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ここのところ初夏のような暑さが続いたが、標高の高い峠は肌寒いくらいだ。 |
いつの間にか出来た標識の向こうには、雲ひとつない富士山が裾野を広げる。雪もまだらになって来たようだ。今日は一日天気がよさそうだ。 |
大峠より |
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まさに「早起きは三文の特」。早く出て来てよかったね。 駐車場もまだ空いている。 |
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トイレ、身支度を済ませ、登山口へ。すぐに、御硯水という冷たく美味しい水場がある。 |
大峠PK |
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御硯水 |
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まさかのリタイア |
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30程歩いた所で、いつも一番元気なJさんが「気持ちが悪いので、この先無理そうだから二人で行ってきて。私は引き返すから。 」というが、もちろん一人で帰すわけにはいかない。大峠は交通手段がタクシーしかないので、それも気がかりだ。 |
この木の下で待っていてもらう |
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小金沢連嶺 |
相談の結果、雁ヶ腹摺山に行ったことのないSさんのために、二人で山頂だけ踏んで来ることになった。Jさんには、小平地で休んで待っていてもらうことにした。 |
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芽吹き前の木々の向こうには、小金沢連嶺の山並みがくっきり見える |
美しい連なりは南アルプスだ。 |
神奈備石 |
南アルプス |
少し先に神奈備石という自然石には全く見えない、城壁の様な石積みがある。パワースポットとも言われているそうだ。 |
雁ヶ腹摺山(地元ではガンバラという) |
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雁ヶ腹摺山は500円札(今では知らない人もいるかも?)で有名な富士山のビュースポットだが、だんだん雲が上がって来てしまった。 |
山頂は以外にも空いていた。 |
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広い草原から富士山を望む |
少し雲が出来てきた |
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私達も一休みして、Jさんのもとへと引き返す。 |
気持ちは悪いながらも歩くのは大丈夫そうなので、ゆっくり大峠まで下る 。まだ10時半なので、タクシーで登って来る人もいるかもしれない。そしたらそのタクシーを拾おう。だめなら電話で呼ぼうと話しながら待っていると。 |
雁ヶ腹摺山(1874m) |
救世主現る |
登山者ではなさそうな格好の男性が来た。挨拶をすると、写真を撮りに来たが、あいにく時間も遅く富士山も隠れてしまったので帰るという。私達の状況を話すと、「大月まで乗せて行ってあげますよ。」と言われた。思わぬ救世主。ありがたく乗せていただくことにした。 |
その人は大月の秀麗富嶽12景写真コンテストで最優秀賞に選ばれたこともあり、車中ずっと写真の話をしてくれた。真木温泉の近くに歴代の優秀作品が展示されている所があるというので、Jさんを気にしながらも立寄ることになった。素晴らしい写真を見せていただき、大月駅まで送ってもらった。辞退されたが、私達の気持なのでわずかなお礼を受け取っていただいた。本当に助かりました。ありがとうございました。 |
楢ノ木尾根はいつかまたリベンジしたい。(だんだんリベンジの山が増えてきた?) |
私も寝込んだことはめったにないが、最近そんなに無理しているつもりもないのに具合が悪くなることがある。これって歳ってことなのかなと、自信がなくなって来る。これからの山行も少し考えなくてはと思っている。 |