S夫妻の上京により、突然金峰山登山のお誘いがあった。車に乗せていただき、帰りは塩山駅まで送ってもらうという、至れり尽くせりの山旅となった。 |
大弛峠までの川上牧丘林道は以前はひどいダートだったが、10年前に行った時は峠近くだけが未舗装だった。それが、もう立派な道になっていて驚いた。登山者を送ったと思われる、タクシーが数台戻って来た。 |
大弛峠に着くと、駐車場が拡張工事中であまり停められず、平日にもかかわらずすでにいっぱいだった。ここからは、金峰山方面、反対側の国師、奥千丈岳に行かれる。じゃまにならないよう路肩に停める。 |
峠はすでに標高2,365mもある。一気にここまで車で来られ、危険なところもなく、短時間で往復できるので、ビギナーでも安心して歩ける山になった。 |
初紅葉 |
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10月になっても暑い日が多かったので、まだ紅葉はずっと先と思っていたら、この辺りはもう見頃だった。 |
思いがけず今年初の紅葉が見られた。 |
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大弛峠 |
ダケカンバ・ナナカマド紅葉 |
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シラビソの森を抜けると、30分ほどで朝日峠に着く。そこから登つめると、朝日岳手前の岩場は大展望だった。 |
今日は秋晴れ、空は真っ青。富士山は裾野まで見え、まるで北斎の絵のようだ。 |
朝日峠 |
富士山 |
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南アルプス、甲武信岳、国師岳と名だたる峰々が広がる。 |
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もう一登りすると朝日岳に着く。目指す金峰山の五丈石が突起のように見えてきた。色とりどりに衣替えした山々が美しい。 |
あそこまで、まだだいぶ先だ。 |
南アルプス |
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朝日岳より五丈石望む |
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ガレ場を下ると朝日岳西のコルに着く。シャクナゲの多い道を進み、鉄山は北側を巻く。 |
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シャクナゲは蕾もたくさん付き、花が咲く頃来てみたい。 |
いよいよ金峰山の登りにかかるが、あまり傾斜はきつくない。 |
稜線のケルン |
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八ヶ岳と瑞牆山 |
森林限界で尾根に出ると、一気に展望が開け、八ヶ岳、眼下に瑞牆山が大展望だ。今日はあまりのよい展望に撮影タイムに時間がかかる。S夫妻は、3日前に瑞牆山にも登って来たというのだからその健脚ぶりはすごい。 |
ここからは金峰山に向け、稜線漫歩を楽しみながら進む。 |
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大展望の金峰山 |
頂上付近は岩場が続き、大きな石の上を歩く。 |
金峰山に着くと、シンボルの五丈石がそそり立つ。麓から見るこの大岩は、ただの突起だが、近づくとやはり圧倒される。 |
金峰山2599m (photo by S) |
五丈石 |
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山頂は多くの登山者で賑わっていた。私達も展望を楽しみ、ゆっくりお弁当タイム。風もなく、絶好の登山日和。 |
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若者が五丈石に登って行く。とうとうてっぺんに立った。下で拍手が沸く。 最近山は、若者が増えた気がする。いいことだ。 |
大きなザックの山ガールもいた。 |
若者が岩の上に |
瑞牆山から小川山 |
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山頂で一時間以上も満喫し、下山にかかる。紅葉の朝日岳に向かう。その向こうには国師、奥千丈岳、左には甲武信岳が控え、富士山はいつまでも姿を見せてくれた。 |
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香ばしいトーストの香りがする。アオモリトドマツの森だった。 |
朝日岳と鉄山 |
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枯れ木が多い |
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見下ろすとカラマツが多く、黄金色に輝く日も近そうだ。 |
好天に恵まれ、楽しい1日を過ごさせてもらった。S夫妻と一緒の山行は晴天が多い。 |
紅葉(中央には人の姿が見える) |
朝日岳のガレ場登る |
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塩山駅まで送ってもらい、これから新潟に帰る夫妻とお別れする。それにしてもお元気だ。初めて登ったという奥秩父の二山が、良い印象だったようでよかった。 |
最近は、マイナーな山に行くことが多く、道がよくわからなかったり迷ったりしたが、やはり奥秩父の名峰ともなると標識や登山道がよく整備され登山者も多く、そんな心配は全くなく安心して歩けた。 |