中ノ岐林道を行く |
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宿をまだ暗いうちに出発し、中ノ岐林道を走る。途中から悪路になり道幅も狭い。よほど慣れている人でなければ運転できない道だ。 |
朝食はバスの中で食べないよう注意された。酔い易くなるようだ。 |
夜が明ける頃、登山口に着いた。 |
中ノ岐登山口 |
沢を渡る(photo by h) |
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沢を渡ると、すぐに急登になる。段差のある激しい急坂が続く。 |
雪渓が見えた。 |
五葉松辺りが小広く、朝食休憩をとる。地図ではほんの少しなのに、1時間40分もかかった。 |
急登続き |
五葉松 |
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ガマズミ |
ゴゼンタチバナ |
ハリブキ |
だんだんガスに包まれてきた。赤い実が少し元気をくれる。 |
先週、大菩薩を歩いておいてよかった。 |
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それでもゆっくりペースの女性の後ろでは、♫ヤッホーヤホホッ~♪と余裕の歌声。昨夜あんなに飲んだのに、皆強い! |
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段差のある登り |
急登終了まであと1時間 頑張ろう! |
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今日は雨の心配はなさそうだが、展望はない。やっと少し開けたところから、山並みが見えた。 |
登山道が荒れていると聞いていたが、ひどくえぐれていたり、木の根につかまりよじ登る所もあった。 |
雲が切れた |
オヤマリンドウ |
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玉子石へ |
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やっと森林限界に出た。木道になり一気に開けた。 |
展望が良ければ日光連山、尾瀬や会津の山々が大パノラマだそうだが、あいにく真っ白、展望なし。 |
どっこいしょっと |
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玉子石分岐 |
分岐から玉子石までは少し登り、5分程だ。まんまるの玉子石に着く頃には青空が広がり、陽射しがまぶしくなってきた。 |
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来た道を戻り、高層湿原の中の木道を歩き、姫ノ池へと向かう。また雲の中に入る。 |
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玉子石と地塘(photo by u) |
玉子石 青空 |
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丸くたおやかな高層湿原 |
霞む平ヶ岳をバックに(photo by u) |
地塘 |
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ブルーベリー |
イワショウブ |
タテヤマリンドウ |
夏の盛りには高山植物が咲き乱れ天上の楽園となるそうだ。紅葉にはまだ早く、花も少ない。わずかにタテヤマリンドウやイワショウブが見られた。 |
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姫ノ池 |
鏡のような姫ノ池は、吸い込まれるように青い。草モミジが少し色づき始めている。 |
鷹ノ巣登山口を3時に出てきた、という男性がいた。 |
右折して山頂へと向かう。 |
姫ノ池分岐 |
姫ノ池 |
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木道からオオシラビソの林を抜け、緩やかに上るとチシマザサと灌木の中に平ヶ岳山頂がある。 |
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短縮コースとはいえ、長く急な道のりを皆よく頑張った。 |
木道の広くなった所でお弁当を広げる。宿のおにぎり弁当は、地元魚沼コシヒカリ。 |
ガスに包まれた山頂へ |
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平ヶ岳(2141m) |
満腹になったところで下山。バスとの待ち合わせがあるので、あまりゆっくりもできない。 |
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山頂から下り、水場を通って玉子石分岐へと向かう。 |
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平ヶ岳登頂!(photo by u) |
水場を経て、玉子石方面へ |
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雄大な山頂を後にし、上って来た急坂をガンガン下る。 |
下山途中、足がつった人がいたが、皆事故もなく無事バスの待つ登山口に着いた。 |
ハクサンフウロ |
下山 (photo by u) |
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平ヶ岳は2度目という仲間が、平ヶ岳のよいときはこんなものではないので、再挑戦してください。と言っていた。でも私は、もう十分満足。 |
林道は、朝は暗くてわからなかったが、水が流れている所ある。行きはよくても帰りに雨が降り、2~3時間足止めされたこともあったそうだ。 |
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途中のきれいななめ沢で、休憩をとってくれたので河原まで降りた。深田久弥は登山道がない頃、この沢を登り平ヶ岳に登ったそうだ。 |
宿に着き、入浴後お蕎麦を頂き帰路に着いた。 |
帰りのバスではまた後部座席で賑やかに宴会が始まった。皆、登頂出来たうれしさで話も弾む。 |
そんな時、私の携帯に突然の母の訃報。元気だったのになぜ?どうして?いろいろなことが頭を駆け巡る。こういうことは突然やって来る。平ヶ岳は忘れられない山になった。 |
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