シロヤシオをを求めて |
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5月23日に凸凹チームのメンバーが、西丹沢から檜洞丸へ行ってきた。私は用事があり、参加できなかったが、花はちょうど見ごろだったそうだ。 |
私は、9年前の素晴らしい花の年に、初めてシロヤシオと出会い、すっかりとりこになっていた。 |
友人が4年前に裏丹沢から登った時の詳しい行程表をもらってあったので、同ルートで登ることにした。大変だと聞いていたので、友人夫妻より30分早く出発した。 |
多摩方面から行くと、西丹沢に行くより、ずっと近い。ただし、交通の便が悪いので車でないと無理かもしれない。 |
日影沢橋を渡ってすぐ右折すると、とても入りにくい神ノ川ヒュッテと駐車場がある。 |
日影沢橋・神ノ川(トイレ) |
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杉林の急登 |
ふもとから見上げると、檜洞丸らしき山頂がくっきり見える。 |
トイレ脇の林道を10分ほど歩くと、道路の左に標識があり、右の草に覆われわかりにくい階段があった。 |
急斜面の杉林は、おでこが斜面につきそうなくらいの傾斜で、フーフー言いながら登る。 |
早朝なので、空気は爽やかで、木々を抜ける風が気持ちよい。 |
登山口(注:林道の左側に標識あり) |
杉林の急登 |
1時間足らずで、林道を横切る。 |
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林道出会い |
フタリシズカ |
急斜面やっと半分 |
緑豊かなブナの森 |
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右がブナの森、左が杉林の道になる。標識は完備していて、熊笹ノ峰まで○○キロと書いてあるが、まだまだ遠い。 |
2時間あまり、展望も花もない急登を登り続ける。途中壊れたベンチがあり、一息入れる。 |
やっと全体がブナの森になる。きつかった傾斜もゆるみ、少しほっとする。 |
気持のよい風に、汗がひく。 |
ブナの森 |
熊笹の茂るブナの森 |
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熊笹ノ峰大展望 |
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ほっとしたのもつかの間、またも急斜面。 |
”尾根に出る手前でミツバツツジと数本のシロヤシオ出現”と友人に聞いていたので、まだかまだかと登っていると、あった!少し散りかけたミツバツツジのピンク色。でも、シロヤシオは見当たらない。 |
途中で追い越したグループが「今年の花は10日早い」と言っていた。やはり凸凹チームが来たときが見ごろだったようだ。 |
大木のブナ |
熊笹ノ峰で迎えてくれたのは、富士山! |
富士を眺め一休み(熊笹ノ峰) |
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富士山とその下に芦ノ湖までよく見える。展望を楽しみ、中休止。気を取り直して、山頂まで40分の尾根を歩き始める。 |
今までの急斜面に比べたら、展望は良いし、トウゴクミツバツツジは見ごろだし、だいぶ楽だ。 |
でも・・・肝心のシロヤシオはほとんど見当たらない。 |
檜洞丸までもう少し |
ドウダンツツジ満開 |
クマさんは初めてみる花なのに・・・ |
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地面に咲くシロヤシオ 残り花 |
コバイケイソウとまだまだ続く階段 |
(画像クリックで拡大) |
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地面に咲くシロヤシオ |
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シロヤシオのトンネルはおろか、残っている木はほとんどない。茶色くなりかけた花が付いている木があるくらいで、今回は遅すぎた。地面は真っ白だった。 |
以前は6月初めくらいが見ごろだったが、最近は早くなっているようだ。残念ながら清楚なシロヤシオの姿は見られなかった。 |
その代り、トウゴクミツバツツジは見頃で、鮮やかなピンクが美しい。 |
雲ひとつない富士山とミツバツツジにうっとり。 |
トウゴクミツバツツジと富士山 |
ヤセ尾根と山頂直下の急坂 |
最後の急坂を登ると、広い山頂に着いた。ちょうど3時間半の登りだった。 |
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満開のトウゴクミツバツツジ |
やっと着いた!(檜洞丸山頂) |
檜洞丸登頂 |
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恐怖の下山コース |
山頂は人が少なかったが、休んでいると、平日なのにどんどん登ってきた。人気の山だ。 |
下山コースは来た道を戻るか、犬越路にするか迷った挙句、チャレンジしてみることにした。 覚悟を決め、11時下山開始。 |
熊笹ノ峰まで戻り、犬越路へ向う。 |
ゆっくりランチをして、青ガ岳山荘のトイレへ行く(\50)。目の前に蛭ヶ岳が大きい。 |
ここからは、下りと思わない方がよい。、アップダウンがきつく、鎖、梯子、やせ尾根の連続と聞いていた。 |
ツツジコースの木道や、山頂付近も歩きまわったが、シロヤシオはほとんど残っていない。 |
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青ヶ岳山荘 |
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最初は気持ちの良い尾根歩きだったが、すぐに最初の鎖場出現。行きかう人も少ないので、ゆっくり、慎重に下る。次には梯子。後ろ向きに下ると難なく降りられた。ストックは縮め、3か所の鎖場と、2か所の梯子をクリアできた。 kumaさんも、このくらいなら何とか大丈夫だそうだ。 |
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目の前に大きな畔ヶ丸の姿、ここもいつか行きたい山だ。→ |
友人は結構楽しいコースと言っていたが、変化に富み過ぎ、写真を撮る余裕もなかった。1時過ぎに、やっとのことで犬越路到着。避難小屋は新しくきれいだった。(トイレあり) |
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一息入れ、膝サポーターを着け、神ノ川に向け下る。、ガレ場の多い斜面は、歩きにくい。落石注意!の標識が多い。 |
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きれいな沢を、何度か渡る頃には、傾斜も緩み、一安心。神ノ川ヒュッテ到着2時20分。 |
車のフロントに「管理人に駐車料金を払うように」の紙がはさんであった。見渡したが、管理人の姿はなく、誰もいない神ノ川ヒュッテの受付に、 紙に石を乗せ、300円置いてきました。わかりましたか〜? |
犬越路避難小屋 |
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神ノ川ヒュッテへ向け下る |
これで花がよかったら、いうことなし。変化に富み、十分歩きがいのあリ過ぎる檜洞丸山行でした。花がだめだった分、早く帰宅できた。 |