源次郎岳(1476m)日川尾根
-genzirodake-
   2012年08月16日(木)
行 程(4時間35分) 
八王子 6:57(JR甲府行き)
甲斐大和 8:01~8:10発(バス上日川峠行き)
上日川峠 8:51~9:10
中日川峠 9:55
NTTアンテナ 10:35~11:05(休憩)
下日川峠 11:20
源次郎岳分岐 11:45
源次郎岳 12:05~35(ランチ)
源次郎岳分岐 12:55
嵯峨塩林道 13:15
嵯峨塩温泉 13:45~15:21発(バス甲斐大和行き)
交通費:JR(八王子⇔甲斐大和\950×2 +BS1000+600  温泉:\500  甲斐大和 15:45~15:51発
メンバー:凸凹女子会・・・3名   八王子 17:06 
オリンピックも終わり、猛暑続きの8月も半ば過ぎ。近場で涼しい所へ行きたい。と、浮かぶのは大菩薩
去年は何度も大菩薩に行き、その時会った人から源次郎岳日川尾根の話しを聞いた。それまで知らない山だったが、いつか行ってみたいと思っていた。
マイナーな山なので情報は少なく、塩山から恩若ノ峰とセットで登る人が多いようだが、私達は上日川峠までバスで行き日川尾根から源次郎岳にピストンする楽そうな計画にした。
甲斐大和の駅からのミニバスは、最近知れ渡って来たようで土日は4台も出たそうだ。今日は平日(旧盆の時期)でも混み合っている。私達と同じ電車で来た人は皆座れなかった。
登山口が見つからない?
上日川峠に着くと、やっぱり別天地。涼しい~~。
駐車場の南に登山口があるというので、探してみたがが見つからない。仕方なく長兵衛小屋の人に聞くことにした
上日川峠(ロッジ長兵衛) 日川尾根登山口
小屋のお兄さんが出てきて、詳しく説明してくれた。小屋の前に石丸峠・展望台とY字なっている道がある。そこを展望台方向へ行くと、ここからは見えない駐車場のところで、道は左へカーブしているがそのまま行かないように、そこに右へ入る登山口があると念を押された。 
「一人なんですか?」「いいえ、3人です」「ルートは?」「日川尾根から源次郎岳に行き、嵯峨塩鉱泉に下ります」「クマ除け鈴持ってますか?」「はい、鈴も笛も持ってきました。クマ出るんですか?」「クマの居る方へ向かって行くんですから」「えっ~~~!」「気をつけて行ってきてください。わからなくなったら無理に進まず、必ず引き返してください」・・・(私とお兄さんの会話)
私がよほど頼りなかったと見え、小屋のお兄さんにずいぶん心配かけてしまった。でも、ちょっと心配。。。 
登山口にはちゃんと標識もあり、踏み跡もしっかりある。
でも歩く人は少なそうで、笹が登山道を覆い尽くしているところもある。朝露で靴やズボンが濡れる。
砥山林道がすぐ横を走り、大菩薩湖がきれいに見えた。
林道と大菩薩湖 笹茂る登山道
林道に出たら古い標識があったが、文字は消えていた。
標識は不明瞭で、道もわかりにくい所があるというので、皆いろいろ準備はしてきた。注意しながら進む。
林道を少し進むと鉄塔が見える。そこにも判読不能な標識があった。
ここが中日川峠らしい。 砥山峠(標識判読できず) 鉄塔
踏み跡に従い森の中へ入って行くと、木に源次郎岳への手製のプレートがあった。とても助かる。
笹は茂っているが、道案内のテープはたくさんついていた。
心配なので、時々笛を吹いたり、クマ除けベルを鳴らしながら歩いた。
中日川峠(森の中へ踏み跡あり) 森に入ると手製の標識あり
道は、緩やかにアップダウンを繰り返す楽な道が多く、森の中で日は遮られ涼しい。
今日はよい天気で、樹間から南アルプス方面や、小金沢連嶺がくっきり見える。 
樹間からアルプス展望 小金沢連嶺もくっきり
ドキッ!
前方に茶色の動物。鹿が3頭横切って行った。ドキッとしたが、クマでなくてよかった。
急坂が続くようになってきた。日川尾根の最高地点(1627.1m)付近かもしれない。
カラマツの森を行く マルバタケブキ
急坂を登りきると、巨大アンテナの建つ広場に出た。
ここまで快調に来たので、まだシャーベット状で冷たいフルーツゼリーを食べながら、ゆっくりティータイム。 
NTT無線中継塔 イケマ(ガガイモ科)
イケマと言う蔓性の植物が、ぼんぼりのような白い花をいっぱいつけていた。 
マルバタケブキの周りには、見たこともない美しい瑠璃色をした大きなが数匹飛び廻っていた。昆虫館もあるくらいなので、この辺りには珍しい昆虫もいるのかもしれない。そういえば途中のバス停で網を持った人が降りた。 
中継塔に続く道を行かなくても、ショートカットの道があるそうだが、わからなかった。
そのまま行くと、ゲートがある。ここは真っすぐ行かず、右の道へ折り返す。しばらく行くと、源次郎岳へのはっきりした標識があった。
下日川峠(ゲートを右へ行く) 源次郎岳の標識
更に進むと、林道から森の中への標識があった。
倒木も多く、乗り越えたり潜ったりしながら進む。
自然林の森はとってもいい気持ち。(でも熊が心配、時々笛を吹く。)
倒木 ダケカンバの大木
    源次郎岳分岐の標識があった。この分岐の方が、源次郎岳より標高が高いが、急坂をだいぶ下り、ロープがついた急登を登り返す。 
ブナの大木も多く見られるようになる。 
 源次郎岳分岐(1535m)  急登(ロープあり)  
  源次郎岳  
分岐から20分ほどで、開けた源次郎岳に到着。 
山頂は伐採されているが 、周りは木々に囲まれあまり展望はよくない。富士山南アルプス大菩薩方面を垣間見ることが出来る程度。 
源次郎岳(1476m)  暑いので、日影でランチタイム。   牛奥峠(山神、蛤岩)
さっきの分岐へ戻り、嵯峨塩方面へ下る。牛奥峠と書かれ、山神岩と蛤岩があった。     
嵯峨塩林道を横切ると、2011/08/14源次郎岳付近でクマに襲われた人がいたとの警告が出ていた。お~怖っ! やっぱりいるんだ。
   嵯峨塩方面へ(クマ出没の警告)  富士山
牛奥の畑が見えてきて、給水塔を過ぎると富士山の展望地がある。今日は少し雲がかかるが、V字谷の向こうに大きく富士の姿が見えた。久しぶりに見る富士山は、もうすっかり雪が消え黒い山だった。 
嵯峨塩に下るには、よほど注意していないと分岐を見落としやすい。富士山が見えたらすぐ左に入る。テープがあるが、倒木が通せんぼのようになり、迷ったがそこが分岐だった。 
    登山口に出ると、嵯峨塩温泉は目の前だった。
日川尾根と違い、源次郎岳から嵯峨塩登山口までは、わかりやすく道もよく踏まれていた。  
源次郎岳登山口   嵯峨塩温泉  
クマにも出会うことなく、道も間違わず歩け正直ほっとした。ほとんどが標高1500m前後の森を歩くので、とても気持ちよく涼しかった。心配してくれたロッジ長兵衛のお兄さん、無事行って来られました。
何度も前を素通りしていた嵯峨塩温泉は、日帰入浴は3時までだが、2時前に着いた私達は、貸し切り状態で檜風呂も露天風呂も満喫できた。趣のあるよい温泉だった。