今年で9年目となる同期会山行は、1日目は飯士山に、そして2日目に越後の名峰巻機山に決まった。私はどちらの山も初めてで、巻機山はいつか行ってみたいと思っていたのでとても楽しみだ。 |
八王子登山学校の同期生だが、私はその落ちこぼれ。10ヶ月あった講習も事情で後半は出席できず、沢や岩はやっていない。 |
年齢もまちまちだが、年2回の山行は同窓会のように懐かしく、すぐに打ち解ける。今回は頼もしい先輩達の参加もあり、総勢21名となった。 |
湯沢に差しかかると、高速道路右側に容のよい山が見えてきた。斜面はスキー場になっている。これが上田富士と言われる飯士山だった。 |
足慣らしハイキング? |
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メインは明日の巻機山なので、今日は軽い足慣らしということだった。 |
なだらかなスキー場のゲレンデを登る。夏の暑さが戻り、これが一番暑くて辛かった。 |
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舞子高原後楽園スキー場 |
飯士山登山口 |
飯士山はコースが7ルートくらいあり、西側のスラブ帯の岩尾根、岩っ原スキー場から上る比較的楽なコースなどあるそうだ。私達は北側の舞子高原スキー場から登る。 |
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登山口からは魚沼コシヒカリの黄金色の水田が広がる。すでに刈り取られている田んぼもあった。 |
A班が登山口に着いた時、鹿がいたそうだ。 |
ここから登山道を登る。 |
鹿さん、こんにちは(photo by y) |
魚沼の水田地帯 |
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尾根に出ると、飯士山が見えてきたが、まだまだ遠い。 |
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尾根上は風が気持ちよい。空は夏空だが、やっと秋の気配。 |
登山道に入ってからは、イワウチワの大群生地が続く。これは春が楽しみ。やはり雪国の山はスケールが違う。カタクリやシャクナゲも多い |
そうだ。 |
尾根上を飯士山へ向けて |
雨宿りの松 |
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スリル満点 |
雨宿りの松を過ぎると、ヤセ尾根に出た。両側が切れ落ち、けっこう高度感がある。 |
次は鎖とロープの急登。トラロープはちょっと心もとない。周りの木にしがみつきながら登る。 |
右が飯士山 |
ヤセ尾根、岩場が出現 |
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朝まで雨だったのか、足元が濡れている。 |
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何度か鎖場を登ると、今度は更に急な鎖場。岩は苔むし滑りやすく長い。 |
ここをクリアしても、更に頂上直下にもっと急な登りがあるそうだ。 |
鎖場が続く |
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A班が降りてくる(赤丸) |
前を行くリーダー達が相談し、大勢だし、明日がメインなので無理はやめよう。今日はここで撤退する、ということに決まった。980m地点だったので、あとほんの少しだが皆納得した。 |
長い鎖場では、ロープ確保で下った人もいたそうだ。 |
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後は、途中でお弁当を広げのんびり下った。予定より早く下山。 |
明日登る巻機山、その向こうには八海山の荒々しい姿も見られた。 |
飯士山は足慣らしハイキングどころか、とても大変な山だった。でも、展望のよい山だそうなので、いつか山頂を踏んでみたい。 |
温泉で汗を流し、民宿「上田屋」へと向かう。巻機山の麓にある民宿は、自家製野菜を中心の料理もおいしく、家族皆でやっている気持ちのよい宿だった。 |
巻機山 |
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9月23日(日) |
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昨夜から降る雨は強くなる一方で、4時半に起きたもののどうするかミーティングを開くことにした。一人づつ意見を出し合い、やめた方がいいという意見多数で、結局山行中止、観光に変更になった。 |
出発まで、先輩達がロープワークやツェルトの使い方の講習会をしてくれた。 |
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雲洞庵(photo by u) |
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雲洞庵や鈴木牧之記念館、牧之通りの町並み散策をして、最後に道の駅で買い物をし早目の帰宅になった。 |
牧之通り |
飯士山(道の駅より) |
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結局二座とも山頂を踏むことはできなかったが、やはり登るなら天気の日を選びたい。下見は出来たので、いつかきっとリベンジしたい。最近宿題が多い。 |