12月23日(日)晴れ | ||
雪化粧の雲取山 | ||
今年の登り納めに東京都の最高峰『雲取山」に行った。 | ||
私は去年の秋に三条の湯から登ったことがあるのが、クマさんは初めて。今回は車なので、鴨澤からピストンすることにした。 | ||
ここは標高差1500mとちょっときついが、夏に常念岳に登っているし、登山道は危険なところもなく、よく歩かれているので心配なかった。 | ||
2日前に東京は初雪、平地は積もらなかったが、山はどうかと心配になり、問い合わせたところ『登山道にはほとんど残っていないが、山頂から雲取山荘に向かう北斜面には少し積もっているので、軽アイゼンは持ってくるように』と言われた。 | ||
なぜか今回、クマさんはとっても乗り気で、そのくらいなら大丈夫と予定通り行くことにした。 | ||
鴨澤到着8時10分、気温マイナス3度。歩き始めるとそんなに寒くない。 | ||
民家の間の急坂を30分ほど歩くと、なんとそこには広い駐車場があった。 | ||
ここまで来れば、コンクリートの道を歩かなくてもよかった。次回は覚えておこう。 | ||
登山道に入ると、日陰は少し雪があった。 | ||
雪の残る鴨澤コースを行く | 1時間ほど歩くと、3連休とあって、もう下山する人、これから登る人結構多い。 | |
しばらくは杉林を行く。 | ||
今日は雲ひとつない青空、明るくなったところで見上げると、葉を落とした林の向こうに石尾根が見えてきた。 | ||
左側が開けたところで、富士山が大きく見える。今日は空気が澄んで素晴らしい展望だ。 | ||
七ツ石山分岐で七ツ石山に登る人と、巻いて登る人とに分かれる。私たちは巻いて登ることにした。 | ||
道がカーブすると、真っ白な南アルプスが見えた。 | 富士山も大きく | |
ブナ坂までは3時間半の登りが続くが、富士山に後押しされ、こんなに良い景色を見ながらだと疲れもあまり感じない。 | 標高が高いので日向でも雪が残っている。 | |
広い石尾根は山頂まで2時間ほどのパノラマコース。 | 奥多摩の山々を見下ろし、丹沢、富士山、大菩薩、南アルプスなどを思う存分楽しみながら歩ける。 | |
南アルプス遠望 | ||
時間はたっぷりあるので陽だまりに腰をおろし、鍋焼きうどんを作った。展望を楽しみながら、ゆっくりコーヒーをいれる。 | ||
奥多摩小屋、小雲取などいくつかのピークを越え、歩き始めて6時間近く、14時10分雲取山登頂。 |
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山頂は360度の大展望だった。西側や北側の山々も良く見える。唐松尾根の向こうには八ヶ岳も顔をのぞかせ、北にはひときわ真っ白な浅間山。 | ||
雲取山頂 | ||
今歩いてきた石尾根は、白い帯のように続いている。やはり冬の澄み切った空気だからの好展望。 | やはり北側で日があたらないので、雪がだいぶ残っている。でも、注意しながら下ればアイゼンは必要なかった。 | |
原生林の北斜面を雲取山荘に向けて下る。 | 20分ほどで山荘テラスに出た。新しく広くてきれいだ。予約しておいたし、すいている時期なので個室がとれた。 | |
雲取山より続く石尾根縦走路 | ||
雲取山荘は水洗トイレがあると聞いていたので、水は豊富と思い込んでいたが、冬場は凍結し全く使えなかった。 | ||
当たり前なのだが、食事用以外は手洗い、歯磨き、洗面も出来なかった。 | ||
部屋には懐かしい豆炭コタツがあるが、部屋の中でも吐く息が白く、顔が寒い。家の中で顔が寒いなんて、久々の体験。 | ||
いつも何も考えず、当たり前のようにしていることが、とっても貴重でありがたく思える。これも山に来たおかげだ。 | ||
キーンと冷えた外に出ると、満天の星空。同じ東京なのに、こんなにもたくさんの星があったのか・・・ |