雪化粧の武甲山 |
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芦ヶ久保の駅に降り立つと、強い北風が吹き付けていた。 先週の初めに降った雪は平地にもまだ残り、よい天気だが相当気温も低い。 |
凍りついた駅前の階段を下り、イチゴ狩りの旗がはためく果樹公園に向かって緩やかに登って行く。 |
いつもは削られた山肌が痛々しい武甲山だが、今日は雪化粧して美しい姿を見せている。 |
雪化粧の武甲山 |
丸山への近道 |
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しばらくは舗装道路を上っていくが、前を行く年配の男性が、思わぬところをショートカットして行く。話を聞いてみると、毎週丸山に上っているという地元の人でした。 |
私たちもその人の後をついて行き、おかげでだいぶ短縮できた。 |
双子山 |
両神山 |
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高度があがるにつれ、目の前の双子山、角度によってはスフィンクスのようにも見える武甲山、台形のギザギザは両神山と真っ白に輝く美しい山々を見ながら登って行く。 |
北風と太陽 |
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それにしても今日の北風は寒~~~い!太陽は出ているのに、強い北風に負けている。 |
イソップ物語ではないが、ピューピューと吹き付ける風に、誰も上着を脱ぐ人はいない。 |
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丸山林道を渡る |
向かいの山には電波塔が見える |
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丸山への最後の登り |
丸山山頂960m |
山頂からのパノラマ |
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丸山山頂大パノラマ |
丸山山頂には、コンクリート製の展望台があり、登ってみると大パノラマが見渡せる。 |
ひときわ白い山は八ヶ岳、浅間山、榛名山や赤城山には雪雲がかかっている。丹沢や奥多摩も見えます。(さっきの男性が説明してくれました。) |
ここまで2時間余り、あまりの寒さにほとんど休まずに来てしまった。もうおなかがペコペコだったが、山頂も風をさえぎるところはなく、雪を払いのけたベンチで、せめて熱いスープやお茶入れ、凍えながら急いでランチを済ませました。 |
展望台より |
下山は、金昌寺に向かいロングコースを歩きます。 |
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分岐のあずまや |
県民の森 |
下山開始 |
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県民の森を過ぎたら、やっと風も穏やかになり、ホッとして歩けます。 |
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金昌寺へは2時間余りの長い道のりです。大勢でおしゃべりしながら歩くのでまだよいが、単独では飽きてしまいそうです。 |
雪はザラメやパウダー状だったり、深いところもあったが、凍っていないのでアイゼンの必要もなかった。 |
金昌寺への分岐 |
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動物除けのネットをくぐる |
金昌寺(4番札所) |
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メンバーのSさんは、秩父札所めぐり(34ヶ所)をもう2回も廻っている達人。この金昌寺はそのなかでも、一番人気とありいつもはにぎわっているらしいが、今日は寒いからかひっそりしていた。 |
一千体余りの石仏と、子育て観音の穏やかなお顔は、特別信仰心がなくても癒され、静かに手を合わせる。 |
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慈母観音 |
石仏群 |
ここから秩父駅まではバスに乗ろうと思っていたが、時間までまだ40分もある。それならば歩いて行こうと調べてみると、秩父より横瀬駅に行けば便利なことがわかり、結局1時間くらい歩いてしまった。 |
この辺りは札所のお寺が点在するため、いたるところに道しるべがある。 |
20分ほど歩いたところに5番札所「語歌堂」があった。知らないうちに今日は2か所も札所を廻ってしまった。 |
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大わらじの山門 |
札所道しるべ |
語歌堂(5番) |
風は強く大変だったが、雪山大パノラマを見られたり、おまけに札所めぐりもでき、なんだかお得な秩父の山歩きでした。 |
横瀬駅に着き、温かいお休み所で、抹茶アイスを食べながらお茶をいただき、ゆっくり電車を待ちました。 |