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天気は晴れの予報だが、あまりぱっとしない。標高1640mの湯ノ沢峠へ近づくとガスっている。 |
タクシー料金は6年前利用した時5840円だったので、きっと値上がりしていると思ったら、5500円でメーターを倒し、おまけしてくれた。親切な運転手さんだった。 |
湯ノ沢峠 |
ガマズミ |
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期待の花は? |
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草原に出ると、大月側の半分は雲に覆われていた。 |
空気は爽やかで、ハナイカリ、アキノキリンソウ、ハクサンフウロ、ウメバチソウ、ワレモコウなど見られるがお花畑と呼ぶには寂しい。 |
ミヤマコゴメグサ |
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タカオヒゴタイ |
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ウメバチソウ |
アザミ |
ハナイカリ |
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目的のマツムシソウも見られない。少し遅すぎたようだ。 |
草鹿害が多いのか、フェンスで囲まれドアが付いていた。開け閉めしながら歩く。 |
初秋の草原 |
湯ノ沢峠の鹿柵 |
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緩やかに上ると大蔵高丸へ着く。 |
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秀麗富嶽12景の山だが、今日は展望はない。 |
それでも休んでいると、青空がのぞき明るくなってきた。 |
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大蔵高丸(1781m) |
やっと青空が |
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マルバタケブキの群落を見ながら、ススキの道を行く。 |
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足元に真っ赤なモミジ一枚。いつの間にか山は秋になっていた。 |
一登りで、ダケカンバやミズナラに囲まれたハマイバ丸へ着いた。破魔矢を射る神事を行った所らしい。 |
いつの間にか秋 |
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ハマイバ丸(1752m) |
ハマイバ丸も南側が開け富士山の展望のよい山だが、今日はあいにく見えない。 |
笹薮の中の滑りやすい急坂を下る。時々ノイバラがあるのでに棘に注意。 |
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ノイバラやツツジの大木の中を縫うように登ると、「天下石山頂」と書かれた木札が付いた大岩があった。 |
足元の花はレイジンソウだ。 |
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天下石 |
レイジンソウ |
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一度下ったところが米背負峠だ。ここからやまと天目山温泉へ下ることが出来る。 |
鮮やかな紫色、トリカブトも多い。 |
米背負峠 |
ミヤマトリカブト |
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苔むした急登を登る。でも「この夏の黒部五郎や鷲羽岳に比べればどうってことないわね。」とSさん。「ほんと、あそこはきつかった。」・・・夏の思い出をひとしきり・・・ |
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大谷ヶ丸に着くと、今日初めての登山者が休んでいた。私達もここでお昼休憩にする。寒いくらいで、パーカーを羽織る。 |
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話の様子からその人は70代半ばとみられるが、ほとんど単独で歩いているそうだ。膝や腰を痛めてからは、ゆっくり楽しんでいるという。 |
大谷ヶ丸(1644m) |
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木漏れ日の道 |
それでも谷川岳西黒尾根は毎年登っているし、秋には八ヶ岳を登ると意欲的で楽しげに語ってくれた。本当に山が好きそうで、若々しい人だった。私達もいつまでもそうありたい。 |
ザックから「今日の収穫よ。」と、たくさんのキノコを見せてくれた。天然シイタケもあった。同じ道を歩いていたのに、私達はキノコはいっぱい見たが、さっぱりわからない。 |
休んでいたら陽が射してきた。 |
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滝子山へは、さっきの分岐に少し戻る。ここからは踏み跡が薄くなる。標識もなくなり、赤テープのみとなった。 |
笹子駅への分岐まで来ると広い防火帯で、ここからはわかりやすい。 |
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滝子山 |
笹子駅分岐 |
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鎮西ヶ池山頂の標識があり、祠がある。ポストに登山日誌と書かれていた。 |
最後はロープがあるきつい登りで、展望のよい滝子山に着く。 |
鎮西ヶ池山頂 |
滝子山への最後の急登 |
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陽射しが降り注ぎ、気持ちのよい山頂だ。大月市街が開け、アンテナの立つ三ッ峠も見える。残念ながら富士山は顔を見せない。 |
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北側には歩いてきた、南大菩薩の山並みが連なる。 ミヤマママコナがたくさん咲いていた。 |
滝子山(1590m) |
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大月市街(滝子山より) |
寂ショウ尾根から登山者が来た。今日会った人は二人だけだった。 |
長い下りに備え、膝サポーターを巻く。やはり一度痛めた膝は、完治はしない。これからも歩き続けて行くためには、ケアはかかせない。 |
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ミヤマママコナ |
シモバシラ |
色づいたもみじ |
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油断できない急坂が多い。女坂、男坂の分岐は女坂を下り桧平へ。以前来た時こんな急坂が多かったか、記憶にないが。 |
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たくさんのシモバシラの花が、今が盛りと咲いていた。氷の芸術も見事だが、花も素敵だ。セキヤノアキチョウジやヤマハッカも見られた。 |
桧平 |
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ホウキタケ |
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今日はキノコがたくさん見られたが、ホウキタケは山ほどあった。 |
尾根をはずれ、杉林の九十九折りになる。沢音が聞こえると、水場(飲料には適さない)があり、ベンチが置かれていた。 |
下り疲れて、おやつタイム。 |
尾根をはずし植林帯へ |
沢を渡る |
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久々の3万歩越え |
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何度も渡渉をくり返し、やっと民家が見えてきた。 |
道端にはヒガンバナがたくさん咲いていた。コスモスの咲く道を、初狩駅へと向かう。 |
今日は久々に3万歩を越えるロングコースで、歩きがいがあった。 |
(翌日は筋肉痛だった。) |
ヒガンバナ |
コスモス咲く道を初狩駅へ |
途中膝が心配だったが、何とか大丈夫だった。これからもだましだまし付きあっていくしかない。 |
日に日に秋が深まり、日も短くなった。これからはよい季節、次回は皆揃って歩きたい。 |