりがあり、落ち着きを取り戻した。 
麻雀が大流行     片山広子・宇野千代・村岡花子・吉屋信子・佐多稲子