足慣らしにちょうどよい林道が終わると、急坂になる。ブナやツガの樹林帯は陽射しを遮り涼しい。 |
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続く急登にクマさんは遅れがちになる。1時間ほどしたところで、休憩するが来ないので見に行くと、下の方で休んでいた。 |
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急登が続く |
大岩を回り込んで |
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小屋に泊まった人たちがもう降りてくる。小学2年生という男の子は、登山スタイルもバッチリ決まり、「この先が竹の根で滑りやすいので、注意して下さい。」と教えてくれた。隣でお父さんがニコニコしている。感じのよい親子だ。 |
下る父子 |
新道に変わり笹が刈り払われた道に |
落石の恐れで新道になったようだ。 |
やっと傾斜が緩むと、丸川荘の青い屋根が見えてきた。久々の晴天で、小屋主さんが屋根に布団を干していた。 |
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涼しいベンチで休憩していると、すっかり汗も引いた。山頂までは更に1時間半余り登る。 |
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丸川荘の布団干し |
丸川峠 |
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瑞々しい苔 |
大菩薩山頂を望む |
苔むした森 |
丸川峠までに比べると緩やかだが、ゆっくり休んだ体にはきつい。 |
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半分くらい来た所で、樹林越しに山頂が見えた。まだまだ先だ。 |
しっとりと苔むした岩や倒木、岩清水が滴り落ちる深い森は、何度歩いても気持ちが安らぐ。 |
賑わう大菩薩嶺を越え、先へ進む。 |
賑わう大菩薩嶺2057m |
雷岩付近より大菩薩湖を望む |
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山頂で道を聞かれ、Jさんが地図を広げ説明すると「いい地図を持っていますね。」と言われた。昭文社の地図なのだが、地図も持たずに登って来たようだ。 |
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手軽に上日川峠まで車やバスで来られるので、登山よりハイキング気分の人が多いのかもしれない。 |
雷岩 |
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2000m地点(神部岩) |
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雷岩でお弁当にし、今日は大菩薩峠まで行くことにした。 |
気温が高いので遠望はきかないが、明るい尾根歩きは涼しく、晴々する。 |
登りの樹林帯とは一変し、ダイナミックな大菩薩らしい景色だ。 |
賽の河原 |
大菩薩嶺を望む |
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全体に花は少なく、この稜線でコウリンカが見られるようになったが、まだほとんど蕾だった。 |
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時々振り返ると、山頂から続く稜線が美しい。 |
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コウリンカ |
介山荘が見えてきた。短いが北アルプスを思わせる岩場を下る。 |
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小屋の脇にクリンソウが咲いている。小屋の人に言うと、「鹿が下から運んできてしまうんですよ。植生が変わってしまう。」と憤慨していた。 |
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介山荘を目指し岩場を下る |
クリンソウ |
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下り始めると、森の中に鹿がいた。大菩薩では初めて見た。 |
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上日川峠まで下ると、バスが3台も待機していた。それぞれアイスクリームやコーヒーでしばしティータイム。去年安くて美味しかったので、桃も買った。(今年はイマイチ) |
鹿 |
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ロッジ長兵衛でティータイム |
さて私達は駐車場までまだ1時間余り歩かなくてはならない。途中崖崩れがあった所は、1年経つのにまだ青いシートで覆われ、そのままだった。そこだけは車道を迂回する。 |
大菩薩周辺はほとんど歩いたが、何度来てもよい山だ。最近唐松尾根を下ることが多かったが、展望のよい日は今日のコースが楽しい。 |
予定より早めに着いたが、中央高速で大渋滞にはまってしまった。夏休み前で三連休の前だし、大丈夫と思ったが甘かった。車は『2時間を過ぎたので、休憩を取りませんか?』というがSAは大混雑。行きの3倍もかかり、帰宅できたのは8時半を回った。車は日曜日は止めようと肝に銘じた。 |