中央線の南に連なる稜線は、駅から駅に歩け、エスケープルートも多彩で便利なコースだ。 |
以前クマさんが、倉岳から御前山まで歩こうとして、あまりの暑さに途中で断念している。予想以上にアップダウンが多いので、あまり暑いときは向かないようだ。 |
今回、その続きを歩いてみたいと、四方津から上野原に歩くコースを計画した。 調べてみると、御前山の上り下りが、相当きついということなので、前夜、逆コースに変更することにした。 |
一番寒い朝 |
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今朝は今年一番の冷え込み、東京は最高気温が6度の予報。高尾駅はマイナス3度だった。 |
こんな日に早起きして、高尾山にでもしておけばよかったかと、気持ちがぐらつく。 |
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桂橋から見る御前山 |
やっとあった標識 |
ダウンパーカー、手袋、ネックウォーマーと完全防寒で出発。上野原駅南口を出て、桂橋を渡ると前方に御前山が見えてきた。 |
駅から歩いていると、標識があまりない。通学途中の中学生に道を尋ねたりしながら、墓地脇の登山口に着いた。 |
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急登続き |
御前山は484mの低山ながら、岩場とロープの連続で、木ノ根につかまったり、岩をよじ登ったり、なかなか大変だった。これは、登りにして正解。 |
凸凹シスターズなら、こういうところ大好きに違いないが。 |
墓地向かいの登山口、急階段 |
岩場、ロープの連続 |
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コウヤボウキ群生 |
コウヤボウキの穂 |
御前山(484m) |
山頂手前で、可愛い薄ピンク色のコウヤボウキの穂を見つけた。昔はアカマツ林にはたくさん生えていたらしいが、最近はマツ枯れで、その後常緑広葉樹が増加するなどして林内は暗くなりつつあり、将来は珍しい植物の仲間入りをするかもしれないそうだ。 |
侮れない御前山 |
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30分近く登ると、祠のあるところに着いたが、山頂はその少し先だった。 |
御前山山頂からは、北面の展望がよい。相模湖や笹尾根方面がすっきり見える。 |
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御前山の祠 |
御前山より北面の展望 |
もうすっかり体も温まり、上着はいらない。やっぱり来てよかった。展望を楽しみ、下りへとかかる。 |
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10分ほどで鶴島方面への道を分ける。 |
ザレた急斜面で、こちらはつかまるところもあまりなく、ロープもほとんどない。ストックを持ってきてよかった。 とんがり岩のところが特に急で滑りやすい。 |
ヤセ尾根 |
難所のとんがり岩下り |
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南にはゴルフ場が広がる。そのせいで、迂回路を歩かされたり、登山者には悪評高いらしい。 |
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急な杉林道 |
振り返ると御前山 |
荒れた谷 |
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あとは、ジグザグに斜面をひたすら下る。、 |
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荒れた谷につけられた道を進むと、また登りにかかる。 |
ゴルフ場のフェンス沿いに登ると、またロープのかけられた急登だ。 |
ゴルフ場のフェンス沿いの道 |
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新矢ノ根峠東屋 |
一登りすると、東屋がある新矢ノ根峠。緊張をほぐし、ティータイム。 アミノバイタル注入。 |
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殻が向け、芽の出始めた赤いどんぐり |
明るい尾根 |
百蔵山・扇山 |
ここからは軽いアップダウンを繰り返しながら、冬枯れの明るい尾根歩きが多い。木々越しに、北側には、百蔵山、扇山の稜線を見ながら歩ける。ポカポカ陽だまりで、とても気持ちいい。 |
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このロープの上が頂上だといいな~ |
高柄山(733m) |
権現山~雨降山(奥は奥多摩の山)) |
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好展望の高柄山 |
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いくつもの小ピークを越え、何度も頂上かと思いきや、やっと高柄山山頂へ立った。 |
とても展望のよい山で、去年登った権現山方面、道志の山々が一望のもと。 |
道志方面少し雲が出てきた |
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高柄山より急な下り |
百蔵と扇山の間から見える白い山は、大菩薩かもしれない。秋山丘陵、道志方面は逆光になってしまった。 |
ランチ休憩していると、男性が一人登ってきた。今日会った、最初で最後の登山者だった。 |
ランチは、キノコご飯おにぎり、ゆず大根、サトイモサラダ、フリーズドライ豚汁、それに娘が送ってくれた小樽のかまぼこを丸かじり。食べ過ぎ。 |
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少し雲が多くなり、冷えてきた。早々に下山しよう。 |
千足峠に向け、また急下り。 |
千足峠(四方津へ1時間10分と手書き文字) |
またロープの急登あり |
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小さなピークをいくつか越えると、林道に出る。前方に大丸山に登る階段がついていた。(大丸山をパスして、林道を右に行っても同じところに出る) |
大丸山は、展望も何もなく、山頂の雰囲気もない所で、倉岳山、金山峠、デン笠方面への分岐になっている。 |
林道を横切り、階段を登る |
大丸山分岐 |
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実際歩いてみると、いろいろなルートがあることが分かる。 私達はここから四方津へ向かう。 |
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大丸山の下りで見たシモバシラ |
林道工事中、平行して登山道がある |
お座敷の松跡 |
大丸山はパスしてもよかったが、一応計画通り行ってみた。下り北斜面でシモバシラが見られたので、行ってよかった。 |
この辺りは、大規模な林道工事中で、どんどん山が削られている。途中に切り倒した木で椅子が出来ていた。お座敷の松と言われる昔は立派な松があり、武田信玄が休んだところだと説明があった。 |
あとは、のんびり四方津へ下る山道で、やはりこちらを最後にしてよかった。 |
分岐には、クマ出没注意の黄色い看板も付いていた。以前倉岳山でクマを見たことがあったので、この辺りは出るのかもしれない。 |
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低山ながら、アップダウンが多く、変化に富み、なかなか登りがいのあるコースだった。 |
予定の1本前の電車に間に合う。 |
道端の石仏 |
川合峠(クマ出没注意!) |