蕨山~鳥首峠
-warabiyama~torikubitoge-
 2014/10/12(月)曇りガス  
蕨山名郷からさわらびの湯へ下るのが一般的だが、10年ほど前にそのコースを歩いているので、今回は橋小屋ノ頭から鳥首峠への周回コースにした。
2週続きで台風が来ていて、今週末も心配されたが、速度が遅いため今日はなんとか持ちそうだ。
       行 程
八王子 7:00
名郷PK 8:05~15
林道終点 8:45
分岐 10:20 
蕨山 10:30~40
逆川乗越 10:55 
橋小屋ノ頭 11:25
ヤシンクイノ頭 11:55~12:20 
 滝入りノ頭 12:35
 鳥首峠 13:15~20 
走行距離:94km PK¥700  メンバー:s.k.y…3名   名郷PK 14:45 
    名郷に駐車場があるので、マイカーで行く。道は空いていて、予定よりだいぶ早く着いた。 
駐車場の少し先に登山口があり、右折して、名栗川にかかる橋を渡る。 
しばらくは沢沿いに林道を歩く。
 蕨山登山口 林道終点   
沢を何度か渡り、植林帯の急坂を黙々と登る。     
尾根に上がった所に標識があった。やっと一息つくが、なおも急登が続く。 
雑木林になり、開けたところにコウヤボウキが咲いていた。
   植林帯の急坂 尾根へ 
ロープの付いた岩場だ。    
木の根、岩など足がかり、手がかりはあるので、つかまりながらよじ登る。短いがきつい登りだ。 
今では多少慣れたけれど、10年前によく下れたと思う。皆について行くのがやっとだったかもしれない。 
   ロープの岩場 急登 
    2時間余り上ると、やっと稜線に出た。左に少し下り、緩やかに上ると蕨山山頂だった。 
本当の最高点は右へ行ったところ(1044m)にあるが、景色がよいのでこちらが山頂になっている。今日は展望なし。
稜線分岐  蕨山(1033m)   
小学3年生の女の子と両親が休んでいた。岩場が好きだというから頼もしい。  
お昼には少し早いし、まだこれから登りがあるので、おにぎり1個だけ食べて出発する。 
名郷への分岐まで戻り、広い尾根を行く。すっかりガスってきて、辺りは真っ白。     
林道に接する所が逆川乗越で、青いテントがあり、ホームレス?かと思ったが、車も停まっていて、無線をやっているようだった。 
東屋もある。  逆川乗越   ガスの中急坂へ
  見落としかけたが、ススキの中の標識に従い、有間山へ向かう。ここがまたきつい登りだった。満腹にしないでよかった。   
山頂の標識に有間山とある?また間違えたかと思ったら、小さく橋小屋ノ頭とも書いてあった。
有間山へ     有間山(橋小屋ノ頭)1163m
  有間山は仁田山方向に行くはずだが。この山域を有間山にしているのかもしれない。紛らわしい。   
 ガスの中でとても寒い。もう少し先まで歩くことにした。 
鹿よけネットに沿って、木が伐採され展望がよいらしいが、今日は何も見えず。  
 鹿よけネットと伐採地     リンドウ 
    予報に反してお日さまが出ない。リンドウも今日は開かず。
標識が木の根もとに落ちていた。ヤシンタイノ頭だった。 
少し明るくなったので、お昼休憩にした。 
 ヤシンタイノ頭 1100m  しょうじくぼノ頭  
このルートは他にもしょうじくぼノ頭滝入りノ頭と小ピークがいくつかある。     
鳥首峠の標識があったが、峠らしくない。時間的にも早過ぎる。右へ下ると鳥首峠ということのようだ。 
滝入りノ頭 1071m   鳥首峠分岐
さっき追い越して行った太めの男性が、息を切らせて戻って来た。「この先ものすごい急坂で、踏み跡も、テープもない。間違えたのではないか?」と言う。    
でも、ここでいいはず。 
間違える人が多いのか、真っすぐ行く道は枝で通せんぼしてある。
私達が先を行ってみる。 急坂下る   鉄塔
  踏み跡は薄いが、道はちゃんとある。心配になるのもわかるような、ロープのあるザレた急斜面だった。  
鉄塔まで下ると傾斜も緩む。右の山の斜面に採石場が見えた。 
鳥首峠到着。大持山、冠岩、名郷への十字路になっている。 
 採石場    鳥首峠
  一休みして、杉林の九十九折りを下る。    
廃村の白岩集落があった。「炭焼きが盛んで、その昔は20件あまりの家があり、10月10日には盛大な祭りも行われた。」そうだ。Sさんはよく知っている。  
   白岩集落廃屋   砕石工場 を廻り込む階段 
  後で調べてみると、最後は1990年代まで、90代のおばあさんが一人で住んでいたそうだ。電線は引いてあり、生活物資を運ぶためのモノレールがあった。すぐ下の砕石工場で働いていた人もいたという。 
生活雑貨が散らばり、壊れた家を見ると、往時の生活が偲ばれる。 
30分程車道を歩き、名郷へ戻る。車に封筒がはさんであり、料金(700円)を入れ備え付けの料金箱に入れるように書いてあった。さわらびの湯の割引券が入っていた。
駐車場、料金箱     
今回の山は急な岩場、ザレた急坂と変化に富み、侮れないルートだった。Jさんだったら喜んだかもしれないが。 Sさんの希望で初めての山だったのに、展望なしで残念だった。次回は秋晴れのよい天気に行きたい。