花・花・花・・・ |
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ロープウェイからも残雪の白毛門や朝日岳、武尊岳までよく見える。 |
天神平に降りると、初めて見る(前回は見られなかった)双耳峰のトマノ耳、オキノ耳も見えた。 |
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谷川岳(トマノ耳・オキノ耳) |
白毛門・朝日岳 |
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そして、早くも紫色の雅な花出現。シラネアオイだ。イワウチワの、透けるようなピンクの可憐な花もたくさん見られた。群生地もある。 |
タムシバ、ムラサキヤシオ… 花があるたび足が止まり、写真撮影。これではいつ山頂へ着くのやら。 |
シラネアオイ |
イワウチワ |
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雪解けの頃咲くショウジョウバカマも、標高が上がるに従い元気だ。 |
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濃いピンクのイワカガミも多い。中には白花も見られた。 |
時々右側には谷川岳の鋭鋒が望める。雪が残る美しい姿だ。 |
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残雪の登山道 |
穴熊沢避難小屋 |
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避難小屋を過ぎ、岩場を登ると天狗の留り場という大岩がある。山頂と肩ノ小屋が見えてきた。 |
ナエバキスミレ、エチゴキジムシロなど、黄色の花が目立つようになる。まだカタクリが残っているところもあった。 |
岩場登る |
ムシカリと山頂残雪 |
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天神ザンゲ岩を過ぎると、雪渓を登る。以前行ったのは7月だったので残雪も少なかったが、今日は多い。 |
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最初は少し急斜面で、後ろでは山ガール達が怖い怖いと賑やかだ。雪の上は涼風が気持ちいい。 |
肩ノ小屋に着き、後続隊を待つ。風が強くパーカーを着た。 |
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雪渓登る |
肩ノ小屋 |
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今日は快晴ではないが、展望はよい。万太郎山から仙ノ倉への稜線も一望のもと。 |
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小屋でトイレ(¥100)休憩の後、トマノ耳を目指す。稜線に出たら、ここにもシラネアオイが咲いていた。 |
稜線分岐 |
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谷川岳(トマノ耳1963m) |
小屋付近は風が強かったので心配したが、山頂は風も穏やかでゆっくりお弁当を広げられた。 |
平標山からその先に平な山頂の苗場山まで大展望。反対側には、去年悪天候で登れなかった巻機山が薄っすら見える。(いつか行くからね~) こんなに大展望の山だとは知らなかった。 |
トマノ耳にザックを置き、向こうに見えるオキノ耳からノゾキまで行く予定だ。 |
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付近にはミネザクラが満開だ。 |
次のオキノ耳までは岩場の登りがあるが、まさに稜線漫歩が楽しめる。 |
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ミネザクラと稜線 |
オキノ耳(1977m) |
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途中で会った人が、「山頂手前はハクサンイチゲがたくさん見られる」と言っていたが、本当だった。まだ瑞々しい花が多かった。 |
シャクナゲの木も多いが、花は少ない。当たり年はこの岩山が花園になるのか?思っただけでもワクワクする。 |
ハクサンシャクナゲ |
ハクサンイチゲとトマノ耳 |
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オキノ耳で記念撮影をし更に進むと、こんな山の上に富士浅間神社奥の院の立派な鳥居があった。 |
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その先が一ノ倉岳、茂倉岳へと続いている。 |
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オキノ耳(1977m) |
富士浅間神社奥の院 |
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オッ~これが一ノ倉沢! |
一ノ倉沢がのぞける岩場に立ってみた。ノゾキという岩場だ。 |
深い谷の一ノ倉沢へ、いく筋もの雪渓が流れ込む。オーバーハング気味の岩場は、背筋がゾワゾワする。 |
稜線漫歩 |
一ノ倉沢 |
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岩陰にチングルマが咲いていた。可愛い姿だけれど、厳しい環境に耐える強い花だ。 |
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風もなく穏やかで、大展望が楽しめた。ここで引き返す。ザックを取りにトマノ耳へ戻る。 |
チングルマ |
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西黒尾根 |
これからは、分岐まで戻り、日本三大急登の一つ西黒尾根を下る。私は、初めての三大急登チャレンジだ。 |
きつい西黒尾根とブヨ襲撃 |
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気の抜けない急な下りが続く。 |
小さな虫が多く、体の周りをブンブン飛んでいる。ブヨのようだ。岩場が多く大変なのに、集中が途切れてしまいそうだ。 |
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雪渓を下る |
急下り |
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そういえば、雪解けの頃気温が上がると、虫が湧くのだった。今回虫よけ対策をすっかり忘れていた。 |
時々チクッとする。刺されたらしい。ゆっくり休みも取れない。 |
振り返ると、さっき登った双耳峰がもうあんな所に離れてしまった。 |
谷川岳双耳峰を振り返って |
岩場 |
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ホソバノヒナウスユキソウ |
ペンキ印頼りに下る |
ハクサンコザクラ |
急な岩場にホソバノヒナウスユキソウが咲いていた。やっとの思いで写真を撮ったら、その先まだまだたくさんあった。 |
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ハクサンコザクラ、クモイイカリソウなど、このコースで初めて見る花も多い。こちらへ来てよかった。 |
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ラクダのコル(厳剛新道分岐) |
鎖場 |
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やっとラクダのコルまで来た。ここから西黒尾根と厳剛新道に別れる。 |
Sさんが「西黒尾根は樹林帯だから、展望のよい厳剛新道を行こう。」という。なんだか怖そうな名前だが、このルートを切り開いた人の名前からついたそうだ。 |
マチガ沢と谷川岳を見ながら下れるが、やっぱり怖かった。鎖場の連続、急斜面の雪渓では念のためアイゼンをつけた。 |
雪渓渡る |
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何回目かの鎖場で私の靴が滑り、前を行くKさんのおでこを蹴飛ばしてしまった。もう少し間隔を空けなければいけなかった。基本的なミスだ。 |
すぐに冷えピタを貼ってもらったが、幸い怪我や痣にはならず本当によかった。 |
この長い急下りで私はヨレヨレだったが、S夫妻は足取りも確かで、テンポよく降りて行く。やはり難所では、経験と技術がものを言うのだと感心してしまった。 |
マチガ沢出合無事到着! |
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それに、私達が疲れてきて危なっかしい所では、Sさんがうまくリードしてくれ、頼りになる兄貴のようなリーダーだった。 |
長い長い西黒尾根からきつい厳剛新道。全員無事マチガ沢出合に着いた時は、もう6時になろうとしていた。 |
いつもなら最後の舗装路歩きはうんざりなのだが、今日はほっとした。のんびりブナの原生林を駐車場へと向かった。よい花の時期に誘っていただき、最高の谷川岳でした。ありがとうございました。 |
ブヨの集中攻撃にあったクマさんは、翌日病院へ行った。全く刺されなかった人もいたが、その違いは何なのか?しばらくはひどく痒かった。 |
~谷川岳の花~ |