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2002年初めての百名山に登る。(意識したことはなかったが、数えてみたら今回で20山目だった) |
筑波山は以前から気になっていた山だが、なかなか行くチャンスがなかった。 |
今回、格安バスツアー(お弁当、温泉付)で気軽にいかれるというので、友人と3人で参加することにした。参加者は14名と少ないのに、講師の先生と、添乗員がつく。 |
添乗員の若い男性は、ほとんどプロのガイドと変わらず、大きなザックにガイド装備を備え、とっても頼もしい。シーズン中は1ヶ月に25日も山に行っていると言う。 |
常磐道を走り始めてまもなく、双耳峰の美しい山が見えるようになった。 |
筑波山 |
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関東平野の真ん中に立った筑波山は、意外に高くてわかりやすい。左前方には日光連山も白い頭を見せている。 |
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筑波山麓では、明日から梅祭りが始まると言うが、梅の見頃にはちょっと早かった。紅梅は満開だったが、白梅はまだちらほら。ガマの油でも有名で、あちこちにガマがいる。 |
筑波神社は立派な格式のある神社だった。登山の無事をお願いして、ストレッチをして歩き始める。 |
関東平野の大パノラマ |
筑波梅林 |
森は植林されたところはないそうで、木々はびっくりするほど太い杉やブナがあり、自然のままで残っている。 |
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この山は筑波山神社からはケーブルカー、つつじヶ丘からはロープウェイで誰でも簡単に山頂に立てる。 |
1000mにも満たないのに、やはり百名山に選ばれただけあり、歴史を感じる山である。 |
筑波石あたりからは登りが急になってきた。 |
途中の水場は、男女川(みなのがわ)水源。『筑波嶺の峰より落つる男女川・・・』と歌にも読まれている。 |
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筑波山頂を目指して |
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ここからは胸突き八丁といわれる階段が続く。2時間で筑波山(男体山)登頂。 |
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山頂に立つと、関東平野の広さを改めて感じる。 |
今年のお正月に高尾山から、はっきりと筑波山を望むことが出来たが、こちらからはわからない。 |
梅林でかすかに見えた富士山は雲の中に隠れてしまった。 |
女体山の方向にハンググライダ-が見えた。 |
男体山より女体山を望む |
御幸ガ原に下りて、お弁当タイム。日当たりが良くとても暖かい。お弁当もなかなかおいしかった。 |
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巨岩の展覧会 |
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女体山の登りと下り始めは、雪が凍り、滑りそうなところがあった。まもなく巨大ガマ石がで〜んとすわっている。 |
巨岩が重なって出来た女体山の山頂に立つと、霞ヶ浦も一望の下。関東平野の大パノラマは、想像以上のスケールで一見の価値がある。 |
このコースは巨岩、奇岩が多くておもしろい。次から次へと、なるほどと感心してしまうネーミングの岩が現れる。 |
大仏岩 |
岩の展覧会のようだ。 |
『大仏岩』『裏面大黒』『出船入船』・・・。『母の胎内くぐり』では親不孝をしている人がくぐると、岩が両側から締め付けると言う説明に、添乗員の若者は『僕は危ないから止めておきます』。 |
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最後は『弁慶の七戻り』。不安定な大岩が重なった中を通るのは、弁慶でもためらわれたのだろうか。 |
ちょっと座っただけでも料金を請求されるという、弁慶茶屋は今日はお休みだった。ここからはつつじヶ丘の道を分け、うっそうとした森の中を筑波神社に向かう。 |
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弁慶の七戻り |
登山口の青木屋は7階に温泉があり、お湯につかりながら、またまた関東平野を見渡すことが出来た。帰りもたいした混雑もなく、予定より1時間早く東京駅に着いた。 |
『遠くて、不便なところはこういうツアーも便利だね』と3人の一致した感想。それに講師と、ガイド並みの添乗員付きというのも見直してしまった。 |