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山頂で野点 |
蕨山は、奥武蔵の名栗湖北岸に位置し、ふもとには日帰り温泉”さわらびの湯”がある。今回定休日のため、温泉には入れなかったが、広い駐車場に車を停めさせてもらった。休みでもトイレは使える。 |
ルートは名郷から上るコースが一般的のようだが、平日はちょうどよいバスがなく、さわらびの湯からの長いルートを上りに使い、名郷へ下ることにした。 |
道路を渡り、龍泉寺の墓地を右手に見ながら進むと登山口がある。 |
この辺りは紅葉には少し早いようだが、山頂付近は少し色づいていた。 |
見晴より名栗湖を望む |
あまり太くない杉林の急斜面から登山道は始まる。 |
一汗かいた頃、頭上が明るくなり、見晴に出た。眼下には名栗湖、向かいにはどっしりした棒ノ折山が眺められる。 |
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ほんの少し尾根を歩くと、石の鳥居があり、しばらく杉林の急登が続く。 |
30分ほど歩いたところに、小広い金毘羅神社跡があった。2000年の火災で焼失したそうで、周りの木々が焼け焦げ、今では土台と小さな祠があるだけだった。 |
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金毘羅神社跡 |
オオヨケの滝への分岐 |
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このルートは大小5つのピークを上ったり下ったりする。辛かった戸倉三山を思い出すが、登山道はよく整備され、標識もしっかりして歩きやすい。それに雑木の尾根は気持ちよく展望もよく変化があっておもしろい。 |
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春にはよさそうな桜の大木がある広場を過ぎると、また登りが待っていた。 |
地図にも載っていない林道 |
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藤棚山 |
オオヨケの滝への分岐を過ぎると、いきなり地図にも載っていない林道で登山道は分断されていた。時々このような、林道に出会うことがあるが、全く興ざめする。 |
オオヨケの頭のピークを越え、藤棚山へ向かう。藤棚山は雑木に囲まれているが、樹間から蕨山が望めた。 |
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蕨山への最後は、やはりきつい登りを2回登る。紅葉もなかなかきれいだった。 |
最高点は北西にある1044mのピークだが、1033mの展望のよいピークを一般的には蕨山頂としている。 |
北側には伊豆ヶ岳など奥武蔵の山々、澄み切った冬の日には奥日光や赤城、榛名山まで見渡せるそうだ。 |
蕨山(1033m) |
山頂付近まで誰にも会わず、静かな山歩きだった。やはり名郷から登る人が多かったようで、山頂には7〜8人の人達がいた。 |
山頂への最後の急登 |
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野点 |
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蕨山山頂でのお点前 |
円形の名郷の小学校(現在は廃校) |
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下山は名郷へと下る。上のような急な岩場が3箇所あり、岩を落とさないように、自分が転げ落ちないよう注意しながら降りる。 |
途中で休憩していた夫婦が、私たちの熊よけベルの音を聞き、「あの急な岩場をずいぶんリズミカルに降りてきましたね。」と言っていた。 |
今回初体験の野点。茶道具一式をザックに忍ばせてきたjunjunがお茶を点ててくれた。お茶菓子は鎌倉の小鳩落雁、お懐紙はムラサキシキブの絵柄と完璧。結構なお点前でした。 |
バスが出てしまったばかりで、1時間近く待ち、さわらびの湯駐車場までバスで戻った。 |