日光白根山(栃木・群馬)2578m
-nikkoshiranesan-
年月日 2005年10月9日(日)
メンバー 森のクマさん、ゆっき〜
行 程 八王子4:20−あきる野IC−沼田IC−6:15−丸沼高原PK7:15−ロープウェイ山麓駅7:30−山頂駅7:50・・・七色平分岐8:30・・・日光白根山頂10:00〜20・・・避難小屋11:10・・・五色沼11:25〜12:00・・・弥陀ヶ池12:30・・・七色平13:15・・・山頂駅13:50・・・PK14:30・・・八王子18:15
ロープウェイ 往復1800円(始発7:30)
日光白根山は、群馬県と栃木県の県境にあり、関東以北では最も高い活火山である。
去年から2度ほど計画しながら、行くことの出来なかった山なので、今回やっと希望が叶った。
関東地方は3連休は、天気があまりよくなかったが、日光方面は曇りとの予報を頼りに出かけた。
上州武尊山草津白根山方面は望むことが出来た。山頂駅(2000m)を降りると目の前に白根山頂が見えるらしいが、辺りはガスって真っ白。今年の紅葉は1週間ほど遅く、暖かい日が多いのであまり期待できないようだ。それでもロープウェイから見る紅葉はなかなかきれいだった。
―ロープウェイから見た紅葉―
信仰の山なので、ロープウェイを降りるとすぐに大きな鳥居二荒尾神社がある。ここまでは手軽に登ってこられるので、散策している人もいる。
しばらくはシラビソの苔むした深い樹林帯が続く。広かった道は、きつい登りの階段になる。
標高が上がるとどんどんガスが濃くなり、樹林帯を抜け出たところで、ゴツゴツした山頂が一瞬顔を覗かせたが、すぐに隠れてしまった。結局最後まで山頂は望めなかった。
途中には大日如来の石仏があったり、七色平、君待ち岩など素敵な名前がついていた。
緑の針葉樹の間から、時々はっとするように赤や黄色の木々が目を楽しませてくれる。 ―登山口にある鳥居―
おびただしい数のカニコウモリの群落が続く。葉は少し黄色くなって入るものの、あまりきれいとは言えない。
ガレ場の登りがきつくなり、森林限界となった。草紅葉が色づきオレンジのじゅうたんのように風になびいていた。さらに砂利道の急登が続く。
登りついたところを左に曲がると、5分くらいでがあった。ここが山頂かと思ったら、そうではなく、一度下ってもう一度岩場の登りがあった。ザックをおいて山頂を往復することにした。
―真っ赤な実をつけたナナカマド― ―ウラシマツツジー
360度の展望だという山頂は風が強く、真っ白でな〜んにも見えず。寒さに弱いクマさんのカメラ(オリンパス)はシャッターがおりにくくなった。
菅沼登山口から登ってきた人が、「ロープウェイを使うよりこちらの方がいいですよ。時間も30分程余計かかるだけだから。」と言っていた。私たちもどちらのコースにするか迷ったが、結局楽なロープウェイを使ってしまった。
吐く息も白く、手が凍るように冷たい。狭い山頂を後に早々に下山することにした。 ―真っ白な日光白根山頂―
―最後の岩登り―
草紅葉の中、五色沼方面へ下ることにした。風が強く滑りやすい砂利道を急降下。ピストンする人が多いようでこちらのコースを下る人は割合少ない。→
花の時期はお花畑になるようで、立ち枯れた花も多い。平らな道になると、ダケカンバが多くなり、避難小屋が近い。ほとんど葉を落としたダケカンバは、白い幹と低木の紅葉の対比がきれいだった。
突然霧の中からぽっかりと五色沼が現れた。
時間や見る場所により色が変わるという五色沼は、どんより曇り空のしたでは冴えない。沼を取り囲む森は赤や黄に染まり、実際見るともう少しきれいだったが、写真ではあまりぱっとしない。
―ダケカンバの森― ―避難小屋―
ガンコウランがブルーベリーのような実をつけていた。一粒食べてみたら甘かった。
―ガンコウラン―
―五色沼―
五色山への道を分け、弥陀ヶ池へ向け登る。道は一旦平坦になり、下るとひっそりと小さな弥陀ヶ池があった。池の対岸に木道があり、菅沼登山口へ行く道になっている。
弥陀ヶ池を登ったところが七色平六地蔵座禅山への分岐点だ。ここで七色平に向かう。七色平に向かう急坂で前を行く3人づれが、危なっかしい足取りで歩いていると思ったら皆スニーカーだった。ロープウェイで登れるような山は軽装で来る人がいるが、ここは2500mあまりもある山なので、それなりの準備は必要だ。
―カラマツ紅葉―
天気はあまりよくなかったが、雨には降られずに歩けたし、紅葉も見られたのでよかった。五色沼を巡るコースは、アップダウンはあるが景色がよく変化があっておもしろかった。
去年9月末にこの山に登った友人が、下界はとってもよい天気だったのに、山頂付近は雪。吹雪いて山頂を踏むことが出来なかったそうだ。山では信じられないことが起こる。
鹿が多いので、登山口には鉄の門がつけられ出入りする際は必ず閉めるように書いてあった。→