5月28日(金)  |
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初めての素泊まり体験 |
シロヤシオ咲く丹沢へ、今回初めて山小屋素泊まりのため、皆シュラフ、マット、食料、水など13〜14キロになったザックを背負って歩く。 |
アップダウンが多く地図にも健脚コースとあるので、歩きとおせるか不安だ。目的のシロヤシオもネットで調べると、24日が満開だったとか・・・ |
去年までは出ていた橋本からの路線バスが廃止になり、タクシーで平丸へ向かった。 |
料金は電話で問い合わせたより高く、7000円近くなった。 |
平丸登山口 |
地元野菜売りのおばさんにトイレを借り、登山口を確かめ少し先の橋の手前を左に入る。 |
いきなり雑木林の急登が始まる。変化の無い急坂を黙々と登る。 |
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初めての13キロのザックは肩に食い込むように重かったが、それより急坂を登ることに一生懸命になっていると、それほど重さを感じなくなってくるから不思議だ。ザックが重いとストックを使った方が楽なことがわかった。
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ギンリョウソウ |
ササバギンラン |
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北側から登る場合はもう少し先の東野か、手前の焼山登山口が東海自然歩道になっていて一般的のようだ。 |
このルートはあまり歩かれていなかった。足元に珍しいギンリョウソウが群生していた。 |
今日は標高差1300m登るが、登山口から2時間あまりで750mを登ると、やっと広く明るい東海自然歩道にでた。 |
東海自然歩道分岐 |
さすがよく歩かれているようで、整備された緩やかな道ですこしほっとする。
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黍殻山(きびがらやま)を巻いたところにベンチがあり、お弁当を広げた。まだまだ先は長いので、あまりゆっくり休んではいられない。 |
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雑木の間から、去年クリスマスツリーを見に行った宮ヶ瀬湖が望める。この辺り花は少なく、所々に咲くレンゲツツジが鮮やかだ。 |
少し先の登山道を下ったところには、広場にこぎれいな避難小屋があった。 |
途中東野からの道を合わせ、八丁坂を登ると植生が変わり、ブナが多く見られるようになった。 |
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レンゲツツジ咲く |
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巨大なブナが聳えるところにベンチがあり、ここが姫次かと思ったが、もう少し先の開けた展望のよい所だった。 |
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姫次は神奈川の美林50選に選ばれているだけあり、美しいカラマツ林が広がる。西側の展望がよいそうだが、だんだん雲が多くなり残念ながらほとんど見えない。 |
ここで東海自然歩道と別れ、今日はじめての急な下りを原小屋平へと向かう。 |
原小屋平を過ぎ、登りにさしかかるととても気持ちのよいブナの森になった。 |
姫次 |
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奥多摩の山は、杉林が多く昼間でもうす暗いところが多いが、丹沢はまた違う。だんだん疲れてきていたので、マイナスイオンをがいっぱいのブナの森は、身体の中から元気になる気がする。 |
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皮がむけたようなヒメシャラの木も多い。一面にコバイケイソウの緑のじゅうたんもあった。 |
足元に白い花びらが落ちている。シロヤシオは今年は花が早かったのか、散っているものが多い。やはり遅すぎたのか。 |
交通の便が悪いこのコースは人気がないらしく、今日はじめて二人の登山者に出会った。 |
ブナの森 |
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高度を上げるにつれ、ガスが濃くなってきた。風が強く、木々についた水滴が時々飛び散ってくる。
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シロヤシオは花が終わりかけると浅緑色の葉が目立つようになる。トウゴクミツバツツは濃い霧の中でも紫色が鮮やかに映える。 |
山頂近くになっても、残念ながらシロヤシオは盛りを過ぎていた。それでもきれいな花を見つけては喜び合って写真に収めた。 |
霧の中に咲くトウゴクミツバツツジ |
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特にクラは初めて出会う清楚な花に、感激も大きかったようだ。天皇家の愛子様のお印に使われているだけあり、とても気品のある美しい花だ。 |
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頑張ろうと励ましあう。だが、この400mの長かったこと。なかなか着かない。風はますます強くなってきた。 |
登山道は整備された階段になってきた。 |
私は久々の長丁場なので、しっかりサプリメント(アミノ酸)を飲んできた。飲んだときと飲まないときでは明らかに違いがわかる。やはり疲れ方が違う。 |
山頂まで400mの標識。後もう少し。 |
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シロヤシオ |
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小屋の屋根が見えた!蛭ヶ岳山荘到着16:00。.辺りは真っ白で風が強い。小屋の中はストーブが炊かれていた。 |
蛭ヶ岳山荘で初めての自炊。混まないうちに早めに夕食の準備。レトルトカレーを作った。金曜日だが、小屋は思ったより人が多い。飲み水はなく、手や顔を洗うのは、雨水をタンクに貯めてあるものを使う。3人で持ってきた水を大事に使った。 |