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東海自然歩道 |
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山に行くと、時たま、東海自然歩道を通ることがある。高尾山から大阪の箕面公園まで続いているそうだ。調べてみると、結構多くの人が歩いているが、テントや避難小屋泊まりを余儀なくされるか、一日に10時間以上にも及ぶ行程のところがあり、名前とは違い、結構ハードなコースが多かった。 |
ちょっと興味があったが、調べているうちに私には無理ということがわかったので、ところどころでも歩いてみたいと思っていた。 |
先月行った畔ヶ丸から、山中湖まで続く甲相国境尾根も東海自然歩道のコースになっている。 |
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菰釣山は、西丹沢の西の端っこにあり、交通の便が悪いため、なかなか行くチャンスのない山だった。 |
3連休の初日は天気が良いとの予報だったので、車で行ってみることにした。 |
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津久井湖周辺が少し混んでいたが、ほぼ時間通りに道の駅どうしに着いた。 |
地元の野菜を並べ始めていたので、まず買い込んでおくことにした。 |
道志は紅葉が見頃で、オレンジ色に赤や黄、緑が混じりとてもきれいだった。 |
木につけられた小さな標識 |
落合橋 |
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道志の森キャンプ場に車を停めさせてもらう。この時期は、キャンプをしている人も少ないので空いている。 |
木につけられた小さな標識を左折して、落合橋を渡る。沢の左岸(作業道)を行く。 |
何度か沢を渡り、水晶橋を渡った先で山道になるというが、ずっと作業道が続いている。 |
何度か沢を渡る |
真っ赤なもみじ |
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またやってしまった! |
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登山口が見当たらないまま、峠についてしまった。でも、城ヶ尾峠の標識はない。 |
左には鳥ノ胸山への立派な標識。少し離れた所に、消えかけて古ぼけた標識が立ち、大界木山と読める。菰釣山なんてどこにも出ていない。 |
おかしい???(二人共ここが城ヶ尾峠と思い込んでいた) |
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右へ登るかすかな踏み跡 |
目印のテープ |
辺りをうろうろしてみると、右へ登る急斜面にかすかな踏み跡がある。西へ行くので、方向はここでいいと思う。とりあえず登ってみることにした。あまり人が通った形跡がない。左側が切れ落ち怖いところもある。 |
でも、林道がこんなに続いていたなんて、おかしい。クマさんは「新しくできたんじゃないの。この道は、テープがあるからいいんじゃないか。」と軽く言うが、2009年度版の地図だし、魔法のように林道ができるはずはない。テープがあればいいってもんじゃないし。 |
それに、だれかのサイトで、確か、城ヶ尾峠はベンチがあり見晴らしがいいと書いてあった。やっぱり、違う。。。 |
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不安なので、もう一度地図を出し、今自分たちがいるところを再確認してみることにした。 |
よく見ると、林道は大きく90度曲り、私たちが登りつめた所は浦安峠だ!私たちは、大界木山への破線ルートを登っているのだった。それなら説明がつく。そうこうしているうちに、大界木山への尾根に出た。現在地がわかったので、これで安心。あ~一時はどうなることかと・・・。 |
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最近こういうことが多くなった気がする。年のせいなのかな~。特に夫婦で行く時は、気が緩む。 |
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30分近く余計かかってしまったが、やっと本当の城ヶ尾峠に着いた。やっぱり、ベンチがあり、開けたところだった。緊張をほぐして、チョコレートをつまみながらティータイム。 |
城ヶ尾峠 |
城ヶ尾山へは5分ほど登る。 |
城ヶ尾山(1199m) |
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ブナの尾根 |
樹間からは富士山が素晴らしい |
目指す菰釣山?(実は御正体山) |
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富士山を見ながら尾根歩き |
尾根はブナが多く、もうすでに葉を落としている。明るく開け、左には富士山や箱根の山々、右は道志山塊を見ながら歩けるのでとても気持ちがいい。 |
いくつかのピークを上下し、急な階段を登ると中ノ丸だ。 |
中ノ丸 |
ブナの大木(道志山塊を望む) |
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ブナ沢の頭へは急坂を下る。 |
前方の大きな山が目指す菰釣山なのか。まだ、だいぶ先だ。 |
美しいブナの木立が続く尾根を進むと、埋もれてしまうくらいの笹薮をかき分けていく。 |
丹沢はブナが多いが、ブナ沢ノ頭、ブナ沢乗越、ブナの丸など、ブナの名がつく場所がいろいろあった。 |
この辺りから、富士山は前方の山に隠れてしまう。 |
ブナ沢乗越を過ぎると、ほどなく菰釣避難小屋に着く。 |
笹薮を行く |
最後の登りに備え、一休みしていくことにした。 |
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ベルグとの出会い |
小屋の中をのぞいてみると、テーブルの上に山の同人誌ベルグが置かれていた。私がお世話になった人がかかわっている本なので、こんなところにあるなんてびっくりした。 |
旧知の友に、出会ったような気がする。 |
急坂を登りきると、菰釣山山頂だ。 |
菰釣避難小屋 |
避難小屋内部(テーブルにはベルグが) |
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大展望! |
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すご~い、富士山がおっきい~! |
山頂は、南西が開け、富士山は大きく近づき、山中湖が手前に広がる。南アルプスの展望もよく、御正体山は間近に立つ。 |
ブナの大木に囲まれ、誰もいない静かなところだった。 |
ロスタイムはあったが、ほとんど予定通りに登頂できた。 |
富士山と山中湖 |
南アルプス |
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甲相国境尾根 |
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スープを作り、おいなりさんのお弁当を広げた。ゆず大根がおいしい。 |
ここから山中湖の平野まで、甲相国境尾根が続く。ずっと、富士山と山中湖に向かっていくので、気持ちがよさそうだ。いつか皆で歩けるといいのだけれど。 |
菰釣山(1379m) |
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ブナ沢乗越(西沢分岐) |
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展望を楽しんだ後、西沢分岐へと戻る。 |
ここからは展望もない谷をつづら折りに下る。いくつか沢を渡り、40分ほどで林道に出た。 |
この林道を右へ行くか左へ行くかで、意見が分かれた。菰釣山への標識は、左から来た人に向け立っている。それに、地図を見ると道は、沢の左側になっている。やっぱり左だと思う。 |
下山路を振り返って |
登山口 |
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今日も一日よい天気に恵まれた。いろいろアクシデントはあったが、展望のよい静かな山歩きが楽しめた。きっとミシュラン高尾山は混んでいるだろうな~などと話しながら歩いた。こちらは、今日出会った人は、両手で足りるくらいだった。 |