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名郷に駐車場があるので、マイカーで行く。道は空いていて、予定よりだいぶ早く着いた。 |
駐車場の少し先に登山口があり、右折して、名栗川にかかる橋を渡る。 |
しばらくは沢沿いに林道を歩く。 |
蕨山登山口 |
林道終点 |
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沢を何度か渡り、植林帯の急坂を黙々と登る。 |
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尾根に上がった所に標識があった。やっと一息つくが、なおも急登が続く。 |
雑木林になり、開けたところにコウヤボウキが咲いていた。 |
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植林帯の急坂 |
尾根へ |
ロープの付いた岩場だ。 |
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木の根、岩など足がかり、手がかりはあるので、つかまりながらよじ登る。短いがきつい登りだ。 |
今では多少慣れたけれど、10年前によく下れたと思う。皆について行くのがやっとだったかもしれない。 |
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ロープの岩場 |
急登 |
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2時間余り上ると、やっと稜線に出た。左に少し下り、緩やかに上ると蕨山山頂だった。 |
本当の最高点は右へ行ったところ(1044m)にあるが、景色がよいのでこちらが山頂になっている。今日は展望なし。 |
稜線分岐 |
蕨山(1033m) |
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小学3年生の女の子と両親が休んでいた。岩場が好きだというから頼もしい。 |
お昼には少し早いし、まだこれから登りがあるので、おにぎり1個だけ食べて出発する。 |
名郷への分岐まで戻り、広い尾根を行く。すっかりガスってきて、辺りは真っ白。 |
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林道に接する所が逆川乗越で、青いテントがあり、ホームレス?かと思ったが、車も停まっていて、無線をやっているようだった。 |
東屋もある。 |
逆川乗越 |
ガスの中急坂へ |
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見落としかけたが、ススキの中の標識に従い、有間山へ向かう。ここがまたきつい登りだった。満腹にしないでよかった。 |
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山頂の標識に有間山とある?また間違えたかと思ったら、小さく橋小屋ノ頭とも書いてあった。 |
有間山へ |
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有間山(橋小屋ノ頭)1163m |
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有間山は仁田山方向に行くはずだが。この山域を有間山にしているのかもしれない。紛らわしい。 |
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ガスの中でとても寒い。もう少し先まで歩くことにした。 |
鹿よけネットに沿って、木が伐採され展望がよいらしいが、今日は何も見えず。 |
鹿よけネットと伐採地 |
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リンドウ |
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予報に反してお日さまが出ない。リンドウも今日は開かず。 |
標識が木の根もとに落ちていた。ヤシンタイノ頭だった。 |
少し明るくなったので、お昼休憩にした。 |
ヤシンタイノ頭 1100m |
しょうじくぼノ頭 |
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このルートは他にもしょうじくぼノ頭、滝入りノ頭と小ピークがいくつかある。 |
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鳥首峠の標識があったが、峠らしくない。時間的にも早過ぎる。右へ下ると鳥首峠ということのようだ。 |
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滝入りノ頭 1071m |
鳥首峠分岐 |
さっき追い越して行った太めの男性が、息を切らせて戻って来た。「この先ものすごい急坂で、踏み跡も、テープもない。間違えたのではないか?」と言う。 |
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でも、ここでいいはず。 |
間違える人が多いのか、真っすぐ行く道は枝で通せんぼしてある。 |
私達が先を行ってみる。 |
急坂下る |
鉄塔 |
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踏み跡は薄いが、道はちゃんとある。心配になるのもわかるような、ロープのあるザレた急斜面だった。 |
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鉄塔まで下ると傾斜も緩む。右の山の斜面に採石場が見えた。 |
鳥首峠到着。大持山、冠岩、名郷への十字路になっている。 |
採石場 |
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鳥首峠 |
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一休みして、杉林の九十九折りを下る。 |
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廃村の白岩集落があった。「炭焼きが盛んで、その昔は20件あまりの家があり、10月10日には盛大な祭りも行われた。」そうだ。Sさんはよく知っている。 |
白岩集落廃屋 |
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砕石工場 を廻り込む階段 |
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後で調べてみると、最後は1990年代まで、90代のおばあさんが一人で住んでいたそうだ。電線は引いてあり、生活物資を運ぶためのモノレールがあった。すぐ下の砕石工場で働いていた人もいたという。 |
生活雑貨が散らばり、壊れた家を見ると、往時の生活が偲ばれる。 |
30分程車道を歩き、名郷へ戻る。車に封筒がはさんであり、料金(700円)を入れ備え付けの料金箱に入れるように書いてあった。さわらびの湯の割引券が入っていた。 |
駐車場、料金箱 |
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今回の山は急な岩場、ザレた急坂と変化に富み、侮れないルートだった。Jさんだったら喜んだかもしれないが。 Sさんの希望で初めての山だったのに、展望なしで残念だった。次回は秋晴れのよい天気に行きたい。 |