平成19年8月20日(月) |
山頂は大パノラマ |
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5時の朝食をすませ、外に出てみると雲の中から日が昇り、笠ヶ岳山頂を赤く染め上げていく。槍・穂高も薄い雲の中から姿を現し始めた。今日も天気はよさそうだ。 |
一晩寝たら私の体調はすっかりよくなり、往復30分で行けるというので、やっぱり山頂を踏むことにした。 |
チャーリー、ゆうちゃん、クマさんが同行してくれた。(チャーリーは3回も登った。) |
tamiさんとdhizuさんは、時間がかかるからと一足先に出発した。 |
笠ヶ岳登頂5:50 |
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山頂の祠 |
笠ヶ岳山頂にて(4人揃って記念撮影) |
槍ヶ岳から朝日が昇る |
岩場のペンキマークをたどって20分。思ったより広い山頂には祠があった。5時50分笠ヶ岳登頂。槍の後ろからまぶしい日の光が射しはじめた。北西には御嶽山、その後ろには白山も見える。 |
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南東側のケルンが積んであるところが山頂で、標識があった。南に目をやると、なんと富士山が見える。その手前には南アルプス甲斐駒ケ岳・・・。幾重にも連なる山並。雲海の中からはくっきりと乗鞍岳の姿も。北アルプス白馬岳方面もすっきり見えてきた。日本中の山々が見られるような、そんな気さえしてくるダイナミックな展望。 |
先客の男性が、影笠が見えると教えてくれた西側を見ると、雲海に青く、くっきりと三角形のシルエットを写す、影笠ヶ岳まで見えた。 |
山頂を踏むだけのつもりが、あまりの大パノラマに長居をして、名残惜しみながら山頂を後にした。 |
影笠ヶ岳 |
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小屋に戻り、ザックを背負ってtamiさん達の後追う。 |
抜戸岳へと続く稜線が、天然公園のように美しく、ハイマツの緑が目にも清々しい。気分がよいとこうも違うものだ。 |
時々振り返って見ると、雄々とやさしく、両腕を広げて静かに見守ってくれている笠の姿があった。もう一度カメラに収める。 |
昨日休憩した笠新道分岐の手前で、先発隊に追いついた。小休止の後、分岐を尾根の上まで登る。 |
雲ひとつない青空に笠ヶ岳が聳える |
笠に別れを告げ、これから笠新道を下る |
ここからが、北アルプス有数の急登という笠新道になる。 |
尾根上に立つと、目の前には穂高連峰から槍ヶ岳までの岩屏風のど迫力が迫る。穂高に向かうように、急な岩場を下っていく。最初から覚悟ができていたからか、思っていたより歩きやすい。(私の場合、事前の覚悟が出来ているかどうかで、疲れ方が違ってくる) |
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岩場の間にもお花畑があり、まだたくさんの花が咲き、目を楽しませてくれた。(笠ヶ岳の花畑はこちら) |
高度を下げていくと、笠ヶ岳の姿もどんどん小さくなる。 |
岩とお花畑の急登を下る |
槍ヶ岳から穂高連峰 |
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カールの底に近づくと、涸れ沢と登山道の見分けがつかなくなり、一度間違えてしまった。 |
杓子平着8時50分。大休止を取る |
しばらくは、潅木と草地のお花畑が続き、いよいよダケカンバの急降下となる。ところどころに標高を示す標識がでてきた。登りの登山者と出会うが、皆、この傾斜は相当きつそうだった。 |
tamiさんの体力は限界となり、リーダー達が荷物を分散し、空身で下ることにした。 |
時々浮石はあるが、それほど歩きにくいわけではなく、ここを下りに使ったのは正解だった。 |
今回の笠ヶ岳のコースを決めるにあたり、リーダーはいろいろ悩んだようだ。年齢差も大きく、経験も違うグループなので、なるべく負担にならないようにと、登りに鏡平経由で、弓折岳からの縦走。下りは急登だが、一番時間が短縮できる笠新道を選んだ。 |
杓子平(笠ヶ岳は小さく) |
ヘリコプターが何度も飛んでいる。穴毛谷のガレ場に崩れ止めのアスファルトのようなものを流していた。 |
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最後はブナ林の九十九折、バスターミナルが見えほっとする。やっと長い急坂を下りきる。 |
小屋を出てから7時間45分。全員無事下山できた。残るは左俣林道歩き1時間。ここでも元気なチャーリーが駐車場まで先に行き、バスターミナルまで車をもってきてくれた。 |
ひがくの湯で、ゆっくりと温泉に浸かり3日間の疲れを癒した。今までの親戚山行の中で一番きつかったが、一番天気もよく、素晴らしい展望を手に入れることが出来た。お風呂上りにおそばを食べながら、もう来年の計画など話し合った。みんな満足感いっぱいの顔をしていた。 |
私も心配していた膝痛も、念のためサポーターもしたが、グルコサミン効果か、痛まずにすみとってもうれしい。暑さ対策が今後の課題だ。 |
無事下山しました |
photo by yuko/kuma/yukky |