怪しい天気 |
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9月に入っても、ずっとカンカン照りの日が続いていたのに、皮肉なことに今日の天気は雨模様。 |
まだ雨は降っていないので、予定通り5時半にかわくぼ荘を出発した。 |
行程が長いので、朝食とお昼はお弁当にしてもらった。食事が美味しい宿なので、朝食が食べられないのは残念だが、お弁当も美味しかった。 |
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かわくぼ荘出発(photo by I) |
御池駐車場 |
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晴れ男VS雨男 |
御池駐車場に着くと、心配していた雨がポツポツ落ちてきた。今日は、晴れ男のクマさんと、雨男の2Fさんのせめぎ合いになりそうだ。ザックカバーとスパッツをつけ、2グループに分かれ出発。 |
駐車場の一番奥に登山口がある。尾瀬への入山者のカウンタが設置してある。 |
御池登山口 |
樹林帯へと進む |
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まずは、木道を歩き、樹林帯に入って行く。すぐに狭い岩場の急坂が始まる。ぬかるみや、滑りやすい岩に注意しながら、ぐんぐんと高度を稼いでいく。 |
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展望のない樹林帯だが、ブナやシラビソの大木が出てくると、少し傾斜が緩む。 |
秋山は花は少ないが、真っ赤な実をつけた植物がたくさん見られた。 |
第2グループには、強い味方の花博士がいる。 |
まずは急登から |
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博士のレクチャー |
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秋の実いろいろ |
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つやつやのグミのような実はタケシマラン。シラタマノキはつぶすとサロメチールの匂いがする。コケモモは摘んでジャムにしたいほどたくさん実をつけていた。 |
写真は撮れなかったが、野生のブルーベリーも紫の実をいっぱいつけていた。一つ口に入れてみたら、すっぱ~い。 |
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アカモノ |
ゴゼンタチバナ |
ガマズミ |
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シラタマノキ |
タケシマラン |
ツルコケモモ |
広沢田代 |
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ツゲの木が見られると、高層湿原が後退している証拠だそうだ。博士のレクチャーを受けながら進む。 |
ちょうど1時間登ると一気に視界が開け、地塘が点在する広沢田代湿原が広がる。 草モミジは少し色づきはじめている。 |
なだらかな木道歩きで、息を整える。 |
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広沢田代の地塘 |
広沢田代(photo by I) |
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湿原を過ぎると、また悪路の階段と急な登りになる。樹林帯を過ぎると、眼下には広沢田代、御池駐車場が見える。会津駒ケ岳は雲に覆われている。 |
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2グループの後3人(私を含む)が、少し遅れ気味。でもこの程度なら焦ることもない。写真を撮りながらゆっくり上った。 |
泣き出しそうな空だが、この分なら、なんとか山頂まで行かれるか。 |
悪路の登り |
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はるか下には広沢田代が見える |
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熊沢田代 |
さらに1時間近く登ると、熊沢田代がすり鉢状に広がる。木道を挟み、二つの大きな池がある。周りはキンコウカの穂で、黄金色の絨毯を敷き詰めている。 |
ここで雨が強くなり、久しぶりの雨具を着る。 周りは真っ白で、展望は全くなくなる。 |
熊沢田代 2グループ |
キンコウカ |
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こんな天気なので、登山者も少ない。 |
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また一段と急斜面になる。 |
火山の名残を残す、赤い地層部をトラバースし、石がごろごろし歩きにくく狭い登山道を1時間ほど登る。 |
シャクナゲやハイマツの道を、左に左にと上っていくと、大きな岩がゴロゴロした俎嵓(マナイタグラ)に着いた。 |
熊沢田代を振り返って |
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アザミとミヤマセンキュウ咲くガレ場 |
俎嵓(マナイタグラ) |
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天気が良ければ見えるはずの、尾瀬沼も会津駒ケ岳もすっかり雲の中。雨は強くなり、風も出てきた。寒い。 |
最初に登って行った若者グループが、柴安嵓には行かずに下山していった。 |
リーダーが、この先どうするか訊ねるが、誰も止めようと言う人はいなかった。 |
ここまで来たら、山頂を踏みたい。 |
俎嵓の祠 |
俎嵓にて 1グループ(photo by I) |
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燧ケ岳登頂! |
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一度下って、上ると20分ほどで燧ケ岳登頂。柴安嵓(シバヤスグラ)というが、標高がこちらのほうが高いので、燧ケ岳の標識がある。 |
リーダーが、向こうが尾瀬ケ原、その向こうが至仏山、こっちが平ヶ岳と何も見えない中説明する。 |
寒いので、ランチタイム15分で下山。 |
燧ケ岳(柴安嵓)登頂 |
おにぎり一つ食べるのも大変だった。 |
燧ケ岳全員集合(photo by hakase) |
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全員無事下山 |
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クマさんの晴れ男パワーが足りず、あいにくの天気だったが、無事に燧ケ岳に登頂できた。 |
下山は、急な岩場と、滑りやすい木道に足を取られ、半分くらいの人が滑って転んだ。でも、怪我人もなく無事下山できほっとした。 |
展望もなく、雨だったので予定よりだいぶ早く下山出来た。 |
下山開始俎嵓へ |
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右 燧ケ岳裏林道・左 燧ケ岳へ |
アルザの尾瀬の郷で冷えた体を温め、帰路についた。 |
御池コースは、途中に、尾瀬ケ原とは違う二つの大きな高層湿原が見られ、なかなか歩きがいのあるコースだった。 |
大変だったが、雨でも楽しい仲間と歩けたことのほうがうれしかった。でもいつか、やはり山頂から大パノラマを見てみたい。他のコースも魅力があるし、違う季節にもチャレンジしてみたい。 |
同期会の皆さんお疲れ様でした。今回行かれなかった方達、次回はぜひ一緒に歩きましょう。 |
来年は、博士、シャベイさん(田部井さん似でおしゃべり好き)、他2人の方が世話人を引き受けてくれた。楽しみにしています。 |