初めて、ユーマックスの奥多摩登山セミナーに参加した。今回のテーマは『登山のリスクと回避』川苔山に登りながら、教えてもらうことが出来る。今回私たちのほかに、ユーマックスの湯谷社長の特別参加もあり、合計6名になった。 |
今年の春に屋久島でご一緒だった、Yさんが来た。屋久島では御主人にサポートしてもらっての参加だったが、今回は見違えるように足取りも軽かった。 |
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雲取山を目標に頑張ってトレーニングしていたそうだ。山が好きになると、みんなどんどんレベルアップしていく。 |
川苔山は5年程前に、一度登ったことがあるが、そのときは登るのに精一杯で殆どまわりの景色を楽しむ余裕もなかった。 |
今回は少し体力もついて、楽しみながら登ることが出来た。 |
沢を渡る |
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奥多摩駅に集合し、日原鍾乳洞行きのバスを川乗橋で下車。 |
ここから細川橋までは林道歩きになるが、数年前の台風で崖崩れがあってからは、車は通行止めになっている。ウォーミングアップにもなる緩やかな登り。 |
紅葉 |
足毛岩 |
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周りの山々の紅葉もまだなかなかきれいだ。カラマツの林は黄金色に染まり、川沿いのカエデは真っ赤に燃えている。 |
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細川橋を渡ると、登山道に入る。 |
しばらくは谷沿いを行くが、小さな滝があったり、川は深いところはエメラルドのようなグリーンでとてもきれいだ。 |
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百尋の滝 |
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屋久島で”千尋の滝”を見てきたが、やはり千と百の違いはある。数年前の落盤で変わってしまったのか、昔より趣がなくなったそうだ。 |
所々木の橋がかけてあり、右に左に沢を渡る。 |
少し広くなったところで休憩を取る。歩き始めて1時間半。百尋の滝まではもう少しだ。 |
この辺りから急に傾斜がきつくなってきた。登りに3時間半かかるため、火打石谷の河原で、行動食をとる。 |
百尋の滝は奥多摩を代表する滝の一つと言われ、水量も豊富で落差20mもあり、見ごたえがある。 |
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百尋の滝 |
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少し登ると、以前きたとき迷った分岐点。ここで地図を広げ、皆で悩んだ記憶がある。今回は着いていけばいいので安心。 |
川苔山を巻きながら左の道を行く。ちょうど一人で下りてきた女性が、先頭を行く三島さんに『この道を下るとどこへ出るのですか』と尋ねている。『地図くらい持ってきてほしい。下調べもなく来るから事故がおきたりするのだ』と嘆いていた。 |
最後の急坂を登ると無人の小屋の前に出た。以前は茶店を開いていたそうだ。一応トイレがある。 |
川苔山頂 |
ここから山頂までは後一息。 |
葉をすっかり落とした尾根は、見晴らしがよく気持ちがいい。 |
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ここまであまり登山者に出会わなかったが、川苔山山頂は結構賑わっていた。 |
気温が高いせいか富士山がちょっと霞んで見える。奥多摩の主な山は殆ど望むことが出来、私たちも教わりながら、山座同定を楽しんだ。 |
特に、去年登った雲取山が目の前に見えるので、感慨もひとしお。 |
温かいおでんをご馳走になり、遅めのランチにした。 |
鳩ノ巣駅に向かう |
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初ヘッドランプ |
下山は鳩ノ巣駅に向かう。急な下りが続く。 |
舟井戸辺りまでは明るい雑木林だが、これからが果てしなく長い杉林が続く。 |
秋の日は短く、薄暗い林に日の光が斜めに射し込み、もうすぐ日が落ちる。こういうときに先を急ぐと怪我をしたり、道に迷ったりするそうだ。 |
大根ノ山ノ神に着いたときは日はとっぷりと暮れ、初めてヘッドランプをつけて歩くことになった。 |
大根ノ山ノ神 |
今回はこれも予定に入っていた。 |
意外に明るく、足元もはっきり見える。男性が二人ついていてくれたので心強いが、暗い道を女性だけで歩くのはやはり怖い。 |
常に早発ち、早帰りは心がけておいた方がいいとも言われた。7時間あまりの長い行程は、久々に歩いた充実感と、快い疲れを残して、無事終わった。 |