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御正体山は道志山塊の最高峰で、多摩方面や山梨方面の山からどっしりとした三角錐が見分けやすい。 |
いつか行ってみたいと思っていたが、アプローチが長そうだし時間がかかりそうで、なかなかチャンスがなかった。 |
この三連休は晴天続きの予報だったので、車で出かけることにした。ルートは4箇所あるが、一番時間がかからず、なるべく楽に登れそうなところを探していたら、池ノ平からのコースがよさそうだった。 |
中央高速は車の量は多いが、流れているので予定通りに都留ICへ着いた。鹿留林道は途中まで舗装だが、最後の2キロくらいが未舗装。 |
池ノ平駐車場と忍野への橋 |
池ノ平駐車場は5〜6台くらい駐車可。その少し手前にも5〜6台停められる。 |
2年前に皇太子様が登られたそうで、記念碑が建ち、道も整備されている。途中何箇所か、ベンチも設けられていた。そして、忍野から来る道はきれいに舗装されていた。 |
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林道沿いには、ノコンギク、ニガナがたくさん咲いていた。この辺りの紅葉はまだ早く、山は青々している。 |
鹿留(シシドメ)川に沿って登っていくが、今日はよい天気で、沢の音が気持ちよかった。 |
林道 |
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鹿留川 |
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ちょうど足慣らしになるダラダラ登りの林道を終わると、沢を2回渡り杉と雑木の林に入る。 |
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信仰の山だったので、登山道には石仏が置かれていた。ほとんどが新しいもので、番号が登るにつれ増えていく。 |
唯一の水場がある竜ノ口は、その昔山に入る前に身を清めたところだと書いてあった。 |
石仏(新)(旧) |
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竜ノ口 |
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竜ノ口を過ぎると傾斜が増し、最初は階段状の登りがきつい。疲れて一休みし、後を振り返ったら雲ひとつない富士山が大きく裾野を広げていた。山頂は薄っすらと白い。 |
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今日の朝刊に、昨日(10月7日)富士山初冠雪を観測。平年より6日遅く、昨年より4日早かったとの記事が載っていた。 |
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初冠雪の富士山(画像クリックで拡大) |
上人堂跡(ここは雨乞いのため入山したお坊さんが、難行苦行の末ミイラになりそこにお堂が造られたそうだ) |
日当たりのよいところにはリンドウや、トリカブトが咲き、きつい登りにホット一息。 |
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リンドウ |
トリカブト |
2時間近く急登が続き、やっとビューポイントの尾根に出た。ここにはベンチもあり、富士山の眺めもよく、南アルプス、八ヶ岳、目の前にはアンテナの立った三つ峠の展望が素晴らしい。 |
このコースは樹間からの眺めが楽しい。もう少し葉が落ちる頃にはもっと展望が良さそうだ。 |
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標高が増すと、大きなブナ、ミズナラ、ハリモミなどの木が多くなってきた。 |
さっき追い越していった夫婦がきのこ取りをしていた。 |
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風が出てきた。三輪神社への分岐から右へ少し行くと、小さな祠のある峰神社跡がある。道は緩やかにアップダウンを繰り返し、最後はあっけなく御正体山頂に着いた。 |
山頂は広いが、樹木に覆われ展望はない。真新しいベンチとテーブルがあった。少し早いがおいなりさんと豚汁でお昼にした。 |
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峰神社跡 |
御正体山1682m |
三連休だというのに人が少なく、静かな山歩きだった。後から来た人にベンチを譲り、さっきのビューポイントに戻り、富士山を眺めながらデザートのみかんを食べた。今日は一日秋晴れのよい天気で、空気も澄んでいるので遠くの山もくっきり見える。 |
思っていたより時間もかからず、中央高速方面からはこのルートが便利だ。帰りも早かったからか高速も空いていた。談合坂SAでお茶しても早すぎて、帰りのETC割引は適応にならなかった。 |