八王子登山学校第3回同期会山行 |
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今回で3回目の8期生の同期会山行は、丹沢の人気コース塔ノ岳に決まった。 |
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表尾根から登り、大倉尾根(通称バカ尾根)へ下る。来週が山開きだそうなので、1週前でよかった。 |
来週は無料バスも運行するというので、混雑するかもしれない。 |
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三ノ塔より |
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まだヤビツ峠までのバスの便はないので秦野駅に集合し、予約しておいたタクシー4台に分乗して、ヤビツ峠の先の富士見山荘まで向かった。 |
1名体調不良で来られない人がいたが、他15名は時間通りに集合した。メンバーの一人、パンの先生は今回も美味しいフルーツ入りパンを作ってきてくれた。私も密かに楽しみにしている一人である。 |
天気が心配されたがよい天気で、世話人の一人としてはホッと胸をなでおろす。
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富士見山荘登山口 |
(一応雨の日バージョンも考えてはいたが。) |
実踏の時より今日のほうが気温が高い分、ちょっと霞みがかかっている。2週間前に歩いた時は、ぬかるんでグチャグチャの登山道はすっかり乾き歩きやすかった。 |
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麓ではサクラは満開。この間芽吹き始めていた木々も、もう若緑の葉をつけている。2週間でこうも違うものかと驚く。 |
雪は、わずかに北側の谷に残る以外まったく消えていた。 |
人数が多いので、2班に分けて歩き始めた。花の名前を覚えたい人はすすんで花博士グループへ。 |
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アセビ満開 |
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キブシ、アブラチャン、ダンコウバイも満開で花博士の説明に耳を傾ける。いきなり急な階段を登る。二ノ塔までは展望のない雑木林の急坂が続く。 |
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林道を横切り、ベンチで最初の休憩を取り1時間で二ノ塔へ着いた。展望が開け、正面には富士山が空に浮かぶ。残念ながら今日は海は見えない。 |
小休止をし、もっと展望のよい三ノ塔へと進む。 |
空に浮かぶ富士山(二ノ塔より) |
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広々とした三ノ塔からはU字形にコースが見渡せる。 |
塔ノ岳を中心にそこへ向かういくつかのピーク、南に延びる大倉尾根が見える。丹沢は初めてという仲間もいて、感激の声があがる。明るく広々とした景色に、何度訪れてもまた来たくなる山だ。 |
眼下に見える烏尾山(からすおやま)を目指し今度はしばらく急降下。 |
三ノ塔 |
さすが登山学校卒業生! |
このグループは、小休止をしても5分後には全員ザックをしょって、すぐ出発できる体制でいる。 |
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左の写真のような鎖場でも危なげなく、淡々と降りる。(まあ、中にはクライマーもいるし、こんなところは岩とはいえないかもしれないが)途中で追い抜いていったちょっと若そうなグループは、途中でまたこちらが追い抜き、結局山頂まで姿を見せなかった。 |
15人の大人数で、長い行程にもかかわらず、誰一人遅れをとる人はいず、皆ほとんど同じ歩調で歩く。(私は必死だったが。。。) |
時々参加する、ツアー登山の中高年とは鍛え方が違いそうだ。そういえばこのグループに太目の人はいない。山歩きをしていると、体脂肪燃焼効果大なのかもしれない。 |
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鎖場 |
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今日は平地でも20度を越えそうだ。シャツ1枚で歩いていても暑くて、水分補給回数が増える。 |
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行者岳を過ぎると、ガレ場や岩場が数ヶ所ある。 |
これからまた急登が続く。 |
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ガレ場を登る |
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行者岳より三ノ塔と烏尾山を望む |
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南面の展望がよい書策小屋(かいさくごや)を後にし、新大日に向かう。この辺りから下ってくる人に出会うようになった。 |
朝が早かったので、今回もランチは木ノ又小屋にすることになった。 |
ここは、陽だまりで広々した芝生が広がるよい場所だった。シカのフン(誰かがぬれ甘納豆と言っていた)を避けながらお弁当を広げた。 |
木ノ又小屋のコーヒーはとても美味しいと言ったら、希望者がたくさんいた。 |
木ノ又小屋、陽だまりのランチタイム |
それにしてもここまで、実踏の時とほぼ同タイム。 |
道が乾いて歩きやすくなっていたせいもあるが、この人数でさすがだ。 |
山頂直下の最後の一登りに差し掛かる時、私の足がつりそうになった。 |
前回実踏の時も同じ場所でやはり足がつった人がいた。長い時間歩いて、中休止したあとだったので、なりやすい場所なのかもしれない。 |
「塩分補給して」と友人たちが梅干を差し出してくれたおかげで、大事には至らなかった。 |
塔ノ岳山頂に着いたのは実踏より15分早かった。あまりにも快調なペースなので、リーダーがゆっくり30分休憩します。 |
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と言ったものの風が強く寒くなってきたので15分で下山することにした。やはり昼食は木ノ又小屋にして正解だった。 |
蛭ヶ岳から西丹沢方面の見晴らしがよい。 |
塔ノ岳(同期会メンバー) |
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この間は、箱根の山や真っ白な甲武士岳まで見えたが、残念ながら今日は望めなかった。 |
広い大倉尾根は階段が多く、ずっと下りで飽き飽きするが、海に向かって下るので明るくて気持ちがよい。初めての人も丹沢の良さがわかり、また来たいと話していた。 |
いろいろなコースもあり、季節によっても変化がある。これからは丹沢の一番美しい時。シロヤシオが楽しみだ。 |
広い大倉尾根を下る |
花立で小休止をとり、次の堀山ノ家まで来たら、ここは登山学校の時に沢登りで近くまで来たところらしい。 |
高度を下げてくると、花の種類が多くなってきた。標高によって植生も変わるので、説明を聞きながら歩くのはまた楽しい。可愛いフジザクラ、ダンコウバイも満開。 |
ほかにもナツトウダイ、ヒメウズなどはじめて聞く名前の花もあった。伝言ゲームではないけれど、ナツトウダイが後のほうではナツアンドンからヒルアンドンに変わっていたりして、大笑いした。 |
道標は各登山口から始まってポイントごとに立っている。警察の電話番号が記されているので、何かトラブルがあったらそのポイントを言えば、すぐに連絡がつくようになっていた。(これは大倉登山口の”0”ゼロポイント) |
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下山は時間がたっぷりあったので、花の名前を教えてもらったりのんびり歩けた。長い行程だったが、全員怪我もなく無事に大倉バス停に到着した。 |
天気もよく、今回の丹沢は皆さんに満足して貰えたようだ。 |
最後の道標、数字がゼロに |
私たち世話人4人は2週おいて、連続の丹沢で大変だったが、メンバーも季節も違うとそれもまた楽しかった。バスで渋沢駅に向かい、予約しておいた駅前の釜飯屋で親睦会となり、生ビールで渇いた喉を潤し皆盛り上がっていた。 |
次回、この健脚グループを満足させる山行を考えるには、頭を悩ませそうだ。 |
塔ノ岳の花 |
photo by yukky&kura |