多摩川の最初の一滴を求めて |
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4年前に行った時は秋晴れの紅葉真っ盛りだったが、今日は朝から曇り空。 |
連休の混雑を避け、家を6時に出る。8時過ぎに作場平PK到着、もう9割ほど停まっていた。 |
東京都水道局が管理しているだけあり、登山道もトイレも整備されている。フカフカで気持ちのよいカラマツ林を歩き始める。 |
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登山口(カラマツ林) |
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若者二人はほとんど山歩きなどしていないのに息も切らさず1、歩くのが速い。一休坂の急登にさしかかると私は、一人遅れがち。。。 |
ミルクを流したような霧で、幻想的な雰囲気に。 |
沢を渡り、沢沿いに登ると、水場があった。 |
霧の一休坂 |
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美味しく冷たい水を汲む。気温10度。休むと寒い。 |
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ふもとでは桜やモモ、ミツバツツジが満開だった。この辺りはまだ桜もつぼみだった。 |
広場の焚き火で暖まり、笠取小屋のベンチで一休み。 |
ここからは展望がよければ大菩薩、富士山が大きく見えるはずなのに、今日は全く展望なし。 |
小屋の裏の尾根を登る。雁峠への道を分け、一登りすると”小さな分水嶺”がある。 |
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美味しい水場 |
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小さな峰は「荒川」「富士川」「多摩川」の3つの河川の分水嶺になっている。 |
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霧はますます濃くなり、雨がポツポツ落ちて来た。
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この辺りから山頂直下の急登が見えたはずだが、真っ白で何も見えず。 |
「この上が山頂でしょうか?」降りてきた登山者に尋ねると、そうだと言う。足元しか見えない急登を黙々と登ると、いつのまにか山頂に着いてしまった。 |
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分水嶺 |
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「台風の実況中継のようだわ。」とRuriちゃん。立っていられないほど強い風。 |
山頂はシャクナゲがとても多い。5月末から6月初めは満開になるので、多くの登山者で賑わうそうだ。展望を楽しみながら、シャクナゲが見られる頃がよさそうだ。 |
記念写真を撮っただけで、早々に下る。 |
強風の笠取山頂 |
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急坂を下りきったところにちょうど手ごろな丸太がテーブルと椅子のように置いてあったので、ランチにすることにした。 |
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多摩川の最初の一滴”水干”までは15分足らず。 |
今日は寒いので、暖かいラーメンとお汁粉がとても美味しかった。 |
岩の間から水が染み出ていた。東京湾まで138kmの立て札がある。ここから始まる流れが奥多摩湖にそそぎ、東京湾までのなが〜い旅に出るのだそうだ。 |
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水干(多摩川の最初の一滴) |
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笠取小屋まで戻り、ヤブ沢峠経由で作場平まで戻ることにした。 |
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幸い雨は山頂辺りだけで、ほとんど降られずにすんだ。
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こちらの道は右から左から流れが集まってくる。鮮やかな緑色に輝く苔がとてもきれいだった。
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この清らかな流れが、直接家庭の水道に届いたらうれしいのだが。 |
二人共、久々の山行で、天気も悪くちょっときつかったかなと思ったが、なかなかの健脚ぶりだった。 |
多摩川源流 |